ギロチンチョーク
鬼隠し編をごにょごにょしたやつ
「いやー昨日の綿流し祭りは楽しかったぜ!!!!!!」
「ちょっとー圭ちゃんいきなりそれはないんじゃないの」
「そうですわよ。前半部分もそれはそれで大切でございますわよー!」
「レナは部活パートも面白いと思うな、はぅ」
「圭一は急ぎすぎなのです」
「まったくだじょー」
「うるさい。交通事故にあえ。あんなだるいもの誰がパロるか。
あと最後の奴誰だ。唯でさえ人多すぎるのにさらに増えてんじゃねーぞボケ。
そもそもこのシナリオだと魅音とレナ以外は必要ない。それ以外は今すぐ死ね」
会話文だけで文章を構成するのも何なので、ここで普通の段落も挟もうと思い立った。
この段落にはそれ以外の意味はまったくない。
強いて言えば、この段落の間に本当にサトコと梨花が死んでくれれば良いと思う。
「ひどいですわー! あたくし達はこのシナリオでは死にませんのよー!!!」
もうサトコの一人称が一体何だったのかさえよくわからない。
本当にあたくしだったっけ。まあどうでもいい。
「黙れ。病気になれ。変な斑点が体中にでろ。
兎に角、もう昨日綿流しが終わった事は覆らない。
後は大石が来てトミーが変死した事を告げてくれれば今日はもう終わりだ。
よし大石カモン!」
「何だい。何か物騒な話してるね、ははは」
富竹が来た。何してくれてんだ、この役立たずは。
「お前何で生きてんだ。俺はさっさとオハギが食べたいんだ。
お前が生きてたらオハギ食えないだろバカ!」
「お、おはぎ? おはぎって何のことだい、ははは」
こいつの絡みづらさは何かしら。涙が出そうになってきた。
「ちょっと今日の圭ちゃんはいつにも増してクールなんですよー。
あんまり気にしないでくださいねー」
「ちょっと目離した隙に普通の会話してんじゃねえ。あと魅音の普通口調がよくわかんね。
上の奴詩音にしか見えないでしょうが!!」
「はぅ、圭一くん何言ってるのかな…かな…?」
大変だ。今気付いた。今後もし俺がボケると、突っ込みが大変な事になる。
変な語尾とキャラつけて突っ込むのは、無理だ!
俺は突っ込みに徹さなければならないのだ!
バカボンのパパなのだ!
「誰がだよ!」
なるほど、一人ボケツッコミってのはアリだな。ありあり。しかも俺ボケの才能もあるしな。
こりゃひょっとするとひょっとするぜ!
「全然ひょっとしないのです。
バカボンのパパのくだりは本編含めてダントツの酷さだったのですよ」
あー、そーいや本編だと梨花ちゃんが突っ込み担当してたな、と思った。んじゃこれでいいや。
「よし役者は揃った。後は舞台が整えば話は進む。富竹、わかるな?」
「え、何のことだい?」
「お前のレゾンデートルは何だ。変死する事だ。お前は変死するから此処にいて良いんだ。
お前がお前である為に今成すべき事を確かにしなさい」
「ははは、変死するのが存在価値って。そんなバカな、ははは」
「富竹さんは「ははは」って付けてればキャラが立つとでも思ってるのかな!かな!?」
かなかな言ってキャラ立ててる奴に言われたくない。
「さあ富竹、周りをよく見るのです。ここは学校の教室なのですよ。
大概のものなら何でもあると思って貰っていいのです」
困ったちゃんの富竹うんこ之助に梨花ちゃんが諭すように言う。
「オモシロい死に方を期待してますですよ☆」
地獄のような前フリだ。敵に回すと恐ろしいぜ。
などとちゃんと本編に絡めて話を展開させる俺の手腕は凄いね。マジ天才かと思った。
「ぶるるるるるる。どかーーーーーーん!!!!」
うんこ之助は散々迷った挙句、奇声を発しながら教卓に、体当たりした。
「うーん、いたたたた。こんなもんでどうかな、ははは」
「今日は…本格派の推理ゲームで行こう! こんなのはどうかな?!」
「お! 海外もののゲームかぁ! 面白そうだなぁ!」
「説明書も英語ですけどね。…ルールはそう難しくはありませんのよ!」
「……ま、負けないからね」
「ボクはこのゲーム、苦手じゃないですよ」
「え、皆いきなりどうしたんだい、ははは」
「ルールはね、事件の犯人と凶器、あと犯行現場の3つを当てられた人が勝ち!」
「え、いや、あの…」
「凶器のカードにもいろいろ種類があるな! 斧やらナイフやら毒物やら!
