南の空に赤い大きな星が目に付くようになると夏がくる。この星が夏の南の空の代表さそり座の主星アンタレス。この星座の名を冠したスコーピオンというカクテルがある。トロピカルカクテルの代表として暑くなるとよく飲まれる。口当たりの良さからつい飲み過ぎてしまうから要注意。砕氷を詰めたグラスからストローで飲むのが普通だ。ギリシャ神話によると、勇者オリオンが「天上天下で一番強い者はこの俺だ」と豪語しているのを見て女神のヘラが怒り、猛毒のサソリを使ってこのオリオンを刺し殺してしまった。このサソリはその功績により天に上げられ星座になったといわれている。そのためさそり座が東の空に上る頃、オリオンは西の地平線に沈むことになっている。ちなみに赤っぽい主星アンタレスのことを我が国では酒酔い星と呼んでいる。
「バッカス」。ギリシャ神話に出てくる酒の神様の名前であることは言うまでもないが、この神様の本名は「ディオニュソス」という。バッカスというのは俗名であるが、この方が世間一般には知られている。このバッカスさまは大変美しい大きな銀の酒杯を持っていた。この神様がギリシャのアテネに滞在したとき、アテネのイカリオス王に丁重にもてなされ、別れ際に何かお礼をと申し出たところ、王はそれでは何かおいしい酒の作り方をと願い出た。バッカスは喜んでそれを受け入れ秘伝を伝授した。これがギリシャの名酒「メタクサ」ブランデーだったのかもしれない。このバッカス、大変気前が良かったのか、それともアテネのもてなしがよほどお気に召したのか、大切にもっていた銀杯もイカリオス王にプレゼントした。この銀杯は両方に取っ手の付いた大形のものであった。あまりの美しさからコップ座という星座になって永遠に天上に飾られることになった。
ギリシャ神話に出てくる酒の神様「バッカス」の話を紹介したが、やはり神様も酒が好きらしい。我が国でも「酒は飲め飲め、茶釜で沸かせ、お神酒上がらぬ神はない」と歌われている。洋の東西を問わず、どこでも同じらしい。例のバッカスの養父シレノスにフォーローという子供がいた。これがまた酒好きときている。ある日エウリ山へイノシシ狩りに行き、かの怪力男ヘラクレスと出会って意気投合、一杯やり始めた。ところがこの山には半人半馬の怪人ケンタウル一族が住んでいて、これまた酒好き。酒の臭いで半馬人たちが集まり、酒の取り合いでひと騒動持ち上がった。ヘラクレスは矢を放ってこれを追っ払ったが、この矢に当たって死んだ半馬人の矢を抜こうとしたフォーローは矢じりの毒で死んでしまった。大神ゼウスはこの酒の取り合いがあまりにすさまじかったためケンタウル座として大空に上げたという。きっと後世への見せしめのために星座にしたのだろう。
秋の星座「みずがめ座」は南の空に寂しく見える。特別に明るい星もなく全部が三等星以下だから都会ではほとんど見えない星座だが、物語が面白い。星座は水瓶を担い少年をかたどっている。この少年の名前はガニメデスといい、大変な美少年で、体全体が金色に輝いていた。もともとはトロイのイーダ山という山で羊を飼っていたが、あまりの美少年のために、この姿を天から見ていた大神ゼウスが大きな黒鷲に変身してこの少年を空高く連れ去ってしまった。そして、オリンポスの宮殿の宴席で神々のお酒の酌を申しつけたと言うから、ギリシャの神々は案外、男色好みのおっさんたちだったのではないだろうか。いずれにしても、みずがめ座では酔いさましの水のようで味気ない。やはり酒が入っている酒がめの方が楽しいのではないか。
前回、「みずがめ座」の水瓶は”酒がめ”の方が楽しいと書いたが、まさにその通りで、「みずがめ座」からこぼれる”酒”を飲んでいるのが、この「うお座」である。オリンポスの酒宴だけではもの足りずに、ナイル川の岸辺で二次会を始めた神々は、どんちゃん騒ぎで飲みだした。あまりのうるささにナイル川に住む半人半魚蛇の怪物ティフォンが暴れ出し、この宴会に乗り込んできた。さあ大変と神々はてんでんばらばらに逃げ出した。その中の一人、愛と美の女神アフロディテも魚の姿に変身して川に飛び込み、ほうほうの体で逃げ、何とか助かった。その逃げる時の姿があまりに面白かったので、魚の姿のまま天に上げられてしまった。みずがめ座からこぼれ落ちる”酒”を口で受けて飲んでいるこの魚の口に輝く星が、フォーマル・ハウトという秋の南の空で輝く唯一の一等星である。
ナイル川で二次会をやっていたギリシャの神々のところへ怪物ティフォンが暴れ込んだ。ティフォンは首が百もあり、目と口から火を吐くというとんでもない怪物ということになっている。こんな怪物に暴れ込まれたら、たまったものではない。「やぎ座」の主人公のパーンという神様も怖い思いをした一人だ。このおっさんは森と羊飼いの神様だが、他の神々はてんでに姿を変えて逃げたものの、パーン様は特別酔っぱらっていて、変身の術もあまりうまくいかなかったらしい。ナイル川に飛び込んではみたものの、浅い所だったため腰のあたりまで水に入っただけ。よろけまわっているうちに、水に漬かった部分だけ魚体に、上半身は山羊にというとんでもない姿になった。逃げまどう酔態があまりに面白くゼウスも大笑い。そのまま「うお座」の西側に上げて「やぎ座」とした。
昭和20年までのカレンダーを見ると「1月5日」が祝日になっている。学校へ通っていた人はもともと休みのためあまり気にとめなかったことと思う。そのため何の祝日なのか知らなかった人もいたことだろう。これは「新年宴会」という日である。国民の祝日になっていた。戦前の祝日は宮中の行事に合わせて決められていた。この日は公式には宮中に政府の高官や陸海軍の将官クラスが集まり天皇陛下とともに新年を祝った。国民も休日として参加の意を表したということである。戦後、新年宴会は一般国民の間に広まったが祝日ではなくなった。
酒の俗語に「聖人」「賢人」というのがある。また「千日」というのもある。これは中国の三国時代の魏の国の皇帝が禁酒令を出したところ一部の密造家たちが隠語として「聖人」「賢人」と呼ぶようになり、後に俗語として用いられるようになった。我が国でも鎌倉時代の文に酒の代名詞として使われている。清酒を「聖人」、濁り酒を「賢人」と呼んだ。「千日」というのも中国の故事からきている。狭希という酒造りの名人がつくった酒は、一杯飲むと千日も酔いが覚めなかったので「千日酒」と呼ばれ、この酒を飲んで3年間酔いが覚めなかった男の話が伝わっている。ここから良い酒のことを「千日」というようになった。ちなみに酒を飲むと何となく繁栄したような気分になるところから「栄え水」と呼ばれるようになり、それが「さかえ」になり、酒になったともいわれている。
