すずめ & つばめ
横浜の「家系」ラーメンと同じように、広島には「小鳥系」と呼ばれるラーメン店が存在します。「すずめ」「ひよこ」「チャボ」「つばめ」「うぐいす」雲雀」など、店名に鳥の名が付くお店が多いのです。横浜の家系のようなはっきりした師弟関係があるわけではないそうなのですが、小鳥系はどの店も広島を代表する名店ばかり。中でも全国的に知名度の高い「すずめ」と、その近くに立地する「つばめ」は昔ながらの味で人気の高いお店です。
「すずめ」は天満川沿いにあるお店。バスなら広島バス25号線が便利ですが、便数が少ないです。広電の土橋で下車、南に歩いて平和大通りまで来たら右折して西に歩き、緑大橋を渡ったらすぐに左折、すると右手に「すずめ」があります。もしくは広電の西観音町で下車、平和大通りを東に向かって歩き(途中つばめ前を通ります)、橋の手前を右折してもOK。距離的にはどちらもあまり変わりません。
すずめは夕方からオープンするのですが、オープン直後から行列ができていることもしばしば。並んでいるときは店内で整理券をもらって待ちましょう。メニューは中華そば(550円)とビールだけ。席に着くと「1つでいいですか?」と聞かれます。店内を見渡すとカープ選手のサインなどが多数。名店の雰囲気十分です。
ややこってりした濃いめのスープは、豚骨鶏ガラの旨味と野菜の甘みが凝縮されたマイルドな美味。口に残るまろやかさが絶妙、飲んだ後に思わず「あぁ〜っ」と吐息がこぼれてしまうはずです。味は濃いのに全く重くないという点も見逃せません。すずめが名店たる理由は珠玉のスープだけではありません。麺のコシがすばらしく、噛んだ時に何とも言えない感触が楽しめるのです。もちろんスープとの絡みも極上。さらにもやしのシャキシャキ感が麺とは異なる感触で活きています。ただトロトロチャーシュー全盛の時代において、昔ながらの噛みしめて味わうタイプのチャーシューが若干弱く感じてしまいます。いい味のチャーシューであることに間違いはないのですが、このスープにはもう少しトロトロ具合が欲しいところです。贅沢な要求ではありますが・・・。
昔から広島ラーメン界の重鎮として君臨してきた実力はダテではありません。ぶっちぎり美味スープ、最高です。
「すずめ」から歩いて2分もかからないところにある小鳥系「つばめ」。すずめをスタート地点とすれば、平和大通りまで出て左折してしばらく歩けば到着です。こちらもメニューは中華そば(550円)とビールなのですが、おでん(100円)とむすび(200円)があるのが「すずめ」と違うポイント。ちなみにここのおでん、美味です。
こってりしたすずめの1杯とは対照的に、口当たりがあっさりしたスープがつばめの武器。割と多めに鶏ガラを使うスープらしく、スープ自体のコクと醤油ダレの香りの奥ゆかしさが楽しめる美味です。麺もコシ・絡みともに素敵で、食べてとして嬉しい仕上がりです。ただチャーシューがすずめ同様パサパサしすぎる感じがしてしまいます。全体的にバランスがいい1杯で、トータルで考えると満足できるはずです。
「すずめ」と「つばめ」、広島ラーメンの持つ2つの顔をこの2店で食べ比べ可能です。すずめとつばめの名前の通り、これからも広島の大空高く飛び回る2店、ここなくして広島ラーメンは語れません。
すずめ
15時〜21時(400食売り切れ次第終了) 日曜定休・毎月14日定休
行列率・・・中高 (2002.3)
美味美味 ☆☆☆☆
つばめ
11時30分〜23時 日曜定休
行列率・・・中低
美味美味 ☆☆☆☆