ラーメン厨房 粋麺 一の一

ラーメン=中華料理という時代はもう過去のものでしょう。最近では和食料理人やフレンチ、イタリアンシェフもラーメン界に進出することも珍しくなくなりつつあります。これら異なるジャンル出身者の作るラーメンはいつも私たちに新たな味を提供してくれます。

「粋麺一の一」は街の中心地からは少し離れた場所でありながら、その実力で人気を保つ名店の一つです。神戸市営地下鉄の湊川公園駅、もしくは神戸電鉄の湊川駅に向かいましょう。三宮からだと地下鉄1本で200円、阪急・阪神で乗り換えあるが150円、早さの地下鉄で行くか、安さの阪急・阪神→神戸電鉄で行くか、臨機応変に対応しましょう。で、湊川の駅の東出口1か中央出口を出たら、南北に延びる道を北に上がっていきます。途中、兵庫区役所、消防署、東山商店街の入口、郵便局などを過ぎ、「カットスタジオ神戸」という理髪店を過ぎたところにある右へ延びる筋道の入口に店があります。駅から徒歩6分ほど。ちなみにJRなら兵庫駅が最も近いですが、歩くと25分以上かかるので、三宮で乗り換えるルートをお勧めします。

店に入ってまず目に付くのは、厨房にいるシェフ。作り手のみなさんが洋食シェフの服を着ているのです。どこかで聞いた話ですが、元は洋食系のコックさんだったそうです。メニューは粋麺(あっさり、500円)、特製麺(背脂入り、500円)、スパイシーラーメン(600円)、ガーリックチャーハン(600円)など多数。
私が注文したのは、メニューには目立たないところに書いてある、ぼっかけめん(500円)。出てきたラーメンは見るからに上品そうな洋風ラーメンでした。スープは薄い甘口で、洋風っぽい広がりを持った美味です。麺はもちもちした食感の麺で、スープとのマッチングもよいです。メインの具であるぼっかけは、ものすごい軟らかさに驚きます。甘口に煮詰められた美味ぼっかけは、そこらへんのラーメン屋のチャーシュー、角煮の一段階上のレベルです。そしてスープに浮かぶ白菜のシャキシャキ感が、麺のもちもち感、ぼっかけの軟らかさの中でうまく自己主張し、存在感をうまくアピールしている点も見逃せません。さらに、テーブルの上にズラリと揃った、紅生姜、ニンニク、七味、豆板醤などの各種調味料を投入してみると、何を入れてもスープが深みを増すのです。決してバランスを崩すことなく、味の七変化が楽しめるというスープ、こんなスープはめったにありません。こんなところにも、素材のうまさを引き出す「和」とは異なり、味付けでうまさを高める「洋」のテクニックが活きているのかも知れませんね。

トータルバランス的に大満足できる一杯です。これで500円、電車代などを入れたとしても安いと思います。ラーメンとして、また洋食として「おいしゅうございます」といいたくなること必至です。街から遠くてもまた来たいと思わせてくれる、本当に美味な店でした。神戸のラーメン・ニューウエーブの最前線を突き進む「一の一」、行く価値あります。

 

粋麺 一の一  すいめんぴんのぴん
 10時〜21時  水曜定休
  行列率・・・中低

美味美味 ☆☆☆☆☆