第三餅 鋳物師のレクイエム


ナオ > 三波春夫の末裔?! 
        マリエーヌ石田が手をふいにかかげた 
        すると彼女の後ろにクラーク博士が現れたではないか!
        「ハウアーユーボーイ」 
         そういうと博士の霊はきえた 
        「これは久しぶりにこの私に涙をださせてくれたお礼です。」 
        マリエーヌ石田はつかつかと二人のそばによってくると、10円玉をいれた。 
        「とっておきなさい...もしもの時のために!!」
         皆、クラーク博士の霊の方が気になっていたからだ。 
          数秒後、またしてもクラーク博士の霊は現れた。 
         博士が微笑みつぶやく 
        「...アンニョンハシムニカ??

紅炎 > うろたえて、それで終わるのならそうしたい。 
        みんながみんな、そう思っていた。 
        同時に、後悔の渦が巻き起こる。 
        何故二回目は、韓国語(?)なんだ 
         一回目の英語の時なら、返答ができたのに・・・。
        クラーク博士と話してみたい。だが、韓国語を知っている者は、その場にいなかった。 
        あまりにも、現実は過酷であり、そしてはかないものであった。
        そのみんなをあざ笑うかのように 
        クラーク博士の霊は、消えかけていった。 
        だがしかし。世界は、きなこ餅派を見捨てなかった。
        これを逃したら、もう二度とあえない。そうなる前に、なんとしてでも彼をひきとめなければ。 
        そう。代償に犠牲を出してでも。 
        その瞬間。 
        二人は10円が入った貯金箱を、ふり上げた。

ナオ > ぱりーん
        ちょっと情けない感じでその音はひびいた
        クラーク博士はもちろん、他の人々の目が一斉に二人の方へとむけられた 
        その瞬間をみはからい、突然よし男さんが叫んだ... 
        「この貯金箱の正体は映写機ですたい!!おいどん達は、だまされてたんだす!! 
         ほんものは...ほんものはそこの柱の影のとこにおりますばい!!」 
         なんとよし男さんは持って生まれた、その観察力で秘密をみやぶったのだ! 
         しかし人々にはよし男さんの妖しい方言の方が気になるのだった 

紅炎 > あの方言は一体・・・
        みんなの心の声が一体化したとき、石田たけがふるえながらのたまった。 
        「あれは・・・水戸黄門の紋所と等しい力をもつ御言葉!」
         たけはあまりのことに、自らもその御言葉を真似ようとするが、よくできない。 
         いきなりアルツハイマー的動きに走ったたけに、冷ややかなな空気が流れた。 
         と、その時。突然マリエーヌ石田が”でんせつのぶき”と書かれた棒ほふりかざした。 
         一瞬にして、場の空気が絶対零度と化した。 
        しかもその棒は、長さが10センチくらいでとてもださかった。
       「動いたら即刻この武器のサビにしてやるわ!」 
        定石通りだが、一番オーソドックスなセリフを吐く。 
        その棒でどのようにしてサビにするのか。 
        皆、かなり興味があった。

ナオ > 「やっぱアレかな..血がついてさびんのかな...」 
        「そりゃ当たり前すぎるだろ...あの石田さんの事だ...きっとすごい方法が....」 
        「そりこそこそと話す団員達
         そのころ、よし男さんとただ男さんはアルツハイマー的動きにはしるたけを抑えるのにせいいっぱいだった...
         石田は期待の目にとまどい、おもわずクラーク博士をみてしまった!! 
         そして二人の目があった瞬間、それはおこった..

紅炎 > ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!! 
        突然、クラーク博士は雄たけびをあげた。 
        「封印が・・・!!!封印が解かれてしまう!!」 
        「なんのだよ!?」 
        よし男さんがすかさずつっこむ。しかし、遅かった
        クラーク博士の封印は、とかれてしまったのだ。 
        その封印とは、テレフォンショッピングの封印。 
        クラーク博士は生前、深夜のテレフォンショッピングの番組にハマっており、多大なマネーをつぎこんでいた
        購入した数々の自称”生活用品”。例えばこめとぎ器や、ねぎの皮を綺麗にむく器・・
        その恐ろしさは、実際に売られていることにあった。

ナオ > それらの値段はたいてい、普通のお店で売られている方が安かった... 
        生前、クラーク博士はその差額にとても心を痛めていた。 
        死後、学生達が調べた差額は197万にもなっていたという 
        その封印が今、とかれるのだ...! 
       「ふしゅううううううう」 
         博士が怪しい音をたてつつポーズをとる... 
         優美な動きでつぎつぎとポーズをきめてゆく! 
         人々はなす術もなく、ただ見つめていた。 
         博士のまわりには虹色の霧がたちこめていきつつあった..

紅炎 > 何かの舞台演出のスモークのようだ・・・。 
         しかし、違和感を感じる者はいなかった。なぜならクラーク博士は立派な有名人だからだ。 
        そしてその一秒後・・・。 
         クラーク博士は、微笑した。 
        それが、彼の二度目の最後の顔だった。 
        そう、彼はもう一度死んだのだ。 
        うわ。 
         その場にいた全員がそうおもった。 
         それと同時にスモークも引いていき、人々の間に景気回復の兆しが現れた。
         これでいいのだ・・・。

ナオ > 不況の波がひいていく音が聞こえる... 
        人々の顔に、笑顔がもどりつつあった 
        誰かが叫んだ。 
       「博士はその身を犠牲にしてまで景気回復の兆しをおこしたんだ!!博士万歳!!!」 
        万歳!万歳!! 
        皆、その後につづいて叫んだ 
        歓喜にむせんでいた。 
        そんな中、よし男さんだけが 
        「晩めし何たべよう...」 
         と、冷静な思考をたもっていたのだった...

紅炎 > 今日の晩飯・・・。 
         このところ、ほとんどきなこ餅とべったら漬けしか口にしていなかった気がする。 
        たまには違うものも食べたい。 
        そう思ったが、彼の頭の中の食べ物データにはそれ以外記録されていなかった。 
        少し気が進まなかったが、よし男さんは感動のあまりむせているただ男さんに聞いた。 
        「ただ男さんただ男さん、君の好きな食べ物はなんだい?」 
        ただ男さんはむせながら答えた。 
        「おいどんはミルクのリゾットとビシソワーズが好きですたい。」 
        ミルクのリゾットとビシソワーズ・・・。 
        よし男さんは、その未知の単語を頭に焼き付けた。 

                                <続く>