犯行現場のカードも渋いぞ! リビングやら書斎やら中庭やら!」
「あの…」
その後うんこ之助は小一時間に渡って俺たちの会話に加わろうと努力を続けたが、
やがて教室の隅っこでさめざめと泣きはじめた。
それから暫くして、俺は目出度くも大石に呼び出され、
うんこ之助が変死した事を告げられた。俺たちが部活を終えて帰る時、
故うんこ之助は、まだ教室の隅で泣いていた。
翌日学校に登校すると、嘗てうんこ之助と呼ばれていた蛋白質の塊は
普通に教室の隅で寝ていたのでラップを掛けて冷蔵庫に入れておきました。
チンしてから食べてください。母より。
その日は部活はなかった。んでレナと帰る訳ですよ。遂にあの名シーンでございますわな。
「なぁレナ。……みんなは俺に、嘘や隠し事なんかしてないよな…?」
「嘘だッ!!!」
レナの叫びが木々の合間を木霊していった…。
「いやいやいやいや、おかしいだろ。明らかにタイミングおかしいだろ」
「何がいな」
「だって俺まだ嘘ついてないし…って何がいな!? 何がいな!!??」
「おかしい事あれへんがな。ジャストナウ、ライトナウじゃけんのう」
「何弁だよそれ、あーもうそれはいいや。兎に角全然タイミングおかしいk」
「嘘だッ!!!」
レナがしたり顔でこちらを伺っている。
どうだと言わんばかりに腕をポンポンと叩いている。
すっぱーとタバコをふかしている。
冬に備えて脂肪を蓄えている。
背中が割れてあと二時間ぐらいで成虫になろうとしている。
そんな沢山のレナが入れ替わり立ち代わりやって来ては決して中は見ないでくださいと言い残し
奥の部屋へと消えていく。中ではレナが他のレナの体を毟り取りながらはた織りをしているのだ。
恐ろしい。レナを助けたばっかりにこんな事に…
その日の夜大石から電話があった。俺はオモシロトークに花を咲かせようと努力したが大石がオヤシロ様だの、
鬼隠しだの言い出してグダグダにしやがった。何てこった、こいつはとことん糞だ。
その時、親父がお茶もって二階に上がってきた。
「…で、何の話をしてたんだ?」
「べ、別に何も…っつうかそもそも電話なんかしてなかった。
あれは俺の一人芝居さ。だってそうだろう、俺があんなに」
「電話の話じゃなくて。来てたんだろ〜今。
レナちゃんが」
「来てたね。つーか来てるね。今も奥の部屋に沢山詰まってるね」
「ふーん。そっかー」
24人分のティーカップのほのかな湯気が、不吉な形にぐにゃりと歪みながら、
俺の部屋いっぱいに紅茶の香りを満たしていった……。
次の日、今日は学校を休んでイリーの病院にいく日だ。今読み返すと病院では特筆すべき事項は何もない。
よし、飛ばす。その後大石と昼飯食いながらお話した。大石の話は実に詰まらなかった。
家に戻った。そうすっと魅音からお見舞いの電話がかかってくる訳ですわ。おほほ。
「元気そうで安心したよ。レナもすごく心配してたよ?
沙都子はざまぁないですわ!って喜んでたな。
梨花ちゃんは病気でかわいそかわいそです、ってさ!」
え、レナは奥の部屋に…と思ったけど思っただけに留めておいた。俺も大人になったものだ。
「まぁまぁ。でさ圭ちゃん。お見舞いに行っちゃ都合悪いかな?」
「お見舞い? いいよ、そんな。重病人ってわけじゃないんだから。」
「うちの婆っちゃが山ほどおはぎを」
「よし、今すぐ来い。いいか今すぐだ。待ってるから。俺待ってるから!」
電話を思いっきり叩き割った。何故かって? えっと、その、男にはやらなきゃならない時があるのさ。
「ボケ逃げしてんじゃないよ、圭ちゃん」
気付くと魅音が玄関に居た。
「げ、元気そうで良かった。心配してたんだよ…。」
レナも居た。お前は一体何人居るんだ。
「…じゃこれ、圭一くん。…魅ぃちゃんのおばあちゃんが作ってくれたおはぎだよ。」
「あ、サンキューな。…魅音のばあちゃんによろしく伝えといてくれよ。」
「うん。あ、その中にね、レナが作ったのも混じってるんだよ!
