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天国の恋人に捧げるカクテル



ここはいつものなじみのBAR。

「おや、また厚い本を持ってますね。何を読んでるのですか、きょうすけさん?」

「ヘミングウェイやで。ちょっと最近文学にはまっててね。」

「本を読むのはいい事だと思いますよ。私も若い頃はよく読んだものです」

「そういえば、へミンクウェイの好きだったカクテルって知ってる?フローズンマルガリータってやつ。やっぱりおいしいんやろうなー」

「そうですね。一回に10杯以上飲む事もあったみたいですね。ヘミングウェイは文豪だったと同時に酒豪だったと知られていますからね」

「じゃあ、俺もフローズンマルガリータを11杯!!」

「なんでそんなに負けず嫌いなのですか・・・それにやめた方がいいと思いますよ。きょうすけさん酒癖が悪いですから・・・」

「いまなんて?」

「いやいや、なんでもないですよ。ヘミングウェイが飲んでいたところはパナマでして、すごい暑いのです。だから冷房も効いている日本でたくさんフローズンカクテルを飲むのはいまりお勧めできないのです。それより普通のマルガリータカクテルなんでいかがでしょうか?」

「なるほどねー。じゃあそれもらおうかな?」

「はい、このカクテルは1949年にアメリカで行われたカクテルコンテストの優勝作品でして、テキーラとホワイトキュラソー、そしてレモンジュースをシェイクします。このカクテルにも名前にストーリーがあるのですよ」

「うん、教えて欲しい。南国のパナマで陽気にがぶ飲みするぐらいなんやから、すごい楽しい話が添えられてるんやろうなー」

「創作者はロサンゼルスのテール・オ・コックという店で働いていたジャン・デュレッサ−です。彼はメキシコ人の恋人と一緒に狩猟に出かけました。」

「ふむふむ」

「その時に彼女は不幸にも流れ弾にあたり、デュレッサーの腕の中で亡くなってしまいました。 」

「彼もすごい悲しんだだろうね」

「その恋人の名前をマルガリータといいました。そして彼女をしのんで作られたカクテルがコンテストで優勝したのです」

「でも、心から喜べたのかな?」

「そうですね。悲しかったからこそ、彼女の故郷の酒テキーラを使われているのですね。さわやかな風味の中に、どこか悲しい味もしてきませんか、きょうすけさん」

                                     

マルガリータ
テキーラ 1/2
ホワイト・キュラソー 1/4
レモンジュース 1/4
塩 少々
テキーラ、ホワイトキュラソー、ライムジュースをシェーカーに入れ、シェ−クする。
塩でスノースタイルにしたカクテルグラスに注ぐ