街角にあなたの幻を
    美璃
 

街角にあなたの幻を見つけてときめいた
そんな自分の気持ちがはかなげで悲しかった

あの頃 私たちは いっぱい話したね
きらめく光の中 あなたの瞳も輝いてた

あふれるほど夢があって
春風のような優しさに包まれて
私はやすらぎと幸せのなかにいた

けれども月に雲がかかるように
突然の風が桜花を散らすように
あなたを奪い去ってしまった

あなたが好きだった花は
今も変わらず咲いているのに

あなたが好きだった海の色は
何も変わらず青くきらめいているのに
ただあなただけがそこにいない

それでもあなたの想いはとどまっている
れんげ畑に吹くそよ風のように穏やかに
わたしを優しく包み込んでくれる

花の色が移り変わるように
この世のものはすべて移ろうけれど
人の想いは永遠に残るのだろう

誰かを大切に思う優しい気持ちは
この世界にとどまって受け継がれていく
そしてそれはいつの日か
永遠に変わらない愛になるのかもしれない 



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