ぐでんぐでんに酔いつぶれることを「泥酔」というが、この言葉は泥のように酔っぱらうこととか、泥まみれになった酔っぱらいということだと思っている人がほとんどだと思う。だが、この「泥」というのは実は動物の名前からきている。古く中国・唐の時代の代表的詩人・杜甫は地方官に左遷されたとき官位を捨てて妻子とともに四川の成都に落ち着き、草堂をつくった。このころの詩の中に「一飲酔如泥」という語句が出てくる。ここから泥酔という言葉が生まれた。ここで出てくる泥というのは、中国南方の海に住む「泥」という生物のことである。この生物は骨のない軟体動物である。水中では活発に動き回るが陸に上がるとのたうち回り、人間が酒に酔った様に似ているところから泥のようにのたうち回る酔っぱらいのことを「泥酔」というようになった。
ラムはサトウキビを原料として作られる。サトウキビが採れる熱帯地方がラムの主な生産地である。18世紀には英国にも出荷されるようになりイギリス海軍の支給品として欠かせないものになった。1742年エドワード・バーノン提督はそれまで1日半パイントの支給だったラムに水を半分混ぜて支給するように命じた。このエドワード提督はいつもすりきれた絹と毛の混紡からできたグログラム地の外套を着ていたために「オールドグロッグ」とニックネームを付けられていた。水兵達はこの水で薄めたラムを「グロッグ」と呼ぶようになった。今でもラムの水割りのことをグロッグという。この水割りは今までのストレートと違って飲みやすいために水兵達はしばしばフラフラになるまで飲むことがあった。この状態、つまりフラフラの状態のことをグロッギーというようになった。
酒に二日酔いはつきものだ。この二日酔いの解消法にもいろいろある。お茶に梅干しを入れて飲む。シャワーを浴びる。迎え酒−など、一時の解消法になるようだ。迎え酒はアルコールの力で二日酔いになる前の体調に戻すだけのこと。これは日本流の解消法のようだ。世界中どこでも二日酔いになる人は大勢いるはずでその解消法も国によってまちまちだ。医学的なことは別にして、いわゆる民間療法なるものがたくさんあり、ギリシャでは細かく挽いたコーヒーの粉をレモン汁に入れて飲む。ブラジルでは濃いコーヒーを飲み、オーストラリアでは酢漬けのニシンを食べる。変わったところでは、スーダンは牛の内臓にトウガラシをかけて生で食べる。
一気飲みに限らず酒はどんな飲み方をしようが当然酔っぱらう。人間に限らず動物だって例外ではない。松阪牛がビールを飲むことは知られているが、牛だけでなくアフリカでは地上に落ちた果物が自然発酵してできた酒精分を含んだ果物を食べた動物は、当然酔っぱらうという。また、これを食べ過ぎて二日酔いになる動物もいるというから面白い。イギリスの劇作家トーマス・マーケン氏は酒の酔い方を8つに分類している。@飛びはね歌う(猿酔い)Aやたら暴れ狂う(シシ酔い)Bすぐ眠る(豚酔い)C理屈をこねる(羊酔い)Dすべてに感動して泣き出す(学生寮酔い)E酔っているのに正気ぶる(聖マーチン酔い)F好色になる(山羊酔い)G酔った振りをして酒を強いる(キツネ酔い)。ではどれが一番始末が悪いかというと全部だそうだ。
だいぶ酔っぱらっていながら「まだ酔ってないぞ」と大声を張り上げる。少々グロッギーぎみなのに道路の白線上を「踏み外さないぞ」とばかりに歩いてみたり早口言葉をまくし立てたりいろいろやってみる。だが、ほとんど正常でない。こういうのは後が大変である。「まだまだ」と言いながらガブガブやり出す。ふいにドタンとひっくり返るからかなわない。神様の世界にはこんな状態の酩酊者にもちゃんと弁護士がいるからなかなか面白いものである。フランスのツールにこの神様の故郷があり、名前は「セント・マルティヌス」という。この神様の名前から酔っていながら「おれはまだ酔ってないぞ」と頑張る人を英語読みでマーチン酔いという。
「マーチン酔い」と反対なのがキツネ酔いである。相手を酔わせ自分は全くの素面なのにさも酔ったふうに見せかける。全く飲めない人が酒宴のムードに乗って酔ったふりをするならいざ知らず、何かほかの腹があってのことではたまったものではない。女性を口説いて何とか−と演出する男性もいる。相手の腹の内を見るためにこの手を使う人もいる。女性を酔わせるカクテルとして有名なスクリュードライバーを使おうとしても、今ではスクリュードライバー1杯くらいで酔う女性はあまりいない。酒の力を借りて女性を落とそうなんて情けない気を起こさない方が男らしくていいのではないか。
演劇は人生ドラマを芸術したものである。だから酒もいろいろな場面で登場するが本物の酒は飲まないようだ。酔ってしまったら芝居がダメになってしまう。でもその真似だけで顔まで赤くなるように見えるから不思議なものだ。俳優の酔態を見て観客までそのムードに引き込まれてしまう。有名なところでは歌舞伎の「勧進帳」の弁慶はさすがである。安宅の関で富樫のふるまう酒を飲むとき関守が出した小さな杯では物足りないと大きな杯を所望する。ここで出てくる杯がふるっている。富樫が腰掛けていた葛桶の蓋だから驚きである。弁慶はなみなみとつがれた酒を一気に飲み干しあとを催促する。関守が首をふると怖い顔をして酒の入った瓶子を取り上げて全部飲んでしまう。その後大杯を頭にかぶり酔余の延年の舞に移る。これが見事な身のこなしでまさに「勧進帳」の見せ場である。
古来酒を愛した人の話は多い。堀部安兵衛、赤垣源蔵、黒田節の母里太兵衛、中国では李白、杜甫、白楽天、太平洋の向こう側ではジェームズ・ボンド、ヘミングウェイ…と数え上げたらきりがない。「酒なくて何の己が人生かな」といったところだ。酒に生き酒に死んだぐらい酒に愛着、切実と酒をうたった若山牧水の歌は味がある。「たぼたぼと 樽に満ちたる酒は鳴る さびしき心うちつれて鳴る」酒の哀愁を知りそのセンチメンタルに浸る。「酒飲めば こころ和みてなみだのみ 悲しくも頬をながるるは何ぞ」案外泣き上戸だったかもしれない。ともあれ酒を愛し酒をうたい酒とともに人生を語った牧水。現代の目まぐるしく、そして画一化された世代を生きるわれわれにとっても酒はたとえ一瞬でも自我を呼び戻してくれるよき友達である。
毒殺防止。現在では宴会は乾杯からスタートするのが当たり前。この乾杯にも面白い話がある。なぜ乾杯が行われるようになったか。中世ヨーロッパに始まった習慣という説もあるが中国ではもっと古くからこの乾杯がなされていたようだ。昔の皇帝とか王侯の激しい勢力争いは相手をどう倒すかという、いわば暗殺の繰り返しである。当然、毒殺が盛んに行われたことは洋の東西を問うまでない。そこで暗殺防止のために「この酒には毒が入っていません。安心してお飲み下さい。」という意味からお互いのグラスに同じ酒を注いでグラスを合わせたのが始まりと言われている。親睦とか友情とか互いの繁栄といった意味で行われる現在の乾杯にもこんな歴史が秘められている。
音頭取り。われわれが何気なく行っている乾杯にもルールがあることをご存じの方はあまりいないのではないかと思う。乾杯には音頭を取る人が必要なことは当たり前のことだが、この音頭を取る人のことを「トーマス・マスター」という。まずこのトーマス・マスターに注目して簡単なスピーチを聞く。次いで周りの人々と目礼を交わす。男性の場合は右側に位置する女性とグラスを合わせてから飲むことになっている。これは欧米諸国で一般的に行われている乾杯のマナーである。トーマス・マスターはこの乾杯が何のためのものかを手短にスピーチすることはよく知られているとおりである。ちなみに乾杯のことを中国語で「カンペイ」、英語では「チアーズ」、スペイン語では「サルー」、面白いのはイタリア語の「チン・チン」。
