

● 住所 港区白金5−10−10
● TEL 03−3444−3570
● 定休 毎週水曜日
● 2001年7月18日書上
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久ぶりの来訪である。すっかり有名店になって夜は予約なしでは
入れない状況である。
場所がら有名人の来訪も多く、前回は、この店を絶賛している糸井重里夫婦、
今回は、久石譲と多士済済だ。
二人で予約を入れたが、いろいろな料理を楽しもうとすれば
気の合ったもの2,3人で種類を楽しむのがベストだ。
外は昼間の暑さは少し落ち着いたとはいえ、
まだまだ蒸し暑さがじっとりとする陽気である。
まずビール「中ビンになさいますか、小ビンなさいますか?」
今日は二人であるが、ひとりの時は特にこの小ビンがうれしい。
言わずもがな、中ビンだとそれだけでお腹が膨れてしまい料理が楽しめないのだ。
一息入れたところで、お酒の選択を始める。ここは久保田翠寿、〆張鶴、緑川などの新潟のお酒が充実しているし、
菊姫の山廃がお品書きの一番上にかかれており、
店主のお酒のこだわりを感じる。
今日は始めてのお酒で「呼友大吟醸」を頼む。
ちょっと酸味があって、つんとくるお酒である。
まず、冷たく冷やした「茶碗蒸し」が供される。
じゅん菜が一片あしらわれたこの茶碗蒸は、
白醤油か薄口醤油かと塩で味付けされた、
上品でさわやかな色合いと、冷たさの中にも
しっかり昆布出汁の旨みを感じる絶品である。
口取り(お通し)に、一口サイズの小鉢に盛られた
「フキの煮つけ」「おからの炊き合わせ」「さや付き豆の煮たもの」
の3品が出される。
予約をするとここまで出されるので、お酒を十分楽しめる。
今日はつまみに5品お願いしたが、何から出てくるのか楽しみである。
まず最初に、「夏野菜のてんぷら」が、テーブルの上へ。
ごま油のかおりを感じない、ひつ濃さのない上品なてんぷらである。
アスパラ、オクラ、小たまねぎ、等特にアスパラの歯ごたえと、
ミルクのような香りと味がたまらなくうまい。
これにちょっと薄茶色かかって、きめの細かい塩を箸でつまんで、
軽く振っていただく。言いようもなく幸せである。
2杯目のお酒に、これも始めてのお酒であるが、
小泉首相でおなじみの「米百俵」をいただく。いつもの蕎麦屋酒で飲む、
菊正のように、ごくごく普通のすっきりした飲み口である。
2品目は「賀茂ナスのしぎ焼き」。
アツアツの賀茂ナスに油が程よく染み込み、
削りたての鰹節で一段と旨さを増してくる。
箸の運びと猪口を口に運ぶ回数が増えること、増えること。
二人でつつくと、少しは私も遠慮するほうであるが、思わず「これ食べちゃっていい?」と。
3品目は、「あさりの酒蒸し」何も足さない、何も引かないとはこのことか.だしの旨さと、酒の旨さがこれほどのものになるとは。。。
4品目は「にしん」これは何もいうことなし。
とにかく何かの機会にこのホームページを見たかたは、必ず頼むべし。今までにこれほどのものが。。。。
最後に「卵焼き」あまさを控えた、卵本来の色をしているこの卵焼きは、ちょっと塩加減が気になったが、〆の一品には丁度いい。
お蕎麦の前にこれだけ楽しめるのは至福の喜びである。
最後に、「蕎麦かき」「納豆蕎麦」「せいろ」を頼む。
蕎麦がきははつまみに頼むか、食事に頼むか悩ましい一品であるが、
今日はお腹を満たす食事としてお願いした。
白くとろっとした、蕎麦湯の中に、見るからにきめの細かい、つやのある蕎麦がきが。。。はしを入れるとスーと切れる。舌へ運ぶと、絹のような舌触り。蕎麦がきとしては始めての食感である。うまい。
「せいろ」は、粒の見える細打ち、好きな「高はし」のように水切れの気になるかたは、お勧めである。
一口汁に浸して、口へ。。。この香りの高さはなんだ。
この時期にこの味、香りを出せる店は、まさしくここだけである。この店知らずして、そばを語る事勿れ。。。と思うほどいいできである。
近所に住んでいる方は幸せである。くれぐれも街の宝として、
大切に育っていってほしい。そんな店である。
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