二人の悪知恵(モスコミュール)
ここはいつものなじみのBAR。
「ねえマスター。今日はなにかあっさりした飲み物が欲しいなー。たまにはジン以外にしよう。」
「そうですね、飲みやすく、ジン以外、スタンダードなところでモスコミュールなんてどうですか?」
「ああ、それでいいよ。ウォッカベースやねー。そういえば前に聞いたウォッカの歴史って・・・」
「ウォッカもいいですけど今日はせっかくですからモスコミュールの由来なんてどうでしょうか?ちょっとおもしろいんですよ。」
「モスコミュールの由来?えーと、ミュールっていう女性用の靴があったからそんな感じかな?モスコ靴。」
「もちろん違いますよ、きょうすけさん。モスコミュールは Moscow Mule って書きまして直訳すると「モスクワのラバ」になります。」
「冗談やのに・・・ラバって言うのは確か馬とロバの雑種のことやね。」
「そうです。直訳するとそうなのですが、ミュールという意味には「頑固者、強情者」という意味も含むのですね。」
「モスクワ・・・つまり、「ロシアの強情者」って意味が隠されてるってことなんやねー。おもしろいなー。」
「おもしろいでしょ?誕生秘話もおもしろいものなんですよ。」
「へえ、聞かせて」
「モスコミュールは1946年アメリカのハリウッド生まれなんです。」
「ふむふむ。」
「もともとはハリウッドのバーのオーナーが、ジンジャービアを仕入れすぎてしまったのですね。そこでオーナーが何とかしてジンジャービアを売りさばこうとして苦し紛れに考案したんです」
「ジンジャエールより正式にはジンジャービアを使ってたんやねー。しかし苦し紛れとは・・・」
「そこに、一人の協力者が現れたのです。」
「その人こそウォッカ会社の社長さんでした。何とかこの社長も自社ウォッカを売りさばきたかったのですね。」
「なんかすごいなー。」
「そんな思惑から出来上がったカクテルですが、その人気ぶりは二人の想像を絶するものだったのです。」
「生まれ方はおもしろいなー。まあ、うまいからオッケーやけどね。」
「このカクテルは当時のウォッカの地位向上にも努めたとも言われています。世の中何が起きるかわからないものですよね、きょうすけさん。」
(^^)

モスコミュール
ウォッカ 45ml
ライム 1/2個
ライムスライス 一枚
ジンジャービアorジンジャエール 適量
タンブラーの中にウォッカとライムジュースを入れます
氷解を加え、残りをジンジャービアで満たします
ライムスライスを飾り、マドラーを添えます