甘酒の甘さは、麦芽糖の甘味である。甘酒は餅米を蒸し麹を加えて55〜60度で10時間程度寝かして作る。すると米のデンプンが麹菌のだすアミラーゼによって分解され糖分に変わる。甘味のもとである麦芽糖は時間がたつとブドウ糖に変わり、さらに酵母菌や乳酸菌などの他の微生物の働きでやがて乳酸が発生してくる。甘酒を長く置いておくと酸っぱくなるのは、このため。甘酒を保存することは難しいので直ぐに飲むのがよい。
居酒屋は江戸時代、酒屋の店頭で立ち飲みさせたのが始まりと言われる。流通用小売り瓶のない当時は酒も醤油も量り売りで、客は容器をもって買いに行った。明治にガラス瓶が登場するまで容器は五合、一升の大きな徳利であった。大都市江戸は地方からの出稼ぎ労働者であふれ、彼らは1日の手間賃をもらうとまず酒屋に行き一杯となった。徳利も何もないからその場で、量った升で飲む。これが居酒屋の始まりである。やがて、煮しめやおでんを置く煮売りやとなり、酒と一緒に安直に小腹を満たす所となった。ちなみに居酒屋とは居心地を愉しむ所であり、主人の人柄や客層、店の雰囲気などが優先する場所である。
日本酒の日とは、10月1日をさす。日本酒は冬、11月中頃から仕込みを始め、年があけた春先に最初のしぼりの新酒「あらしばり」をとる。この生酒はまだピチピチと勢いがよくはじけるような魅力をもつ。これがひと夏超して「夏越しの酒」に、秋に旨味ののった「秋上がり」となり飲み頃となる。日本酒の日とは、この秋上がりに合わせたものである。
バーテンダーのテンダーは「監視する人」という意味です。客は満足しているか、店の雰囲気は良好に保たれているかを常に見て、何かトラブルが起きそうな気配があれば素早く、柔らかく手当てする役目を負っています。
かつて焼き鳥はガード下でしか食べられないものだった。この居酒屋の定番メニューも昔のメニューにはなかった。そもそも、焼き鳥は戦後の焼け跡、ヤミ市生まれの食べ物であり、ヤミ市の屋台から出発したちょっといかがわしい雰囲気の料理。やがて鉄道が高架になると、そのガード下に場所を移し、サラリーマンの憩いの場となっていった。
何故、あのちょうちんは赤いのか。人間の心身は色の影響を受けやすい。例えば、胃液の分泌や食欲も色によって左右される。胃液の分泌をよくし、食欲を増進させるのが、波長の長い暖色系の色。つまり赤というわけである。ハンバーガーなどのファーストフード店の看板にも、赤やオレンジ色は多用されている。
ビールの王冠のギザギザは21個である。19世紀末、ビールの王冠を発明したのは、英国のウィリアム・ペインターという人物。彼は、ビールの炭酸ガスが抜けない栓を作るため研究を重ね、その結果、王冠に21個のギザギザをつけるという方法を考案した。考え方の基本は、物を固定するには2点、4点よりも3点で支える方が安定するという力学の常識。しかし、ビールの栓を3箇所で固定すると炭酸が抜けてしまう。そこで栓がぴったりできるように3の倍位数である21個で固定したらうまくいった。その後、ビールメーカーは試行錯誤を重ね、ギザギザの数を増減させたこともあるが、ついに21個を上まわるものはできなかった。
ビールは作りたてほど美味い。しかし、ビールの瓶や缶に表記されているのは、製造時期だけで、賞味期限は表記されていない。ビールの味はホップと麦芽の微妙なバランスで作り上げられており、時間の経過とともにゆっくり変化していく。ところがこの変化のスピードが保管場所で大きく変わってしまう。冷暗所で湿度が低ければ、ビールの味は半年くらいほとんど変わらないが、日の当たる場所に置くと、わずか2日で「日光臭」といういやな臭いがついてしまう。よって、ビールの賞味期限は表示されない。一般にビールをおいしく飲みたいのなら、冷蔵庫に保管して6ヶ月以内に飲むとよい。
ビールの成分の90%は水であり、味の決め手は水である。サントリーでは硬度が一定の地下清流水を使用し、そういった地下水が得られる地域のみに工場を立地している。アサヒビールは、良質の水がある場所に工場を置き、独自の浄化法によってビールに最適な水を得ている。キリン、サッポロも同様で、工場のある土地の水を活性炭などでろ過し、良質の水をビールに使用している。
ビールの原材料の1つであるコーン・スターチとは何か。コーン・スターチとは、コーンとスターチのことで、意味はとうもろこしとデンプンということになる。もともとビールは麦芽とホップから作るので、ラベルにコーン・スターチとあれば、それは日本独自の混ぜ物いりのビールのことになる。
バーテンダーがカクテルをすごい勢いでシェークするのには2つの目的がある。1つは、酒とジュース類をうまく混ぜ合わせるため。シェークすることで酒に酸素が混ざり、細かな気泡となって、刺激をやわらげる。細かな気泡を作るためには、素早くシェークする必要がある。もう1つは、シェーカーの中の氷で飲み物全体を急速に冷やすため。もたもたしていると、氷が溶けて水っぽくなる。氷が溶けないうちにまんべんなく冷やすためには素早い動作が必要になる。
ソムリエが首からぶらさげている灰皿のようなものは「タスト・ド・バン」と呼ばれる容器。もとは、フランスのブルゴーニュ地方の酒蔵で、利き酒に使ったものである。あの容器の内側には凹凸があって中にワインを入れて光をあてると、ワインの色相がいっそうよくわかる。もともとは、薄暗い酒蔵内のろうそくの光でもワインの状態をチェックしやすいように工夫された容器だった。しかし、照明が進歩した現在、酒蔵内でもワインはグラスに注いでチェックされている。現在では、ソムリエが首からぶらさげているものは、単なる飾りで使われることはほとんどない。
かつて、酒には「級別差等課税制度」(1943年施行)があった。国税庁は酒を特級・一級・二級に分け、高い酒には高い値段をつけ、その分高い税をとっていた。級付けは国税庁が行う。級付け審査に応募しない酒は二級とされる。蔵元は同じ酒でも高く売れるので(税金分も高いが)、審査を受け等級をつけるところが多かったが、消費者に酒を安く提供したい蔵元は審査を受けずに二級で売り、あるいは審査の結果の二級でない証明に「無鑑査」と表示するところもでてきた。そんなこんなで、等級付けは無意味となり1992年に廃止され、日本酒の税金はすべて1升240円66銭と決められた。
多くの日本人はウィスキーを水割りで飲む。欧米では、ストレートかオンザロックがほとんどである。水はチェイサーに入れて別々に飲むのが流儀である。日本人が水割りを好きなのは、以下のような理由によるらしい。日本人はアルコールに弱いので薄めないと飲めない。日本の水は美味いので水割りに向く。
