ここ何年かの間で、日本料理と言うものが変わってきている。たしかに料理の世界でも、流行はある。しかし、本当の日本料理を知らずに流行を追って、見た目重視で味がそこそこであれば・・・、なんて料理を作る料理人があとを絶たない。なんとも悲しい現実だ。では何故そんな事になったのか。人件費や物価が高くなり、昔みたいに丁稚奉公という形で見習いをたくさん雇うことが難しくなったのも原因の一つである。一人一人の人件費が高いため、少人数で調理場を回さなくてはならなくなった。こうなると、一人の戦力が大変大きくなってしまうため、見習であってもすぐに包丁を握らして、半年もしない内に油物をあげてたりするのだ。知ってか知らずかお客さんは、これを高いお金を出して「おっ!今日の揚げ物、うまいねぇー」などと言ってる・・・・・・はぁ〜〜〜。こんなもんでイイのか?って思う。どんな仕事でも下積みは大事なんじゃないでしょうか。苦しく辛くても「いつかできる様になってやる!」ってな気持ちが無いとねぇ。職人の世界ではやっていけないんじゃないかなぁ・・・。
今、お客さんに求められている物。やっぱり安くて美味い!!ってものでしょかね。でもこれってやっぱり本物じゃなくてもいいからってこと? まっ本物は高いからねー。二人で食事して少し飲んで3〜5万円って言うのはちょっとねぇ・・・。イイ物仕入れて、お客さんから沢山お金貰う様な時代じゃないしね。そーゆーのって職人の自己満足みたいな所もあるし、難しいところ。
私達の年代が見習の頃、ちょうどバブルの時で、そりゃもう忙しくって仕入れる魚や野菜でも「値段言わ無いからとにかくイイもの持ってこい!!」ってよく料理長が叫んでました。それを見て育った私は「やはり料理とはこうゆう物だ」って頭の中に埋め込まれちゃって、でもこうゆう時代になってそう言うものが求められなくなった今、いままで自分がやってきた事を出し切れないのは正直悲しいですね。ではどうすれば良いのか・・・。簡単に言えば、安くて美味いものになってしまうんですよ。そこで現れたのが創作料理! 聞こえはいいけど、いかに安い素材をごまかして美味しく思わすかっていう調理方法なんだな。日本料理本来の調理法だと素材が安いってのがばれちゃうからね。フレンチや中華などの調味料や素材を使って試行錯誤で新しいメニューをつくりだす。これが創作料理。いまの流行・・・と言うか主流ですね。
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