神座
大阪でこの名を知らない人はいないというほど有名なラー屋チェーン店の神座。神座と書いて「かむくら」と読む、これは社長の造語らしいです。
お店へのアクセスはここでうんぬん書いておくよりも、ちょっと検索すればゴロゴロ出てきますので、省略しますね(裏アジトですし)。チェーン店なのでいろいろ店もあるので、いろいろ調べてみましょう。ちなみに、JRで行くのなら、JR難波駅から徒歩8分ぐらい、千日前筋商店街に千日前店があります。もしくは、JR大阪駅から地下鉄に乗り換えて心斎橋駅で下車、心斎橋店が徒歩2分ほどです。地下鉄なんば駅からでも徒歩3分ぐらいで千日前店に行けます。道に迷ったら、そこらへんのおばちゃんに「神座どこ?」と聞けば、たいがい詳しく教えてもらえるはずです。そういう街です。
ここのラーメン、その名も「おいしいラーメン」。初めて食べた時、私は感動で声が出ませんでした。正確には、感動というよりも驚きだったのかも知れません。今までに味わったことのない味、こんなラーメンもあるんだという驚き。何ラーメンなのか分からない、ただ、美味なスープだなぁと感じるだけでした。独特の甘ったるーいスープは、すき焼き風という例え方をする人が多いようです。とにかく甘い甘い。その中にちょっとだけピリ辛さも入っていて、なんか複雑な味です。そこに白菜がプカプカと浮いているのです。この白菜もスープに合っていて美味。スープの印象が強烈な奈良ラーメンの代表格です。美味だったんです、美味に感じたんです、初めて食らった時は・・・。
それからしばらく経って2回目の食。私の頭には前回とは異なるイメージが残りました。食らう最中も、食らった後も、頭には「?」が浮かんでいました。その理由は、麺と具にあります。初めての時は強烈スープによって記憶に残らなかったのですが、2回目で冷静に食らってみると、ラーメン全体を味わうことができたのです。その際に気がついたのが、スープは確かに美味だけど、麺と具、特にチャーシューがちょっとねぇ・・・ということです。麺はゴムを食らっているような感じがしました。見た目も輪ゴムを切って伸ばしたように見えます。そしてチャーシューは、ジューシーさも柔らかさもゼロで、ただパサパサして味がない肉だなぁと感じました。
そして3回目、私の頭には「?????」が浮かぶことになります。美味だと感じていた独特のスープに対して、少し印象が変わってきたのです。なんとなくですが、化学調味料のとんがった感じみたいなものを私の舌がキャッチしたのです。化学調味料特有の鋭さを、スープを甘く甘くすることで覆い隠しているような気がしました。本当に化学調味料なのかはわかりませんが、私はそう感じてしまったのです。麺もチャーシューも、やはり美味には遠い味でした。つまり、素直に美味とは思えなくなってしまったのです。というよりも、何かが違う、何かが足りないと感じていました。
この疑問に対する答えを捜すため、私はこの神座の入社説明会に行ってみました。たまたま私が大学3年で、就職活動を始めた時期で、神座からも説明会の案内ハガキが届いていたのです。行ってみて知ったことは多く、行って良かったです。例えば、このスープは元料理人の社長が1人で作り上げたものだということ、社長がスープを完成させるまで1年以上も毎日スープの試飲をしていて危険な状態まで体調を崩したことがあるということ、スープのレシピは社長しか知らず、スープ鍋には施錠して秘密を守っているということ、近いうちに東京を始めとして全国展開するつもりで、世界進出まで考えているということなどです。ここで私の頭に引っかかったのが、スープ作りの際に社長が体調を悪くしたということでした。会社の資料には大量
の醤油を飲むことになってしまったためと書いてあったのですが、私はこれは本当の理由だろうかと考えてしまいました。もしかすると単純に体に良くないスープなのではないか、もしかしてもしかしたら化学調味料の使いすぎが原因なのか・・・と。まぁ、考え過ぎかも知れませんが。
あれこれ考えているうちに、社長自らがお話を始めました。そこで私は衝撃的な言葉を耳にしてしまうのです。社長は神座について語った後に、「結局、世の中はカネがすべてですよ」とおっしゃったのです。がっかりでした。そこにラーメンへの愛情は微塵も感じられなかったからです。その後、面
接に行ってみて、私は質問をしました。「神座にとってラーメンとは何ですか?」と。すると質問に答えてくださった幹部の方は「これが売れないと社員は生活できないですから、今はラーメンが命のようなもの。しかし売れなくなったときは、宝である社員を守るために他のものを作る可能性もある」という内容の答えを下さいました。話を総合すると、神座にとってのラーメンとは「金儲けのための手段」なのでしょう。
よく言われることですが、ラーメンには作り手の心が染みこみます。食人は作り手の心まで含めてラーメンを味わい、そこに美味が生まれるのです。美味なラーメンを出してやろうという気持ちを、私は神座の「おいしいラーメン」の中に感じることはできませんでした。あなたはどう感じますか?
公式ホームページはこちらなんですが、経営的なことばっかりで、どこにも味についてのアピールがありません。
神座 かむくら
10時〜31時(朝7時) 無休
行列率・・・高