酒は原料や製法などによって、醸造酒・蒸留酒・混成酒の3つに大別される。さまざまな原料を酵母により発酵させるのが醸造酒、醸造酒を蒸留しアルコール度数を高めたものが蒸留酒、そして醸造酒や蒸留酒に薬味・香味を加えて造られるのが混成酒。醸造酒は、原料の成分が糖質であるか、デンプン質であるかによって、2つのタイプに分けられる。糖質原料でつくる酒は、酵母によってそのまま発酵が行われるので、単発酵酒とも呼ばれる。このタイプの酒の代表的なものに、ブドウから作るワイン、リンゴから作るシードルなどがある。デンプン質原料でつくる酒は、酵母にはデンプンを糖化する酵素がないため、あらかじめデンプン質を糖分に変えなければならない。そのため、こうした酒は、複発酵酒とも呼ばれる。このタイプの代表的な酒は、穀物原料のビール、日本酒などがある。醸造酒の特徴は、高濃度のアルコール溶液中では不活性になる酵母の性質から、あまり高いアルコール分をもっていないということ。そのかわり、原料の特徴がよくあらわされた酒が揃っているとも言える。一方、蒸留酒とは、発酵によって生まれた酒を、さらに蒸留してつくった酒のことで、アルコール分が高いのが大きな特徴。ブドウをはじめとするさまざまな果実、サトウキビ、穀類、イモ類、竜舌蘭など、産地の事情によって多彩な原料が使われている。水を加熱していくと、1気圧のもとでは、100度で沸騰が始まり、液体から気体に変わっていき、この気体を冷却すると、またもとの水という液体に戻る。ところで、水の沸点は100度であるが、酒の主成分であるエチル・アルコールの沸点は、78.325度で、水よりも低い。そこで、エチル・アルコールを含む液体を加熱していくと、まずエチル・アルコールを多量に含んだ蒸気が発生する。その蒸気を冷却して、元の液体に戻すと、初めの液体よりもアルコール濃度の高い液体を得ることが出来る。このように、沸点の違いを利用して、ある成分を濃厚な状態で分離することを、蒸留と言う。
日本酒は、寒仕込みと言って11月から3月の厳寒期に仕込まれる。江戸時代に徳川幕府が米価を安定させるために寒づくりを奨励したのが始まり。秋の収穫の後なら、豊作か凶作かに応じて酒造りにまわす米の量を決めることができる。凶作の年に不足しがちな米が酒造りにまわって、さらに米不足がひどくなるのを防ぐのが目的であった。
動物実験では、動物が活発に動き回る時間帯にアルコールを与えると、その毒性が高まり、反対に休息の時間帯にアルコールを与えると毒性が低くなることが分かっている。人間でも同じで、朝酒は夜の酒よりも血中アルコール濃度の上昇が高く、濃度自体も高くなる。
ビールなら大ジョッキで何杯でも飲めるが、水の場合はこうはいかない。これにはアルコールが関係している。アルコールには胃で吸収される性質がある。さらにアルコールが吸収されるときには、ついでに水の分子も一緒に吸収されるため、ビールはいくら飲んでもお腹がいっぱいにはならない。水の場合は、胃では吸収されずに腸までいって吸収される。しかも、そのスピードは非常に遅く、胃がいっぱいになった時点で、それ以上は飲めなくなる。無理矢理詰め込むと、嘔吐反射といって、一挙に逆流することもある。
ホッピーが誕生したのは昭和23年、戦後の混乱期に焼酎と割ることで「うまくて安い酒」として評判になり定着。最近、赤坂、渋谷、新宿など若者が集まる町の居酒屋で若い人を中心にホッピーが注目されている。ホッピーは良質麦芽とホップを酵母で低温醗酵、低温貯蔵させた麦芽醗酵飲料であるが、アルコール分が0.8%で1%未満の清涼飲料水に分類されている。ホッピーの飲み方は、先ずグラスを冷やす、そしてホッピーと焼酎を冷やす、氷を入れない、焼酎90mlに対して、ホッピー330mlが目安で決してかき回さないとういのが原則。
近年、海の中から新たな発見があり、海面下200メートル以深の、太陽光の届かない暗黒の世界に、私たち人類の未来を担う膨大な資源が眠っていることが明らかになった。それが海洋深層水。海洋深層水は、私たちのよく知る表層の海水と違って、栄養物質が豊富で、水温が低く、きわめて清浄という特性をもっている。こうした特性は、発電や冷房などのエネルギー資源として、あるいは魚介類の飼育・養殖、農作物の生産、食品製造、環境保全、さらには健康・美容など、あらゆる分野で活用できる可能性が示されており、すでに一部で実用化が進んでいる。さて、ビールの製造に海洋深層水を利用することにより、ビールがおいしくなる。ビールの製造にはビール酵母の働きが不可欠で、ビールの味は、ビール麦(麦汁)やホップ、酵素などの原料の種類や量を組み合せることで異なる。最近の研究で、海洋深層水には、このビール酵母の働きを促進させる作用があることが明らかになり、地ビール製造などに利用されている。また、アサヒビールの発泡酒「本生」は、これも酵母の育成に海洋深層水を利用している。発泡酒は本来、ビールよりも麦芽が少ないため、良質の栄養分を酵母に与えることができず、どうしても味や香りがビールよりも劣ってしまいがちである。これを解決するためにアサヒビールでは、海洋深層水のミネラルや栄養源を利用し、酵母の発酵を促進させることで、味や香りがビールに劣らない発泡酒づくりに取り組んでいる。
ビールと発泡酒は、酒税法という法律で麦芽比率と使用原料、この2つの面から分類されている。ビールは、水とホップ以外の原料における麦芽の使用比率が、66.7%(3分の2)以上と決められている。さらに他の原料についても使用できるものが限られている。他方、発泡酒はビールと同じく麦芽を原料としているが、麦芽の使用比率が、66.7%未満である。なお、ビールでいう副原料は、米、とうもろこし、こうりゃん、ばれいしょ、でんぷん、糖類、苦味料または着色料(カラメル)のことを指しており、これ以外の果汁などを使用すると発泡酒に分類される。
酒税法における酒類とは、アルコール事業法の適用を受けるアルコールを除くアルコール分1度以上の飲料をさす。ちなみに、酒類の製造は免許制なので、アルコール度1度以上のお酒を製造すると、罰せられるので注意が必要。酒類の製造免許を受けないで酒類を製造した場合は、5年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処せられるほか、製造した酒類、原料、器具等は没収されることになる。
甲類焼酎は連続式蒸留器で蒸留したもので、この方法だとエチルアルコール以外の揮発成分をほぼ完全に、かつ効率よく、取り除くことが出来る。36度以上のものはその特性を生かし原料用アルコールとして、ウイスキーや清酒にブレンドされたり、リキュールの原料(一般的には「ホワイトリカー」として売られている)になったりする。これに対して、単式蒸留という伝統的な蒸留法がある。この蒸留法だと原料や微生物、あるいは製法に由来する風味成分を取り込むことが出来る。乙類焼中はこの単式蒸留器で蒸留したもので、アルコール度数45度以下のものを言う。
