東龍
京都は歴史の街というイメージが強いのですが、実際には意外と新しい街でもあります。それは京都のラーメン屋さんを見ればよく分かります。新しいタイプの京都風オリジナルラーメンが味わえる「東龍」は、今や京都を代表する有名行列店の一つ。
京都の市街地からは少し離れた場所、銀閣寺の近くになります。東に進めば銀閣寺という白川通今出川の交差点から白川通を北上、かに道楽を過ぎてもまだ北上、すると右側に東龍がみえるはず。バスなら京都駅前バス乗り場A1・A2が始発のバスで、銀閣寺道、もしくは北白川校前(こっちのほうが近いが銀閣寺行きバスは通らない)で下車しましょう。
メニューは東龍そば(600円、大盛680円)、チャーシュー東龍(750円)、中華そば(600円)、ピリ辛揚げ(290円)、台湾風豚丼ローバープン(400円、ミニ300円)など。替え玉もできます(150円)。
店の前に付いたのは開店10分前でしたが、すでに店の前には8人ほどの行列ができていました。しかもラーメニストの列ではなく、明らかに地元の人の列で、その半数は60代を超えていると思われる人でした。
注文したのは看板メニューの東龍そばと、つまみのピリ辛揚げ。麺の硬さやネギの量は調節可能だそうです。先に届いたのはピリ辛揚げの方でした。これは手羽先の唐揚げに唐辛子をまぶしたものの2本セットで、酒のつまみにはいいでしょう。唐揚げとしては辛さ以外に特徴はありません。そしてメインの東龍そば。スープに唐辛子が振られていて見た目が赤く驚きますが、不思議と辛さを感じません。素人の舌でもすぐにわかること、それはとんこつベースだということだけ。他にない独特の味で、うまさが複雑に絡み合った味です。実はこのスープはダブルスープ製法で作られているそうです。ダブルスープといえば東京の青葉や大阪の洛二神のように、動物系&魚介系のスープを合わせるのがスタンダードですが、ここは豚骨・鶏ガラのスープと野菜・果物のスープを合わせているんだそうです。最初は油っぽさが強いように思えますが、次第にそれがまろやかに感じられます。塩味が前に出されたトローリとしたスープ、これはこれで新たな美味の境地を開いてくれました。中太縮れ麺はスープが絡むというよりも、油だけを大胆に絡めてしまうという印象があります。京都で縮れ麺というのは個性的なチョイスだと思いますが、ストレート麺という選択肢も欲しいところ。チャーシューは薄切りで、スープの中に欠片のように浮いています。なかなかの味で、食べた後に「もっと欲しい」と思ってしまいます。なるほど、常連っぽい人たちの「チャーシュー東龍」オーダー率が高い理由がよくわかりました。テーブルの上に置いてあるニラ辛子、この店のはニラ麻油というものらしいですが、これを投入することで味が変わります。ただ、美味が増すということではなく、ニラ麻油が味、香りとも強すぎて、せっかくのスープ自体の魅力が半減してしまうように感じられました。ニラ麻油を投入するときは、ごく少量で。
ナンバーワンよりもオンリーワンという言葉がぴったり当てはまる一杯です。このスープ、いつか新たな京都風となるかもしれません。あとは麺と油の絡みが改善されれば、その美味は驚異的なレベルに達することでしょう。こってり好き系の人は絶対に外せない名店です。
東龍そばは以上の通りですが、中華そばの方は、豚骨・鶏ガラベースの醤油ラーメンとのこと。こちらも試しておきたいメニューです。
東龍 とんりゅう
17時30分〜25時30分 水曜定休
行列率・・・高
美味美味 ☆☆☆☆