圭一くんに見つけられるかなぁ…。」
レナのはた織りを思い出してぞっとする。多分そのおはぎは他のレナの肉片で作られているんだろう。
「これ、今日の部活を欠席した圭ちゃんへの宿題ね!
おはぎにアルファベットがついてるから明日回答すること!」
簡単な事だ。血がしたたってる奴がレナのおはぎだろう。この野郎。ぶん殴るぞ!
「あ、そうそう圭ちゃん」
「なんだよ」
「お昼、何食べた?」
ぴくっと反応し、魅音を見上げてぎょっとした。これまでに見た事のない、
薄気味悪い顔だったからだ。そもそもそれが本当に顔だったかも怪しい。
確かに言われて見れば目とか鼻とかなかったな。色も真っ黒だった。それにどことなく美味しそうな…
「ちょっと圭ちゃん、さっきから何ずっとおはぎ見つめてんの」
おー、やっぱ顔じゃなかった。おはぎだったか。俺もまだまだ捨てたもんじゃないな。
「そう思うだろ?」
「何が!? それよりお昼、何食べたのさ」
「表で食べたよ…」
「…ふ〜ん、圭一くん、お昼は外食だったんだね。」
「どう? おいしかった?」
「それは芸人前原圭一としておいしかったか、という意味か?
正直言って、全然おいしくなかった。もうあいつとは絡みたくないね」
「いや、まあそういう意味じゃなかったんだけど…。
兎に角、渋いおじさまとご一緒だったみたいだけど、……誰?」
「大石ってんだよ。糞つまんねー奴でさ。本当笑いのわの字も分かってねーの。
俺のスーパーなボケをさ、もうスルーしまくる訳ですよ。
んで、聞いてもねーお前らの過去だとかさ、オヤシロ様の祟りだとかさ、
そーゆー話ばっかりするもんだから、マジ殴ってやったよ。
したらアイツ、ベソかきながらごめんなさい、だってさー。ぷぷぷ」
「いや、圭ちゃんが、真面目に話し聞けつってすっごい怒られて涙目になってたよね?」
どさり。
…俺の手からおはぎの包みが滑り落ちる。自分の顔から血の気が、音を立てながら引いて行くのがわかった。
「な、………なんで………そんな事……わかるんだよ……?」
やっと、それだけを喉から搾り出すのが精一杯だった。…膝がかくん、かくんと鳴り出す。
「………さぁてね。…おじさんにわからないことはないからね」
…魅音は意味深ににやりと、…糸を引くように笑った。俺も負けじと糸を引くように笑おうとしたけど、
何か変な愛想笑いみたいになっちゃった。てへへ。
「ま、何を隠れてやろうとも、おじさんには全てお見通しってこと。
…それだけを忘れないでくれればいいかなぁ」
「……………………」
「…圭一くん、顔色悪いよ? 真っ黒だよ? もう横になった方がいいと思うな」
「レナ、それおはぎだから」
「嘘だッ!!!」
レナが一人満足顔で余韻に浸っている。その横で、魅音はこの上ないうんざり顔だ。
「…うん、そうだね。じゃあ、私たちはもう帰ろ。じゃあね圭ちゃん。」
魅音が物凄いスルーっぷりを見せ付けた。
「…あ、…あぁ…。」
「………明日、学校休んじゃ"嫌だよ"?」
二人はまるで何事もなかったかのように笑い合い、魅音は玄関を後にした。
レナは家に上がりこみ、決して中を見ないでくださいと言い残して、奥の部屋に入っていった。
「……あ、そうだ。おはぎ食べないと…。どれがレナの手作りか、当てないといけないんだよな。」
切り替えの早さに定評のある俺が新聞紙の包装を開くと、中にはこじんまりとした、
それでいてずっしりとしたこし餡のおはぎが4つ。レナの生首が1つ。
新聞紙には左端のものから順にA、B、C…とアルファベットが書きこまれている。
さて。この中のひとつがレナの手作りだと言うが……どれだろう? 見た目はどれも大差ない。
匂いも雰囲気もほとんど同じだ。一番差が出るとしたら…おそらく形だろう。
よく見ると中にひとつだけ、他のおはぎとは形の違うものがあった。
というかおはぎじゃないものがあった。
「よし。お茶も準備OK。まずはディフェンディングチャンピオンの魅音のばあちゃんからだ。
……どれ。」
俺は全力でおはぎを壁に叩きつけた。間違えた。段取り飛ばしすぎた。
まあいいや。終わった事は気にしないのが俺だ。さて、レナの方を食べよう。
手にとると意外な事にグニャグニャとしている。食べやすく頭蓋は何らかの手段で細かく砕かれているようだ。
ガリッ
口の中に何とも言えない感覚が広がる。寒気がする。胃液がこみ上げる。これが…恋?
