陽気
「うまいラーメン屋は少ないメニューで勝負している」という考え方を持つ人は少なからずいます。現在ではメニューが多くても美味なお店が多く、その考え方は100%正解とは言い切れないですが、
あながち間違えだともいえません。広島人なら誰もが聞いたことはある名店「陽気」のメニューは1種類。中華そば1本勝負です。
紙屋町などから江波営業所行きのバスに乗り、江波南2丁目で下車します。近くのセブンイレブンの横の筋を入っていき、すぐY字路があるので斜め右方向(標識では国道2号線方面)に進むと、左手に赤ちょうちんが見えるはず。そこが目指す陽気です。ちなみに広電で江波まで行って歩くという手もありますが、ちょっと遠く、住宅街の中で迷う可能性があるので、初めての人には勧めません。確実に&早く行きたいのならタクシーで「江波(えば)の陽気」と言えば一発でしょう。
先に述べたとおり、メニューは中華そば(500円)だけ。ただしニンニク入りで注文することもできるので、実質2種類ということになるでしょう。
中華そばは広島風の王道を行く味で、広島出身の私にはとても懐かしい味に感じられました。やや醤油味が強めの醤油とんこつスープは、豚骨&鶏ガラだけでなく野菜も煮込んでいるため、臭みがない上にスッキリした後味が楽しめる美味。超一流のコクと凝縮された旨味は、広島の伝説になりつつあります。麺はアルデンテ、絡みもなかなかです。チャーシューは昔ながらのタイプで、モグモグ噛みしめることでおいしく感じるチャーシューです。圧巻なのは、これらがバランスよくまとまり、素材同士が互いを高め合っているのです。気が付けばドンブリが空っぽになっている、それが陽気では普通なのです。
戦後間もない頃から中華そばだけを提供し続け、広島でラーメンという存在を大衆的な食べ物にまで押し上げた功績は非常に大きいものがあります。昔から普遍の人気を誇るという点では、まさにラーメン界のマツダ・ファミリア。ずっとこの味を守り、広島のラーメン界を見守る存在であって欲しいお店です。
陽気 ようき
16時30分〜24時 毎月1日、12日、13日、26日定休
行列率・・・中 (2002.1)
美味美味 ☆☆☆☆☆