青葉

「育ってきた環境が違うから 好き嫌いはイナメナイ」(by セロリ)。山崎まさよしという人は、すばらしい歌詞を世に出しています。そうです、好き嫌いは育ってきた環境に大きく左右されるものですよね。私の美味と、あなたの美味は異なることも多々あるはず、いえ、あって当然なのです。私はこれを東京で体験することになってしまいました。

東京・中野の「青葉」といえば、ラーメニストであれば誰もが知っている超超超超超有名店です。東京のラーメンランキングなどでは1位になることも多く、名実共にナンバー1のラーメン屋さんなのです。そんな店にも行ったことがないということでは、アジト管理人として恥ずかしい、とにかくナンバー1の店で味わっておきたいという思いから、都心から少し離れた中野に向かったのです。
 中野駅北口を出ると、「中野サンモール」という商店街がありますので、そこに入っていきます。しばらく歩くとロッテリアがあるので、ロッテリアを過ぎたところの筋道を右に進みます。細い道の先の角に白いテントのラーメン屋があるはずです。そこが「青葉」なのです。ちなみにこの近辺はラーメン激戦区として有名な所なので、胃袋に余裕があれば、ここ周辺の食べ歩きをするのもいいでしょう。

さすが超有名店。昼の2時30分頃だったのですが、50人程度の行列でした。日曜だったということもあるのかもしれませんが、この行列で私は美味の予感が強まりました。並ぶこと40分、ようやく店内、というか、のれんの中に。メニューは中華そば(600円)と特製中華そば(800円)が基本。つけ麺もありましたが、私は普通の中華そばを注文しました。ラーメンはご主人が一人で手際よく作っています。待っている間に、横の席のカップルが「うまい、うまい」と連呼しており、私の期待は頂点に達しました。
ついにラーメンが完成したようです。待ってましたと言わんばかりに食いつこうとしたその時、ラーメンの香りが私の鼻に入ってきました。それは東京ラーメンの和風の香り、カツオのような香りが強烈に私の鼻を襲ったのです。「こりゃ香りがキツすぎるんじゃないか?」という思いが私の中に芽生えたのは、ちょうどこの瞬間でした。そして、スープを一口。「・・・!・・・?」という気持ちでした。つまり、今までに味わったことのない強烈な和風魚ダシの味わいに、一撃でノックアウトされたのですが、それが美味なのかどうか、全く分からなかったのです。不思議な体験でした。青森のマル海も強烈な和風ダシでしたが、それを上回るパンチ力がありました。何度も何度も飲みました、でもわかりません、どこが美味なのかが・・・。確かにスープの広がりや奥深さは群を抜くものを感じました。口当たりもよかったですし、後味もまろやかでした。でも、私には美味が見つけられませんでした。何か根本的に私との相性が悪いのでしょうか。自家製のチャーシューは、純粋にいい肉だなぁと感心させられる美味、麺も素敵でした。ただし、ラーメン全体の印象は、思っていたほどじゃないと感じてしまったというのが正直なところです。

多くの人を引きつける美味の欠片は私も感じました。しかし、私はスープと相性が悪かったようで、美味なのかどうか、はっきりわからない感じでした。きっと私は和風の魚ダシが苦手なのでしょう。ただ、もう1度行きたいと強く思いました。青葉の魅力は私にも伝わっています。こんな体験は本当に珍しいことです。「100%の美味はない」ということを実感させられました。この経験は、私を1歩成長させ、今後のアジトにも大きな影響を与えることになるでしょう。

 

青葉  あおば
 11時30分〜売り切れ(平日20時頃、土・日・祝は18時30分)  木曜定休
  行列率・・・高

美味美味 ☆☆☆