宮っ子ラーメン(本店)

【○○っ子】という言葉があります。横浜に住んでいる人のことをハマっ子と言ったりするように、地元の人たちを指す際に地域名を当てはめて呼ぶときに使う言葉です。西宮の人に対して使うときは、西宮っ子とは言いません。宮っ子となります。で、西宮に「宮っ子ラーメン」というお店があるんです。

車なら西宮市内の国道2号線の瓦木交差点を北に曲がって、そのまま中津浜線を真っ直ぐ進んでいくと右手に店があります。手前にあるローソンが目印。電車の場合は阪急甲東園駅が便利。駅東口階段を下りたら左、すぐのサンクスの角を左、曲がったらまたすぐ左で養老乃瀧やセブンイレブンの前を通って進みます。車の通行量が多い道の信号を渡ったすぐのところです。

メニューはラーメン(550円)、みそラーメン(600円)、チャーシューメン(700円)、ギョーザ(250円)という感じですが、注目すべきはチャーハン、なんと250円です。大盛りにしても450円という激安価格は、この場所が関西学院大学に近い学生街ということも関係ありそうです。

店内は床がヌメヌメしていて滑りやすいので注意しましょう。席に着いた瞬間に、お兄さんが注文を聞いてきます。私は普通のラーメンをお願いしました。普通の豚骨ではなく、豚さん1頭のあらゆる部位&鶏ガラで出したベースに、醤油ダレが加えられたスープは、あっさりとこってりの中間ぐらいの油量で、口当たりは非常に優しいのにコクがしっかりある美味。味は神戸風ですが、醤油の味が前に出てくるような感じの中に、ほんのりと甘みを感じます。この甘みは、豚さんの豚骨以外の部位から出る、素材の甘みなんだそうです。非常にバランスの取れた美味スープです。麺がまたスープに負けていない美味麺。スープを上手に絡めとって口に運んでくれる麺は、ガンガン箸が進んでしまうほど食べやすい麺です。デフォルトで4枚乗っかったチャーシューは、薄切りですが美味です。噛むごとに肉に封じ込まれた旨味がジワッと出てくるチャーシュー、4枚では足りません。テーブルの上にはニラ辛子、紅しょうが、生にんにくが置いてあります。ニラ辛子はあまり効果が見えません。多めのネギに効果がかき消されてしまうように思えました。しかしニンニクは相性が抜群。スープがニンニクを包み込んでくれるので、女性でも食べやすいはずです。紅しょうがはスープよりもチャーシューに合います。レベルが高いチャーシューだからこそ合うのでしょう。「紅しょうがは豚骨スープを飲んだ後の口をサッパリしてくれるだけ」という常識を、いい意味で覆してくれます。

宮っ子ラーメンのすごいところは、味が素晴らしいだけでなく、安定しているという点もあります。普通のラー屋では、閉店直前だとスープが煮詰まってしまい、味が少し濃いめになるということもあるのですが、宮っ子では1日に3回スープを作り替えているそうで、煮詰まることがないんだそうです。コストがかかるということよりお客さんを大切に考えているからこそできるのでしょう。さすが、名店と呼ばれるだけあります。
うまさが凝縮したと言うよりも、夜空の星のようにうまさがどんぶりの中に散りばめられているといった印象です。しかしバランスよく、全てのうまさがまとまっているので、奥深い美味に感じられるのでしょう。おそらく神戸系の味を極めていって、行き着く先にある味がこの店の味です。神戸市内にたくさんある神戸風の味とは、明らかに格が違います。遠くても行って満足できる味です。

 

宮っ子ラーメン  みやっこらーめん
 11時〜14時、17時〜24時  月曜定休
  行列率・・・中高

美味美味 ☆☆☆☆☆