博多らーめん 我馬 中町支店
ラーメン屋さんの始め方にはいろいろな方法があります。自分だけでオリジナルラーメンを作り上げて開業する「完全独立タイプ」、ガチンコラーメン道の支那そばやのように店での修業を経て店の味を使わせてもらう「のれん分けタイプ」、お金を出して味を使わせてもらう「フランチャイズタイプ」などがよくあるパターンでしょうか。広島で開店して間もないのにもかかわらず、現在人気ナンバー1の「我馬」の始まりは、のれん分けタイプの亜流となるでしょう。オーナーの山崎さんは修業した後、修業先とは異なる店名やメニュー名で店をオープンしました。その修業先が、あの河原成美さんの「博多一風堂」というから驚きです。
我馬の本店は広島市西区三條、JR横川駅北東の国道54号線沿いにあるのですが(横川駅から徒歩10分程度)、交通の便がよいのは中町支店の方。八丁堀と紙屋町を結ぶアーケード街、本通りの真ん中辺にあるドトールコーヒーの横の筋を南に進みます。歩いて5分ほどで、平和大通りに出る前に右手に店が見えるはずです。平和大通り沿いの三井ガーデンホテルの近くと説明することもできます。ちなみに五日市などにもお店あり。今後どんどん増えていきそうです。
メニューは赤うま(650円)、白うま(550円)が基本。これは一風堂の赤丸新味、白丸元味と同じ物だと考えていいでしょう。替玉(150円)もできるし、赤うま全部のせ(1000円)なんて贅沢なメニューもあるし、博多一口餃子(400円)、焼豚飯(400円)、明太子ごはん(300円)などの定番もあり、さらに我馬ぷりん(350円)、うまうま杏仁(350円)なんてデザートまで揃っているというのもうれしいですね。ランチセットもあります。
とても威勢のいい店内に入ってすぐ、昔ながらの長浜ラーメンに近い味と言われる白うまを注文しました。ちなみに、麺の硬さは軟らかい方から順に、やわめん、ふつう、かためん、ばりかた、はりがねでオーダー可能です。出てきたラーメン、見た目はまさに一風堂。しかし味は一風堂よりも若干濃い味で、塩気とコクがやや強いように思えました。これも濃い味大好き広島人向けのアレンジなのかもしれません。さらに奥深さと味の広がりに驚き。また豚骨を一昼夜まるまる煮込んで作ったというスープには、繊細なバランスのようなものも感じます。パワフルとナイーヴを併せ持ったスープは美味、滑らかさとコクを同時に楽しめるのは、広島では我馬ぐらいでしょう。細麺は一風堂の麺とよく似ているのですが、自家製麺なんだそうです。スープとのバランスがうまくとれている麺、おいしいです。テーブルには紅しょうが、からし高菜、にんにくという一風堂と同じトッピングに加え、からしモヤシなんてものもあります。このからしモヤシ、侮る事なかれ。単独でも、ご飯のおかずでも、ラーメンに投入してもおいしいという、素晴らしい味です。ただ、チャーシューが少し硬すぎる気がしました。たまたま硬い部分になっただけかもしれませんが、無菌豚のやわらかチャーシューという話を聞いていただけに、ちょっと残念。(本店で赤うまのランチを注文したとき、チャーシューが細切れでした。これはランチだから?本店だから?それとも偶然?謎です。)
しかし、チャーシューで下がりかけたテンションも10分後には絶頂に達することになります。それは予め注文しておいた我馬ぷりんのおかげ。実は私はラーメン大好き人間なだけでなく、甘い物も好きなんです。特にプリンとシュークリームには目がないものですから、ついつい我馬ぷりんも注文してしまっていたんです。この我馬ぷりん、ムチャクチャ美味!ラーメンよりも大きな感動でした。プリンの街・神戸でも数え切れないほどプリンを食べてきましたが、間違いなくここの我馬ぷりんが私の中で過去最高、美味の金メダルです。一応ラーメンアジトなんで詳しい解説や表現は避けますが、ここが『美味美味☆デザートアジト』であったなら間違いなく☆5つでしょう。それほど美味なプリンです。
話をラーメンに戻します。広島にも数々の博多とんこつラーメンの店ができていますが、実力は文句なしにトップクラスでしょう。「我馬が広島のラーメン店のレベルを上げた」というのも、あながち嘘ではないと思えます。本場・博多出身の大将・山崎さんが創り出した味、本物の美味です。ただ、我馬ぷりんで感じた、一気にテンションがぐーんと上がるような衝撃的美味による感動がラーメンでも味わえるようになるだけの余地はまだ残っているようにも思えます。変わらない味も大切ですが、今よりもさらに高いところを目指してほしい、そして広島のラーメン界を牽引してほしい、その実力があるからこそラーメン大好き人間の私は期待しています。
博多らーめん 我馬 はかたらーめん がば
11時〜26時 無休
行列率・・・中高 (2002.1)
美味美味 ☆☆☆☆