先ずはお酌の仕方。とっくりは胴の部分を右手で包むように持ち、左手を添える。手の平を上に向けると下品な印象になってしまうので要注意。注ぎ終えた後、最後の1滴がこぼれてしまいそうになった時は、とっくりを回して滴を落ち着かせてから起こす。また、お酌をしている途中で、お酒がなくなってしまうのはキマリが悪いもの。必ず事前にお酒が残っているか確認すること。その際、とっくりの中を覗き込んだり、振った音で判断するのはルール違反。手に持った重さで判断し、自信がなければ自分の盃に少しだけ注いで確認する。受けるときは、盃を右手で持ち底に左手を添えて差し出す。飲めない場合でも最初の乾杯だけは口にするのがマナー。勿論、飲み干してしまう必要はなく飲む真似だけで大丈夫。
コロナビールは透明なロングネックボトルにシャレたラベルデザインのメキシコのビール。ライトでスムーズな飲み心地が人気のラガービールで、メキシコNo.1のビールメーカー、モデロ社の製品。コロナビールには、ライムが付いてくる。ビールは光にあたると、特有の臭い「太陽臭」が付く。現地メキシコでは、この「太陽臭」ごと楽しむ傾向があるが、慣れないとちょっと飲みにくい臭い。そこで、臭いをごまかすため何か入れて飲もうと考え出されたのが、現地の特産品でもあるライムである。
北海道、白糠町の特産“しそ”を使ってさらっとしていて大変飲みやすい焼酎。焼酎特有のくさみがなく、爽やかなシソの香りが口いっぱいに広がる。ロックか、お湯割りがお勧め。鍛高譚は民話からとられた名前。鍛高譚が誕生したのは、平成4年12月9日発売。町の特産品で全国に広めようとして造られた。白糠町は、紫蘇の産地でもなければ消費地でもない。地元民の努力と情熱によって今日のブームになった。鍛高譚の秘話は数多くあるが、やっと「しその香りがほどよく、呑み飽きがしない」焼酎が誕生した。白糠特産しそ1.2gを使用、アルコール分20%。
生・黒・発泡酒・ライトなどがある沖縄のビール。どれも地元沖縄の気候風土にあった味。ドラフトビールは、口いっぱいに柑橘系のような適度な甘さが広がる。炭酸が薄くクセがないので飲みやすい。全体的にあっさりとした感じ。
酒を飲むとあっという間に時間がたってしまうように感じる。10秒の時間をしらふの時は、ほぼ10秒と実感するが、アルコールを飲むと実際の10秒が5秒程度にしか感じられなくなる。従って2時間の宴会は1時間にしか感じない勘定になる。どうやらアルコールには体内時計を遅らせる働きがあるらしい。6時間も経過しても3時間程度にしか感じられなくなっては朝帰りも納得。
居酒屋に入って、「取り敢えずビール」という注文が多いのには訳がある。これには、次のような深層心理が隠されている。ビールを飲むことは潜在的にくつろぎを表しているらしい。つまり、気楽になりたい、開放的な気分になりたいとき人は無意識にビールを注文する。ちなみにウィスキーでは話が深刻になりそうであるし、日本酒の場合は気楽を通り越してしみじみした気分になってしまうらしい。
犬はアルコールの臭いが耐えられない。ましてや犬の嗅覚は人間の比ではなく敏感である。従って、犬は酔っぱらいに吠える傾向がある。そんなとき犬にちょっかいを出すと、犬は興奮しており思わぬケガをすることになりかねないから要注意である。
蚊は人間の吐く二酸化炭素の臭いと皮膚の温かみをたよりに人間の皮膚を探している。例えば、ビールを飲むとアルコールは肝臓で水と二酸化炭素に分解され、二酸化炭素は呼気とともに体外に排出される。また、アルコールの作用で体温が皮膚の表面近くに移動して皮膚がほてる。これでは、かっこうの蚊の餌食になってしまう。
フグのひれ酒は格別の風味がある。この作成法は、
フグヒレを入手する。
このヒレを網に乗せて、こんがりとキツネ色に焼き上げて(ひれの付け根を焼くつもりで)、焦げ目は落とす。
コップ(あらかじめ温めておくとよい)などにこのヒレを2枚入れて、アツアツの燗酒を注ぎ蓋(アルミホイルで可)をする。
数分後に蓋を取り、この蒸発したアルコールに火を付けて燃やす。そして飲む。
アルコールを飛ばすせいか、あまり酔わないと言われている。
老酒とは、もち米を主原料に醸造されたお酒。中国では、黄酒(ファンジュウ)とも呼ばれ古来より親しまれてきた。中国のお酒は大きく分けて「白酒(パイチュウ)」と「黄酒(ホアンチュウ)」の2種類がある。「白酒」はいわば焼酎のようなもので、「黄酒」は米や麦等を原料とした醸造酒。紹興酒はこの老酒の中の1つのブランド。紹興で造られた老酒だけに与えられる名前。これはフランスのシャンパーニュ地方で生産される発泡性ワインだけが、シャンパンと呼ばれるのと同じ。なお、中国ではお酒全般を老酒と呼ぶこともある。
韓国国内で1965年の発売以来、焼酎のスタンダードとして確固たる地位を築いた。竹炭でろ過した希釈式焼酎で日本の甲類に相当する。製造元は株式会社眞露(ソウル特別市)。スパイシー料理や、濃厚な味わいの料理によく合う。特にストレートで飲んだ場合、ふわっとした甘さが口中に広がる。
ビールに欠かせないホップは、つる性の多年生植物で、雄株と雌株があり、ビール醸造には雌株につく毬花(まりばな)の、受精していないものを使う。広く一般的に使われるようになったのは15世紀ごろから。冷涼な気候を好む作物で、日本には明治になってから北海道に導入された。現在は東北と北海道で栽培され、ビール会社との契約栽培により生産されている。ドイツでは、古くからホップの花を「緑の黄金」と呼ぶ。ホップはビールに特有の芳香と爽快な苦みを与える。また、余分なたんぱく質を沈殿・分離し、ビールを清く澄ませ、ビールの泡立ちをよくするのもホップの役割。
生ビールは、発酵と貯酒のあと、精密ろ過機でろ過して酵母や酵素を取り除くだけで、熱殺菌をせずに容器に詰めたもの。欧米には生ビールに相当する言葉は存在しない。日本では生ビールを”ドラフトビール”と呼ぶこともあるが、もともとの意味は、樽詰ビールをさす言葉で、熱殺菌の有無とは関係ない。ドラフトビールの定義は国によってさまざま。壜・缶に詰めたもので熱殺菌しないビールを生(ドラフト)というのは日本とアメリカだけ。また、熱殺菌をしていても、樽に詰めたものは生ビールとする国もある。缶ビールよりも瓶ビールの方が、瓶ビールよりもサーバーからジョッキに注いだビールの方が美味しく感じられるらしい。
日本酒(清酒)の醸造の中途段階のもろみを搾っただけの、白く濁った酒。いわゆる清酒はどぶろくの澱(おり=白い沈殿物)を取り除き、濾過・火入れ(加熱)などの工程を経て造られる。どぶろくの醸造は昔から農業従事者の手により広く行われ、かつてはその年に収穫された新米を用いて醸したどぶろくを神に供えて五穀豊穣を祈願、あるいは感謝する「どぶろく祭り」も盛んに行われていた。今もその名残のある祭が全国各地に存在する。現金が年1回しか入らない米作地帯では昔からの習慣でもあり罪悪感を感じていない上に清酒の値段が高さや酒屋までの道が遠いなどの理由からどぶろくの密造が絶えなかった。