げぼ。びちゃびちゃびちゃ。
ふぅ。……こいつは…難しいジャッジになりそうだぜ!? まだレナのは一口しか食べていない。
取り合えず食べ終わってからのジャッジにすべきだろう。
……ひょっとすると…何か逆転になるようなすごい仕掛けが隠されているかもしれないんだからな…!
「もぐも、げぼ、うぐ、もぐもぐ、あれ、これが恋?
げぼ、もぐもぐ、ん、恋? げぼ、もぐ………………ん」
俺の予想は的中したようだ。俺の舌が何かに触る。取り合えずそれを指につまんで取り出してみた。
…?
それが何かを頭が理解する前に、俺は食べかけのおはぎごと、それを力いっぱい投げ付けた!!!
呆然と、凶行に及んだ俺の手を見、そして…口の中から取り出したそれが何だったのかを思い出す……。
あれは、そう、ちょっと銀の輝きがあり、…一方の端には、そう、大きなアーモンド形の目がついていて…。
うん、そうだ。宇宙人に似ていた。…そっくりだった。ワレワレハウチュウジンダって言ってた。
電子音みたいな声で。本当に宇宙人にそっくりだった。
あれ? …さっきのあれは…"宇宙人によく似た"、何だったんだ…? …恋?
その単語を脳裏に浮かべるより手が動く方が早かった。俺は残ったおはぎを次々と壁へ叩き付けた。
恋はいつだって衝動的だ。つまり、これは俺なりの求愛のダンスなのだ。この想い、あなたへ届け…!
びゅっ!
べちゃっ!
よし、多分届いた。寝る。
おはよう。よっしゃ、学校いきまっせ〜!
「圭一〜! ご飯冷めちゃうわよー! 急いで降りてらっしゃい〜!
早くしないとレナちゃんが来ちゃうわよー!」
「あ、…い、今行くよ!」
俺はカバンに乱雑に教科書を詰め込むと、あわてて階下へ降りていった。
レナとの待ち合わせ時間はもう過ぎていた。昨日の様子だと…あと5分もしない内に迎えに来るだろう。まあ、昨日の様子からどうやったらそんな答えが導きだせるのかは、自分でも疑問でならないが、その辺は大人の事情に違いない。
ピンポーン!
やった正解したぞ!
「ほら、レナちゃん来ちゃったわよ…! 急いで急いで!」
どうやら正解した訳ではなかったようだ。残念だ…。
「で、圭一くん。
昨日のおはぎ、ちゃんと食べてくれた…?」
心臓がドキンと跳ね、朝の緩やかな空気が一瞬にして緊迫する。
「…圭一くん?」
「…あ」
躊躇するな前原圭一。昨日あんなに練習したじゃないか。
「う…」
「う〜?」
行け! 圭一!
「うばあああああーーー!!!!」
俺は奇声を上げながらレナにおはぎを叩きつけた。次々と叩きつけた。これは、プロポーズだ!
「ううううううああああああ」
まだまだ叩きつける。恋は愛へと変貌をとげ、今こうして成就しようとしているのだ!
べちゃっ!
