映画・ビデオレビュー

「フランケンシュタイン対地底怪獣」

 「フランケンシュタイン対地底怪獣」は今から35年ほど前に東宝が日米合作で作った映画です。人型対怪獣の図式がウルトラマンの元となったとか、地底怪獣(バラゴン)のぬいぐるみが何回も改造されて使いまわしされたとか細かいネタが尽きない本作ですが、この度上海でVCDで見たのがいわゆる海外バージョン(ラストが異なる)でして、非常に面白かったので紹介します。
 日本版のラストは、聞いた話ではフランケンシュタイン(身長20M)がバラゴンと一緒に地割れに落ちて科学者が「あいつはどうせ怪物だから死んだほうが幸せかもしんないね」といったような事を言って終わりという非常に渋いラストですが、どっこい海外版ではそうはいきません。フロントチョークスリーパーでバラゴンを絞め落としたフランケンシュタイン(以下フランケン)が勝鬨を上げていると、何の脈絡もなくものすごくでかいタコがでてきます。このわけのわからない展開に対し主人公達は「なんだありゃ?」「タコじゃない?」と呑気過ぎる言いまわしであっさり納得。しかも研究材料として大切なフランケンを、いかに殺さずに捕まえようとするかが重要なテーマである本作なのに、タコにやられそうになってるフランケンに対して知らん顔です。後ろにいる自衛隊にすがろうともしません。しかもその自衛隊、タコがフランケンを湖に引きずり込むや(淡水種?)「撤収!」とタコを殺そうともせずに帰ってしまいます。バラゴンよりフランケンより強い化け物をほったらかしにして帰る税金の無駄遣いっぷりには思わず脱帽。さらにフランケンの唯一の理解者であるヒロイン、その光景を見ながら「フランケンは死んでしまったのかしら…」だーかーら、助けろっちゅっとるじゃろうが!
 ちなみにこの結末に納得しなかった客がいたのかどうかわかりませんが、この映画の続編「サンダ対ガイラ」ではガイラ(フランケンシュタインの細胞から生まれた怪獣)が冒頭でいきなり大ダコをぶっ殺して豪快にリベンジです。

戻る