博多ラーメンげんこつ 灘店

よく言われる話ですが、関東と関西ではうどんのダシが違います。関東は濃いめ、関西は薄目の味付けを好むからでしょう。味と地域性の関係を調べてみるのもおもしろいですね。
ラーメン界にも地域によって多少味付けが変わるという場合があります。たとえば本場九州のとんこつらーめんは、独特の脂っこさと臭みを持っています。九州の人はそれが普通ですから、脂のこってり感や臭みまで好む人が多いのでしょうが、関西の人にとってはそれが逆効果になるということもあるようです。
しかし、関西風にアレンジされた九州のとんこつらーめんを出す店が最近増えてきました。チェーン店「博多ラーメンげんこつ」もその1つです。ただここは他のアレンジとんこつラーメン屋とは少し異なるのかも。関西風の味になっているのにもかかわらず、九州の人が好む味付けにもなっている、つまり地域性を越えた美味を提供しているというところで、他よりも1歩リードしている、それが「げんこつ」です。

兵庫・大阪を中心に展開しているチェーン店ですから、たくさん店舗があるのですが、今回は神戸の灘店に行ってきました。国道2号線の上り車線、徳井町交差点の東、石屋川の西に位置します。神戸でそこそこ有名なラー屋「もっこす」石屋川店のすぐ西隣と言えばわかる人もいるでしょう。電車だと阪神電車「石屋川」駅から北に進むとすぐわかります。JRは「六甲道」と「住吉」の中間あたりになってしまうので、かなり歩くことになりますよ。

メニューは充実しています。博多ラーメン(550円)、玉子ラーメン(650円)、チャーシューメン(750円)、明太ラーメン(850円)などのラーメンメニューに加え、ぎょうざ(200円)、からあげ(300円)などのサイドメニュー、そしてミニ焼豚丼(400円)、明太子ごはん(250円)などライス系メニューもあって、ここ1軒でラーメニストだけでなく、家族連れでも満足できるようになっています。

当たり前ですが、スープはとんこつベースです。しかし、何度も言いますが、本場九州の味とは少し違います。お店によると、
「げんこつ」とは、文字通りブタの骨の部位のこと、博多ラーメン独特の スープはよけいなものは一切入れずに、豚骨と鳥がらでたっぷり30時間煮込んで 作っています。当然味は絶品。博多ラーメンといえども、店主がスープに研究を重ね、 「げんこつ」独特のサッパリした味を作り出しています。博多出身の方にも一度味わって頂きたい、 一味違った自慢のスープです。
とのこと。ラーメン学的にいえば、博多ラーメンは豚骨100%が多く、そこに鶏ガラも入れてスープをとるのは熊本ラーメンに多く見られる手法なのですが、細かいことはいいんです。確かにいい味出てます。臭みのないスープはベトベト感もなく、ただ旨みだけが口中に広がっていく、キレのいいスープです。味の濃さは濃いと薄いのちょうど中間ぐらい。万人受けする秘密はこのへんにあるのでしょうね。そしてチャーシューの柔らかさ、チェーン店ではここがトップクラスです。スープとのバランスがとれていて、まさに名脇役のポジションをがっちりつかんでいるようです。麺も美味なんですよ。ゆで加減は注文できるそうなので、自分好みにしてもらえば、さらに気に入るでしょうね。珍しいのは、ここはネギの他にモヤシもトッピングしてあるのです。純粋なとんこつラーメンにモヤシというのは他ではあまり見ませんが、これがよく合っているんですよ。

名前から判断すると普通の博多ラーメン、でも実際は博多をベースに各地のラーメンのいいところだけを集めてパワーアップしたオリジナルラーメン。まるで「ただのデブかと思ってたら実は関取だった」的な驚きを味わえるお店です。この味はいい勉強にもなりますよ。

追加
味が落ちたとの評判を聞くことが多くなったので、確認のため行ってみました。注文したのはチャーシュー・味付け玉子・辛肉みそが載っかった冬季限定メニュー、スペシャル(850円)。結論から先に言えば、味が落ちたという評判が出ることには納得できました。ただ、味が落ちたというよりも、味のアレンジが加えられているようで、特にスープが前とは印象が違いました。旨味が口に広がるのは同じですが、以前よりもさらにこってり感が弱まり、とんこつライト化が進んでいるように思えました。そのために、こってり派の人からすれば、味が落ちたように思えるのも不思議ではありません。良くも悪くも、ごくフツーの博多ラーメンチェーン店っぽさが強まっていることは明らかでしょう。

公式ホームページはこちら 重いページが多いのは気のせいかなぁ?

 

博多ラーメンげんこつ  はかたらーめんげんこつ
 (灘店)11時〜25時30分  無休
  行列率・・・中低

美味美味 ☆☆☆