最後の一個を叩きつけたとき、俺の眼前には巨大な山がそびえ立っていた。
おはぎ山脈の誕生だ! おはぎ山脈は活火山なので良質の温泉が沸くのだ! その温泉であ
「圭一くん? …さっきから変な顔してる。何でだろ? だろ?」
レナの声にはっとし、我に帰った。気付けばそこはもう昇降口だった。
あれ、おはぎ山脈は? 俺のプロポーズは?
「あれ、おはぎ山脈は? 俺のプボ…プロポーズは?」
噛まないように一度頭の中で復唱してから口に出したが、その努力空しく見事に噛んだ。
「知らない」
物凄い不自然さで否定されたが、噛んでしまった俺に反論などできよう筈もない。
俺はただ黙って教室へと向かうしかなかった…。
がらりと扉を開き、教室へ踏みこもうとすると同時に、空が落ちてきた。
「ユーはショック!」
どうでもいいけど、小学校の頃はユワッシャーって言ってんだと思ってた。
「圭一さんは突然何を言い出してますの?」
「圭一は昨日風邪で高熱を出して脳細胞の3割が死滅したのです」
「圭ちゃんは元から、本来左脳があるべき場所にハムスターが住んでるしね」
「ハムスター、かぁいいよぅ。はぅ。頂きます」
「食べちゃ駄目だじょー」
メンバー全員登場のノルマが達成された。今日の学校はこれまで!
「ところで昨日の宿題なんだけど、ちゃんとやってきたんだろうねー?」
だっり。空気よめよ。俺はもう家に帰りたいんだよ。バカ。
「ああ、やった。2回やった。2回目は良い所まで行ったんだけど惜しかったよ。さようなら」
「何、物凄い棒読みで帰ろうとしてますのー!」
「結局、宿題やってないの?」
「やったどー。オラやったんだどー。答えはAだどー。ぐるっぷぐるっぷ」
「圭一のキャラが豹変したのです」
「最後の、ぐるっぷぐるっぷって何だニョロ」
「笑い声にきまってんだぎゃ」
「そんな笑い声きいた事ないずら」
オールスターだ。オールスターか? とり合えず、殿馬と警官ガララニョロロが居た事は確かだ。
まあどうでもいい。学校はつまんねーな。俺帰る。お疲れ。
よし、武器が必要だ! 夕飯を食いながら俺は思い立った。何故武器が必要か。答えは単純だ。
カッコイイから。武器って何かカッコイイ。イジメかkk あっぶね。もう少しで滑る所だった。
生まれて初めて滑る所だった。よし、明日は早起きして武器をゲットするぜ。ポケモンゲットだぜ!
今のは滑ってないからな。そんな目で見るなよ。
おはよう。ガッコ行って武器ゲットするぜ。行ってきまーす!
学校着いた。学校まで至る道中では特に変わった事はなかった。強いて言えば、
白いワゴン車に轢かれた事ぐらいかな。車ってつえーな。意外と痛かったっす。俺、痛かったっす!
「言い方だけなのです」
かっとなって殺した。特に反省はしていない。
武器は紆余曲折を経て、ショットガンに決まった。ショットガンなら教室の中で
携帯していても特に怪しまれないし、何よりカッコイイ。ショットっていう部分が特にかっこいい。
イジm あっぶね。
はっと気付く。…それは終業のチャイムだった。帰る。帰る途中レナが尾行してきたので、
まじかよ!?と思った。
家に帰り着き、玄関に入り、靴を脱ごうとしたその瞬間、背筋が凍りつく。
玄関の扉を、俺にぴったりくっついて入ってきた奴がいるからだ。
「ど、…どなたですか…?」
その時、俺は確かに聞いた。俺の問いかけに躊躇しながらも、答えようと。…すぅ、
と息を飲み込む音を確かに聞いた。全身全霊の力を肺から、喉から解放し、
脳内の全ての思考を切断する。全ての思考と感情を殺し、俺は崩れ落ちるように倒れながら、
だけれども体をひねりながら後ろを振り返り、ショットガンを乱射した。
「おおおぉぉおおおおおおおおおおおお!!!!!」
やっべ、普通に人がいた。いや、うそうそ。いなかった。いた訳がない。いないいない。
いなかった事にしよう。よし。OK! さて晩飯だ。何でも今日は両親がいないらしいので、
