第四餅 追憶


ナオ > その言葉はよし男さんの記憶へとしっかりくみこまれた。
     ふと、よし男さんはある事に気づいた。 
    ただ男さんが一人でどんどん歩いていっている。 
    あまりにもさりげなく抜け出していったので、よし男さん以外は皆きづかなかった。 
    とにかくとめなくては...!彼はただ男さんの方に向かって走りだした!! 
    「お...おいどんは日本一のミルクのリゾットとビシソワーズを食べねばならんですた 
    「な..何!?」 
    ただ男さんの口からとびだした意外な言葉...! 
     動揺したよし男さんにはコサックダンスを踊る以外、何もできないのだった... 

紅炎 > よし男さんという者は、遠い昔、孤独の身だった。
     彼の両親が、彼のコサックダンスの才能に気づいたのは、彼が4歳の時であった。 
     幼かったよし男さんは、幼稚園に行くでもなく、いつも一人でコサックダンスの技を磨いていた 
    シビアに言えば、早くもその年で登校拒否を経験したということになる。 
    彼の正体不明な才能に気づき、同時に登校拒否を起こしたよし男さんを両親は心配し、小学校は私立に通わせることにした
    しかし、よし男さんは頭もよかった
    なので両親が届けを出した日にその私立の学校に忍びこみ、届を抹消した。 
    入学届けを見事破ったよし男さんは、しかし後悔した
    どうせまた連絡来るから意味ないじゃん。
    こうして彼はめでたく私立ポサノヴァの小等部に入れられることになったのだ。

ナオ > 地獄の日々であった 
    遊びといえばコサックダンスしか知らないよし男さんは 
    休み時間の過ごし方も踊り以外しらなかったからだ。 
    級友達はそんな彼におびえ 
    いじめる者もでてくる始末であった。 
    その様ないじめにたえられなくなったよし男さんは 
    とうとう飛び級を決心するのだった。 
    そして次の春、無事に入学できたのが 
    私立ボサノヴァ大学芸術学部ダンス科... 
     ここでの生活は後の彼の人生に大きな影響を与えることになる...

紅炎 > さて、私立ボサノヴァ大学芸術学部ダンス科に無事飛び級入学したよし男さんは 
     まず学食のメニューを調べにいった。 
    彼の好物は当時、アンパンカレーと南蛮漬けだった。 
    それらがあることを期待し、よし男さんは「にこにこがくしょく」と稚拙な字で書かれたプレートのドアを開けた。 
    そこには、意外と普通な学食風景。テーブルとイスが簡素に設置しているだけの場所だった。 
    よし男さんはそこで、同じダンス科の森永ジョジョンに会う。 
    「やぁよし男君。君も昼食を食べに来たのかい?」 
    ジョジョンがカメラ目線で言ってくる。よし男さんはうなずいた。 
    「そうか。実は僕もなんだ。どうだい?交友を深めるという名目で、一緒に食事を楽しまないかい?」 
    よし男さんは迷った。

蒼い稲妻 > 迷いに迷いに迷いに迷った。 
      なぜなら、この者が、自分の大嫌いな、 
      パセリの味噌漬(何!?)が大好物かもしれないからだ。 
      そして、ついによし男さんは決心した。

紅炎 > これも運命だと思って、今の事実をうけとめよう。 
     そうすればいいじゃないか。 
    とうとうよし男さんはジョジョンの誘いを受けることにした。 
    ジョジョンにその旨を伝えると、ジョジョンはにやりと笑い、よし男さんを招いた。 
    「僕は…そうだな、パセリの味噌汁を頼もうか。」

ナオ > やはりそうきたか... 
    よし男さんはにがうりをかんだ様な顔をした 
    しかしこれも運命... 
    よし男さんはその現実をうけとめた 
    そして彼はいった 
    「では僕は...ゴーヤシチュー〜春の誘いとシェフのまやかし〜を頂こう...」 
    ジョジョンの顔つきが、かわった。

紅炎 > 「な・・・!!!き、君 もしかして・・・通か!?」 
     底なし沼の貴公子・ジョジョンがうめく。
    (ゴーヤシチューと春の誘いとシェフのまやかし・・・。なんでこれが・・・) 
    よし男さんは顔をしかめた。彼の故郷では、これらが一般家庭で必ずといっていいほど並ぶ、ごくごく普通のものだったからだ。 
    ・・・とにかく、ジョジョンの誤解をとかなければならない。もう注文してしまったので遅いが。 
    「そんなことないよ。これは僕の家では普通の料理なんだ。」 
    「うん。僕も知ってた。」 
    ジョジョンはあっさりと納得した。 
    よかった。ものわかりのいい人でよかった。 
    頼んでから瞬殺の勢いで来た料理に箸をつけながら、よし男さんはじ〜んとそう思った。

                             <続く>