発泡酒もビールの廉価版として登場したが、雑酒は更にお買い得になっている。これは、酒税の負担率のからくりによる。麦芽も麦も使用しないことで、酒税法上は「その他の雑酒」というカテゴリーに分類され、酒税の負担率を少なくできることから安くすることが可能になった。代わりにエンドウたんぱくなどが使用されている。
今や酒ディスカウント店では1缶230円するビールが約166円で購入できる。これでは、町の小さな酒屋さんは青色吐息である。しかし、酒ディスカウント店での国産ビール仕入れ価格は平均すると1ケース3900円程度。これを3980円で売っているわけであり、人件費や商品の保管料を考えると赤字になるのは目に見えている。つまり、ビールは売れば売るだけ損をしていることになる。赤字まで覚悟しているのは、ビールは最も消費の多い酒だけにそれを目玉にして、ビール以外の買い物を期待しているわけである。要するにそうやって目玉商品を作らないことには生き残れないほどにディスカウント店同士の競争が激化しているのが現状である。
単品の銘柄ではアサヒの「スーパードライ」がキリンの「ラガー」を抜いて、1997年以来ずっと首位をキープしている。アサヒは1985年にはシェアが1桁まで凋落し、4位のサントリーに0.4ポイント差まで詰め寄られる低落ぶりであった。これは、「スーパードライ」というヒット商品の成功が原因にあるのは間違いないが、業界関係者に言わせると、アサヒの地道な営業努力のなせる結果である。業界が酒屋に行っているアンケートでは「最も熱心な営業マン」はずっとアサヒの営業マンであった。頻繁に酒店を回り、酒屋の店主と顔なじみになれば、アサヒの商品を店の良い場所に置いてもらったりすることが可能となる。一方の王者キリンは、あまりにも”殿様商売”をしすぎたという声が強い。
ラガービールは、”貯蔵工程で熟成させたビールのこと”と、ビールの公正競争規約で定められている。ラガーは、英語で”貯蔵”を意味し、地中に寝かせていたビールということで、寝床・倉庫を意味するドイツ語”ラーゲル”(Lager)が語源。日本のビールのほとんどは下面発酵であり、低温で長期間熟成されるので”ラガービール”と言える。また、ラガービールは、”熱処理したビール”と一般にはイメージされているが、ラガーは熱殺菌の有無とは関係ない。
焼酎は蒸留酒で乙類焼酎に分類される。代表的な種類として、サツマイモ原料の芋焼酎、大麦原料の麦焼酎、ソバ原料のソバ焼酎、米原料の米焼酎などがある。ちなみに琉球泡盛は米が原料、奄美の泡盛は黒糖が原料である。本格焼酎企業の約半分の400社は九州に立地している。
代表的な酒のメーカーとしては、斗山、朝鮮、真露などがある。
OBラガー(斗山ビール)…
韓国で、ビールと言えば、ズバリ斗山である。ビールメーカーとしては一番認知度が高く、昔からあるということで幅広い人気を見せている。
カプリ(CAPRI)(斗山ビール)…
高品質でマイルドなビール。女性向けのビールとして低カロリー・低度数が特徴で、マイルドでさわやかな味が好評。
ハイト(HITE)(朝鮮ビール)…
天然岩盤水というきれいな水のイメージとマイルドなのどごしで、斗山が握っていた韓国ビール市場を二分するまでになった朝鮮ビール。他のビールに比べるとツーンとくるような味が少なくマイルドなので、お酒のダメな人向き。
エクスピル(EXFEEL)(朝鮮ビール)…
朝鮮ビールから発売された新世代用プレミアムビール。独特なエメラルド色を放つ瓶に入ったエクスピルは、さっぱりすっきりした味と香りが自慢。
カス(CASS)(真露ビール)…
焼酎会社として一番有名な真露から発売しているビール。発売にあたって「タフな男のためのビール」というキャッチコピーでアピールしたからか、男の人たちが好んで飲むビールらしい。ツーンとくる味が特徴。
日本のビールには世界でも屈指の高い税金(値段の約半分)がかけられている。明治の初めにはビールにはまだ税金がかけられていなかった。当時、国の歳入の二本柱は地租と日本酒にかけられた酒税であった。ところが明治33年に北清事変が起きると戦費を補うために酒税を増やすことが検討された。清酒業界がこれに大反発し、いままで税を免れていたビール業界から金をとるように反論した。ときの総理大臣伊藤博文がビール課税案を議会で押し通し、ビール税が新設された。その後、戦争が起きるたびにビール税は高くなり、現在のような高率なものとなった。
ウィスキーのソーダ割りをハイボールという。ハイボールはもともと酒の名前ではなく、西部開拓時代のアメリカでは気球のことをさしていた。19世紀の半ば、アメリカの鉄道建設では先住民の反発を受け、襲撃されることもあった。そこで、鉄道建設側は、一定間隔で人が乗った気球をあげ周囲を見張らせることにした。そして、鉄道の完成祝賀会で関係者達は、「あの高く(ハイ)あがった気球(ボール)のおかげだよ」と言って乾杯したという。そのとき飲んでいたのがウィスキーのソーダ割りであったため、以来これが「ハイボール」と呼ばれることとなった。
ビールの本場ドイツでは黒ビールだけでなく白ビールも存在する。名前を「ベルリーナ・ヴァイセ」といって、1800年代後半から作られている。カルピスのような白い色をしているが、グラスに注ぐと綺麗な泡がたつ。白色になる秘密は、原料として大麦でなく小麦が使われていること。そして、一次発酵させたあとに乳酸菌を混ぜる。このビールは、ラズベリー、チェリーなどの果物のシロップを入れてカクテルとして飲むことが多い。
宴会の席でビールをつぎたすことはよくある光景。しかし、これによってビールは確実に不味くなる。理由はビールをつぎたすとビールの酸化が進むからである。ビールは繊細な飲み物であり、グラスに注いだ瞬間から酸化が始まる。最初はビールの泡が蓋の役割をしているため急激に酸化することはない。ところがビールをつぎたすと、残っているビールをかき混ぜることになり、さらに新しいビールと一緒に空気も混在することになり、一気に酸化が進む。このつぎたす習慣には日本酒の方が打ってつけのようである。
ビールの栓を抜いたときに出てくる泡の正体は二酸化炭素である。ビールの栓を抜く前の状態では二酸化炭素は圧力をかけられて水の中に溶け込んで炭酸となって存在している。これが栓を抜いた時、圧力が減り水に溶けきれなくなって気体となって出てくることになる。
ウィスキーなどの蒸留酒はアルコール度数が高いのは蒸留するため。水の沸点が100度、アルコールの沸点が78.5度のためその中間の温度にしておけばアルコール分だけが蒸発する。よってそのアルコールを集めることによりアルコール度数をいくらでも上げることが可能。しかし、日本酒は酵母の働きによって米の糖分をアルコールに変化させることにより出来る。アルコール量がある程度まで増えると酵母の働きが止まってしまう。要するに酵母は自分が作り出したアルコールによって殺菌されてしまうことになる。そのときのアルコールの濃度は発酵の条件や酵母の酒類で多少変わるが、概ね20度前後である。よってそれ以上のアルコール度数の高い日本酒を作ることは不可能である。
