松本らーめん
信州を代表する都市、長野県松本市はいい街です。市街地には名所、松本城がそびえています。バスで30分もかからない場所にある浅間温泉は、美人の湯として有名です。上高地や穂高も近く、山を愛する人たちにとっては夢のような場所なのです。そんな松本の食は、やはり蕎麦が美味。キラキラと輝く細い姿は、どんな美女でさえもかなわない魅力を醸し出しており、その喉ごしは神秘的なほど。
その名物蕎麦を食らうため2軒回った後、街をブラブラ歩いていたとき、私の目に飛び込んでくる見慣れた4文字。「ラーメン」という言葉にいち早く反応した私の胃袋は、2杯の蕎麦をギューッと圧縮し、ラーメンが入るスペースを見事に造り上げ、私に「お食べなさい、これも運命なのですよ」と語りかけてくるのです。なんて素敵な胃袋なのでしょう。私は胃袋に感謝しつつ、暖簾をくぐったのでした。
店に入ったのはちょうど昼時。しかし、店内にはお店側の人しか見当たりません。「あれ?やっちゃったかなぁ?」と薄々感じながらも席へ。メニューは松本ラーメン(950円)、復興ラーメン(650円)、支那そば(650円)など。どこから見てもスナックのママ風のオバサマに、松本ラーメンを注文。オバサマが去った後には、香水の匂いだけが残されていました。
けっこう待ちました。そしてオバサマが再び香水の匂いと共にラーメンを運んできました。テーブルに置かれたとたん、香水の匂いと、とんこつベースのスープから発生している臭みが、私の鼻を襲います。早くも帰りたい気持ちでいっぱいになっちまいました。肝心のラーメンの味は、うまからず、マズからずという感じの、なんだか訳が分からなくなる一杯でした。麺は普通だと思うのですが、信州名物の蕎麦を食らった直後ということもあり、物足りなさが残りました。スープはただ臭いだけ。奥深さの欠片もありません。具は不思議ワールド全開です。タマネギとキャベツはギリギリセーフなのですが、そこに加えられたワカメと鮭がとってもミスマッチ。なぜこのスープにワカメを入れたのか、信じられません。食べ進むごとに口に残る不快感、ジロジロ見つめるオバサマの視線、頭の仲に浮かぶのは「不味い」という言葉と「早く脱出しなければ・・・」という思い。
味覚を完全に破壊してしまうほど強烈な一杯は、ラーメンの判断基準を乱すこと間違いなし。飲んだ後でなら耐えられるかもしれませんが、普通に食うのは衝撃を味わいたい人にだけ勧めます。結論、信州では蕎麦を食っちゃいましょう。
とまぁ、普通ならここで終わるんですが、まだ続きがあるのです。それは脱出直前に起こったのです。香水臭いオバサマが私に請求した金額は998円。あ・・・、あぁあ?デジャヴでしょうか。どこかで遭遇した状況に似ています。一応聞きました。「998円・・・ですか?」「はい、998円です」 早く脱出したかった私は、とりあえず払いましたよ。心の中では「ボッタクリじゃん」と思いながら・・・。
松本ら〜めん まつもとらーめん
11時30分〜15時
行列率・・・低