
素朴な味わいがうれしい。蕎麦味噌は甘めの白味噌でそばの実が
しっかり感じられ、焼き目の香ばしさが、つまみみというより
一品料理の域である。
「もう一杯お酒を」奥さんが「同じもので?」
「旦那さんにお任せで」 しばらくすると調理場から
旦那さん自らは込んでくれた「きのいずみです。」
寡黙そうな旦那さんである。一口飲むと、さわやかさの中に
かすかに吟醸香の香る今日の気持ちと、
この暑いの暑気払いにぴったりのお酒である。
感想を聞きたそうに「夏にぴったりの、ちょっと酸味の強いおさけです。」
「夏だけじゃなくても、ほんとにおいしいおさけですね。」
「私も一番好きなお酒なんですよ。」
ちなみに本によれば、旦那さんは
全国利き酒大会で優勝したこともあるとか。。。 |
駐車場の看板がなければ通りすぎてしまいそおうな、たたずまいなお店である。11時30分開店と同時に暖簾をくぐったが、すでに2組のお客さんが席についていた。入り口近くの4人掛けで、目の前に電動石臼とガラス越しに打ち場のみえる席に落ち着いた。
座敷には囲炉裏を囲んだような席もあり、雰囲気をかもし出している。
おしながきはいたってシンプル。余計なものが一切ないという,背筋がつんとと伸びるような品揃えである。
お酒は「お酒」としか書いていない。「お酒と蕎麦味噌を」肴は、お品書きには、これにてんぷらがあるだけだ。
奥さんが、手に丁度収まりのいい片口を運んできてくれた。まず口に含んで喉へ流れるお酒を味わう。
「どこのお酒ですか?」奥さんが奥の旦那さんへ聞きに「島根の豊の秋です。」やはり。。。付け出しに「しいたけの茎を軽く醤油」でからめ煮したものが出してくれた。

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