九州らーめん亀王 梅田総本店
ここ何年かのグルメブームはメディアの影響力がかなり大きいものと思われます。テレビで取り上げられた店などは、放送翌日にはたちまち行列店の仲間入りをしてしまうこともあるほど。本なども多数発行され、大きな本屋さんになればグルメ本コーナーもできています。グルメ本の中に、グルメぴあが発行している『ランキングルメ』という本があり、イタリアンから寿司・天ぷら、そしてデザート系のお店をひっくるめて読者投票でランキング付けしているのですが、その2002年関西版で総合2位、ラーメン部門ではトップとなっているお店が「九州らーめん亀王」です。亀王は2002年版以前から『ランキングルメ』上位の常連になっている店です。
大阪駅前第4ビルの前にある、日本一当たる(らしい)宝くじ売場の道を挟んだ向かい側に梅田OSホテルがありますが、亀王はそのホテルの裏側、お初天神通りという商店街の中にあります。地下からだと駅前第4ビルから地上に上がるか、地下鉄東梅田駅7番出口から出て、梅田OSホテルを探してください。
グルメ本の上位ランキング店というだけあって、行列率も高いです。ただ座席数が14しかないので行列ができやすいという理由もありますけど。行列ができていても、お客さんの回転が速いので、あきらめずに並ぶことをお勧めします。どうしても並ぶのがイヤなら、おやつタイムに行きましょう。
メニューは亀王らーめん(620円)、チャーシューらーめん(980円)、もりもりチャーシューメン(1350円)、ピリ辛らーめん(780円)、みそらーめん(720円)、ネギらーめん(720円)、九州油ソバ(550円)、じゃんじゃん丼(600円、ハーフ400円)、ギョーザ(280円、月曜のみ180円)など。九州ラーメンといえば替え玉ですが、亀王では130円と若干高めの料金設定です。ランチセットも多数あります。
初めてここに来たら、まずはチャーシューらーめんを注文すべきです。そうしておかないと後悔すること間違いなしですから。スープはとんこつベースで塩味を前面に押し出した感じで、いかにも関西人が好みそうな無臭あっさりスープになっています。見た目がこってりしてそうなので、少しギャップを感じてしまうほどあっさりしています。麺は九州ラーメン定番の細麺ではなく、やや太めの麺。あっさりスープ&ストレート太麺というタッグなので、スープの絡みも弱い、いえ、あえて弱めているようにも思えます。なぜなら亀王にはスープと麺の存在感を一瞬にして消し去ってしまうような、強烈な具があるからです。まずは見た目が綺麗なニンジンとキクラゲがレシーブ、そしてなかなか美味なメンマがトスを上げ、最後はチャーシューが豪快にスパイクを決めるのです。このチャーシューの軟らかさは、間違いなく全国大会優勝候補レベルです。味的にも全くぬかりない美味美味。気になるのはラーメンとの温度差ぐらいで、こんなものはスープにくぐらせれば解決してしまいます。こんなチャーシューが厚切りで5枚も入っているチャーシューらーめん、とても贅沢な気持ちになれます。
完全に具が主導権を握った一杯です。食べ終えて帰るときには、チャーシューの印象しか残っていないはず。ランキングに投票した人の大多数は、チャーシューの勢いに押されたものと思われます。ここのチャーシューの破壊力は、先程同様バレーボールで例えるなら、クロアチア女子のバーバラ・イエリッチのようです。圧倒的な破壊力を誇るスパイク&バックアタックでクロアチアを世界レベルに導くイエリッチと、圧倒的なやわらかさ&美味で亀王をランキング上位に導くチャーシューが重なるのです。ただクロアチアがイエリッチだけでは世界一になれないのと同じように、亀王もチャーシューだけが強くてもなかなか天下は取れません。ここまで極端だと、これはこれでおもしろいのですが、やはりもう少しバランスが欲しいというか、スープと麺をチャーシューに負けないようにしてもらいたいというのがラーメニスト的観点からの意見。
ここのラーメンはボリュームが少ないので、食べ歩きには適しています。おやつとしても大丈夫なほどです。ただ食事としてラーメンだけでは物足りないと思いますので、替え玉とかライス系メニューを合わせて注文することを勧めます。
九州らーめん亀王 きゅうしゅうらーめんきおう
11時〜28時30分 無休
行列率・・・高
美味美味 ☆☆☆☆