ワインは基本的に寝かせた年数に比例して値段が高くなる。しかし、ただ保管しておくだけではダメで温度の安定した太陽光線の差し込まない場所でコルク栓で密閉したワインを斜めに寝かせて貯蔵しなければならない。このとき、コルク栓をワインがちょうど浸すくらいの角度をつける必要がある。そうすることによってワインはコルクを通して外気を吸い呼吸することができる。また、コルクは軽くて弾力に富み圧縮できるのでしっかりと栓ができるという点もコルク栓を使う理由である。
「百年の孤独」は、あまりにも有名な長期貯蔵大麦焼酎。名前の由来は、コロンビア出身のノーベル賞作家、ガルシア=マルケスの小説「百年の孤独」からとられたと言われる。皇太子殿下が愛飲されているとの噂もあり、アルコール分40%、720mlで価格は1万を超える。地元・宮崎でも、入手困難といわれる幻の焼酎である。貯蔵される麦焼酎は、明治18年創業以来受け継がれてきた百余年の伝統技術により、あくまでも手造りの麹と、選りすぐった大麦のみを原料とし、ホットスチルによる単式蒸留方式で造り上げる。それはまさに、伝統の技と永い時の流れが生み出した焼酎の傑作といえる。あくまでも自然でさわやかな透明感をもった琥珀色をしており味も見た目もウィスキーの様でまろやか。「百年の孤独」は、ストレート、オン・ザ・ロックス、もしくは水割り50:50が最適。
愛知県半田市における本格的なビールの製造は、明治20年(1887年)に四代目中埜又左衛門と盛田善平(後に、現在の敷島製パンの前身である敷島屋製粉場も開業)によって丸三麦酒醸造所で始められた。明治22年には「丸三ビール」として3000本を初出荷。その後、急成長を遂げ、明治29年(1896年)には、東京のエビス、横浜のキリン、大阪のアサヒに対抗して、丸三麦酒株式会社が設立された。そして、本格的ドイツビール製造に向け、ドイツゲルマニヤ機械製作所による「完全なるビール醸造器械」を買い入れ、ドイツ人醸造技師を招き、新工場が建設された。これが半田赤レンガ建物。新工場建設とともに銘柄も、カブトビールと改められ、明治33年のパリ万国博覧会には、金牌を受賞するほどの品質を誇っていた。その後、社名さえも「加富登麦酒株式会社」改められるなど、カブトビールは東海地方では最大のシェアを持っていた。カブトビールの名称の由来は、ビールは日本酒と違って喉でのむといわれていますが、喉で勢いよく飲むことを「カブル」ということから、なまって「カブトビール」になったなど諸説がある。最近(2005)、その復刻版が発売され話題となった。
超大手居酒屋チェーンの原価一覧表には、生ビール1杯147円、酎ハイ1杯49円など、衝撃の事実が隠されているらしい。焼酎には、甲類と乙類があり、一般的に甲類はホワイトリカーと呼ばれる。酎ハイにはこのホワイトリカーである鏡月、大五郎、ビックマンなどの焼酎が使われる。この酎ハイの割り方は、20度の焼酎1に対して他のもの2の1:2が平均値である。
氷が白く濁ってしまう原因は主に水の中に含まれる空気の仕業。透明な氷を作るのには一般的に次の3つの方法が考えられる。
@空気や不純物の少ない水を使う。Aゆっくりと凍らせる。B動かしながら凍らせる。
先ず空気や不純物の少ない水は、通常の水道水でも沸騰させる事で取り除くことが可能。しかし、容器にそそいだり、冷ましたりする過程で空気が入ってしまうので完全ではない。よって、ゆっくり凍らせるという方法が効果的。急速に冷やした場合、水の中の空気が水から抜けきる前に凍ってしまって蓋をしてしまうので、中に閉じ込められてそこが白くにごった気泡となる。ゆっくりと凍らせてやる事で、空気も逃げ出せ、気泡のない透明な氷ができる。冷凍庫の床や壁などに直接接しないように割り箸や発泡スチロールで間を空けてやったりすればゆっくりと凍らせることができる。また温度設定のできる冷凍庫の場合は、通常家庭での冷蔵庫の設定温度は-18度位なので、温度を-10℃ぐらいと高く設定してやるのも効果的。
サワー (Sour:英語で「酸味のある」という意味) は、蒸留酒に柑橘類などの酸味のあるジュース類と砂糖などの甘みのある成分を混合したカクテルの一種である。日本では蒸留酒とジュースをソーダ(炭酸水)で割ったカクテルを指し、ソーダで割っていないものを酎ハイと呼ぶこともある。しかし、日本では、多くの場合酎ハイと同じ意味で用いられる。
ワインに限らず、ブランデー、ベルモットなどブドウを原料とする洋酒のビンは全て上げ底になっている。上げ底の理由は長期間の熟成中に出たオリを防ぐため。オリとはタンニンや酒石であり、これらのオリは沈殿し、動かすとモヤモヤと濁ったように浮き出てしまう。特にビン底が平らな場合は注ぐときにグラスの中にこのオリが入りやすくなる。上げ底にすることによって、底の周囲のくぼみにオリが沈殿し外に流れ出にくくすることが可能になる。
泡盛は最近の研究で「血栓溶解酵素(血のかたまりを溶かす酵素)」が豊富に(ワインの約1.5倍)含まれており、動脈硬化や心筋梗塞の予防に効果があると言われている。長寿県沖縄が生んだゴーヤ、ウコン、豚肉などと並ぶ健康の元になる酒である。
泡盛の造ってから3年以上寝かせたものをクース(古酒)と呼ぶ。泡盛の大きな特徴は、長く寝かせ、熟成させることで酒の質が向上すること。つまり、より味わい深い、おいしい酒になるというわけである。世界の蒸留酒の中で、ウイスキーのスコッチはせいぜい50年が古酒の限度とされているのに対して、泡盛は親酒の古酒としての風味をそこなわないで、数百年にわたり蓄えて置くことが出来る。
1年の邪気を払うために飲まれるお屠蘇は、肉桂や山椒、桔梗、防風などの薬草(屠蘇散)を日本酒に半日、味醂であれば1日漬けたもの。体を温めたり、胃腸の働きを助ける生薬を含んでいる。いただくときは朱塗りや白銀、スズなどのお銚子と、朱塗りの三段重ねの盃を使う。お屠蘇を飲むのはもともと中国の習慣。名前は、蘇(鬼)を屠る(殺す)というところに由来する。
何故、年が改まると「おめでとうございます」と言うのか。それは、年の初めのこの日に「年神様」を迎えるから。年神様は、その年の五穀豊穣と家内安全、そして新しい1年分の命を与えてくれる神。そして、年神様が降りてくる時の目印となるように、常緑樹で青々とした松を玄関先に飾ったのが門松。家の中では神棚にしめ縄を張って年神様を迎え入れる。
カゴメが品種改良した、香りの高いオリジナルトマトがベースになっているリキュール。トマトが赤いのは皮の部分のみで中の果汁は透明であることから透明色。アルコール度数は18パーセント。大きめの氷でオンザ・ロックスにすれば氷が溶けてワインくらいの度数になる。新鮮なトマトの風味を満喫できる出来ばえである。トマトソースのパスタやピザにはピッタリの相性。