俺が一人で晩飯を作らねばならない。何か食材ないかのうと思いながら冷蔵庫を開ける。
「やあ、圭一くん久しぶりだね。ははは、そろそろここからだし」
冷蔵庫には何も入っていなかった。関係ないけど、今どうしようもなくこの冷蔵庫を捨てたい。
とり合えず、ショットガンで撃っておきました。どうぞお構いなく。
仕方ない晩御飯はカップラーメンにしよう。2人で仲良くカップラーメンをすするのも悪くない。
「カップラーメンウマイ」
電子音みたいな声で彼女が笑った。実際問題として彼女かどうかはよくわかんないけど、まあ雰囲気だよ。
ピンポーン
俺を舐めるのもいい加減にしろ。一度間違えた事は二度間違えない。
これは、俺が何かに正解した合図ではないのだ! 高笑いしながらドアを開け放つと其処にはレナが居た。
「…あのさ、圭一くん…ご飯たべ…!?」
レナが足元を見て絶句する。
「人がしんd」
ショットガンは良いね。
「これ見て。お惣菜とか持ってきてあげたの」
後ろから新しいレナが出てきた。
「いや、もう喰ったから」
「お味噌汁とかもあるよ」
「お漬物も」
「ご飯も」
レナが次から次へと飛び出してくる。その内玄関はレナで埋めつくされてしまった。
しかしレナの勢いは一向に収まる気配がない。このままでは、レナは繁殖を続けやがて雛見沢は
壊滅してしまうだろう。俺がやらなければ。俺がここでレナを止めなければならない!
俺とレナの全面戦争だ!
「頂きます!!!」
もうたべられないよ〜むにゃむにゃ…
おーはー、学校へいってきまーす!
学校はホントだるい。帰る。帰る途中、斧を持ったレナに追いかけられ生命の危険を感じたので、
ボーイスカウトで学んだ生存術(テントは河の中洲に張ってはいけない、など)を駆使して事なきを得た。
気付くと、見慣れた天井だった。いつの間にか家で寝てた。なるほど。そういう事か。謎は全て解けた!
まあ、完全にただ言いたかっただけだよ。全然謎解けてないからね。じっちゃんの名にかけて。何で俺家で寝てんだ?
「あ、圭ちゃん気付いたの」
ミオンが居た。
「今、お医者さん呼んだから、それまで寝てた方が良いと思うな」
レナも4、5人居た。もうお前は何でもありだな。
「そうだ、イリーが来る前に済ませとこうかな。圭ちゃん、覚えてる?」
「何を」
「罰ゲーム」
「罰ゲーム?」
「そう、おはぎの罰ゲーム」
レナが俺を後ろから羽交い絞めにする。別のレナが脇固めにとる。足四の字をかける。腕ひしぎ逆十字る。
流石4、5人がかりでやられてはピクリとすることも出来ない。
「大丈夫痛くないから」
すでに痛い。あ、今右腕の靭帯が切れた。
ミオンがポケットからメガネをとりだす。
「…なんだよ…それ…。
何をする気だよ…。これは一体何の真似だ!」
「圭ちゃん何いってんだか。わかってんでしょ?」
「わかんねーよ! 何だよ!」
「富竹と同じ目にあってもらう」
「富田家? 富田君のお家が一体どうし」
皆が凄い目で見てる。
「ああ、うん。トミーね。トミー…トミー?」
トミーと同じ目?
…
困ったちゃんの富竹うんこ之助に梨花ちゃんが諭すように言う。
「オモシロい死に方を期待してますですよ☆」
…
思い出した。富竹は物凄い前フリをされて生命を絶たれたのだ。
そして、俺の目の前には…メガネが差し出され…。クールになれ、前原圭一。
お前なら何とかできる筈だ。メガネだ。考えろ。メガネだ…。
ドゴーン!!
ミオンに全力で殴られた。
「いって…え、何? メガネは…ぶ」
ドッゴーン!!
また、殴られる。床を見たらメガネが落ちてた。
「メガネ関係、ねーーーーーー!!!!!!! ぶ」
俺の最高のツッコミもオモシロイ動きも全てを無視して、また殴られる。
「トミーと同じ目でもなんでも、ねーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!」
んで、そのあと色々あって皆死んだけど、使用したバットはスタッフで美味しく頂きました。完。