ブランデーは琥珀色をしているが、あの色は熟成中につくもので原酒は無色透明である。ブランデーはブドウを発酵させ、蒸留させる。これを樫や楢などで作った樽に詰めて何年もかけて熟成させる。このとき、木の樽の成分がブランデーの中ににじみ出て、あの琥珀色が出る。
極上の新潟産日本酒として有名な酒、それが久保田 萬寿である。朝日酒造株式会社の商品である。萬寿の他に、碧寿、紅寿、千寿、百寿などの商品がある。この酒も数ある純米大吟醸の一つであるが、味は中でも格別。1万円を超える市場価格で流通している。
最近よく目にするこの表示。糖質ゼロは糖質が100ml当たり0.5g未満、カロリーオフは100ml当たり20kcal以下を定義としている。完全なゼロを示すものではない。
泥酔者が無事帰宅できるのは何故か。それは大脳の海馬という部分による。ここは食欲や性欲を支配しており、アルコールの影響を受けない。従って、海馬に記憶されている帰宅経路はしっかり覚えているため帰宅可能となる。
炭酸飲料の一種で、ジンジャー(ショウガ)の風味付けがしてあるのが特徴である。エールはビールの一種につけられる名前であるが、ジンジャーエールにはアルコール分は含まれていない。自宅で作る場合は、ショウガを薄切りにし、砂糖、水とともに火にかけ、水分がなくなるまで煮る。あら熱が取れたら、粗みじんに切り、フードプロセッサにかける。そして、ソーダ、レモン汁を好みの量加える。それにしても、ショウガで味付けなどとは、不思議な発想である。
日本には40万人の肝硬変患者がおり、60%がC型肝硬変、15%がB型肝硬変、12%がアルコール性肝硬変である。アルコールによる肝硬変は、アルコールの肝細胞に対する直接的障害作用が一次的な原因となる。近年わが国でも、アルコール消費量の増加に伴って肝硬変の頻度も増加してきている。摂取したアルコールの総量と肝硬変の発生頻度は密接な関係があり、1日約160グラム以上のアルコールを5年以上飲み続けると、約80%の確率でアルコール性肝障害または肝硬変となるといわれている。ちなみにアルコール160グラムというのは、焼酎3〜4合、日本酒5〜6合、ウイスキーダブル6杯などに相当する。
マッコリは、米を主原料とするアルコール発酵飲料で韓国伝統酒の一種であり、日本のどぶろくに相当する。アルコール度数は6〜8%で、日本や韓国のビールより若干高めで、同じく米を主原料とする日本酒、にごり酒の半分程度である。麹により糖化された米の強い甘味があり、またタンパク質やビタミン類に富む。マッコリは濁り酒なのでしばらく置くと上澄みと沈殿物に分かれていく。そのため、よく振って飲んだり、お酒を振る前のうわずみの透き通った部分だけを飲み上澄みのクリアーな部分からだんだん濃いところへいくなど、おのおのの楽しみがあり、混ぜたときの味の違いを楽しむ飲み方もある。
よく聞く話題「缶ビールより瓶ビールの方が美味い」。根拠は無いらしい。缶ビールは通常そのまま飲むが、瓶ビールはグラスやジョッキに注いでから飲む。その時に泡が結構に出ている、缶に比べて口が広いので香りも一緒に入ってくるなどが原因として考えられる。要は、飲む時の状況の変化が影響しているだけなのでは。
焼酎には甲類と乙類がある。甲類は、連続式という名が示すように何度も何度も蒸留を繰り返しますので原材料の持つ独特の香りや風味が全てなくなり、純粋なアルコール分のみが残る。一方、乙類は単式蒸留器で一回ないしは二回だけ蒸留されることが多く、原材料によってその味わいが大きく変わる。"芋焼酎"、"麦焼酎"などと称されて販売されている酒類は乙類になる。"乙類"という酒税法上の分類名称のせいで劣っているというイメージで見られがちなため、乙類は"本格焼酎"と呼ばれることが多い。焼酎そのものの味わいを楽しむ場合には乙類が適しており、果実酒を作ったり果汁などにアルコールを添加して飲みたいときなどは甲類のほうが美味しく出来る。甲類焼酎に本格焼酎を少量混ぜて風味付けしたものを“甲乙混和焼酎”と呼ぶ。
「近ごろ女々しい男が多すぎる 男はひたすら黙って酒を飲む」「日本には真な男がいなくなった、飛騨にはまだやんちゃな奴がおる」…この粋なセリフをキャッチフレーズに生まれた飛騨古川「白真弓・やんちゃ酒」蔵元の蒲酒造の淡麗辛口本醸造「飛騨やんちゃ男酒」。日本酒土+11のスッキリとした辛口で飲みやすい酒。ちなみに日本酒度とは、日本酒の甘口.辛口をみる目安となる。糖分が多ければ甘く感じ、糖分が少なければ辛く感じる。日本酒度は糖分の多い物がマイナスに、逆に糖分の少ない物がプラスとなる。
バーボンというのは、アメリカのウィスキーの一種で、原料の51%以上がとうもろこし、アルコール分80度未満で蒸留し内側をバーナーで焦がしたオーク樽で二年以上熟成させたもの。焦がされた樽のせいか、他のウイスキーに比べると、いぶしたような香りが強くかすかに甘みがあるのが特徴。
名前の由来はカウボーイがかぶるツバの広い帽子で日本市場向けに開発されたバーボン。25年前に販売されたスタンダードバーボンで、10年ほど前に一旦終売となった。ジムビームの原酒を使っている。香りはバニラ、巨峰、桃で口に含むとアルコールのアタックはマイルドだが味のアタックは強く刺激的な平均的なバーボン。
岐阜県中津川市で導入されたチコリ。チコリは、キク科の水耕栽培で作られる発芽多年生野菜。しゃきしゃきとした水々しい食感で、甘さとほろ苦さが共存する味が特徴。サラダやグラタン、スープ、オーブン料理などに使う。チコリの収穫後に根が残り、有効利用されることなくほとんどが捨てられていた。そこで工夫され、チコリ芋を用いての焼酎造り。その商品名がアンディーヴ・グラッパ44°である。ヨーロッパでは食後酒でグラッパを飲む習慣がヒントになり製品化された。グラッパとは、イタリア特産の蒸留酒で、ブランデーの一種。
麒麟の図案には「キ」、「リ」、「ン」の文字が隠されている。キリンビールのラベルに描かれている麒麟は、中国の想像上の聖獣。たてがみとしっぽの図柄にキ・リ・ンの小さな文字が隠されている。発売の最初は無かったもので途中から挿入された。偽造防止説やデザイナーの遊び心説などがあるが、残念ながら本当の理由は未判明。また、実は「キ」、「リ」、「ン」の隠し文字の位置は時代ごとに異なっている。
釜山の焼酎として知られているC1。生産元は釜山市東莱区にあるデソン酒造株式会社。製品名は「Clean No.1」("涼しくて一番澄んでいる") という意味でC1といわれ、1996年6月17日に発売が開始された。C1焼酎だけでなく、韓国の焼酎全体が徐々にアルコール度数が下がってきている。健康に気を使って、あるいは若者でも気軽に飲めるお酒への定着へ、というのがその理由。飲み方が日本とぜんぜん違い、誰もがショットグラスを使ってストレートで飲んでいる。