「菜の花」   樹村みのり
 
その駅を降りると
畑一面の莱の花が
わたしを迎えてくれました
 
見られることを望んでも
飾ることを望まない
そうして精いっぱい上に向かって咲いていました
静かな田舎の小さな駅
 
いつのまにかわたしは小さい子供になって
菜の花畑のまん中にとびこんで
胸いっぱいに抱きしめていました
早春の旅の日
〜吉野川の菜の花(徳島県石井町)〜


☆ これは私の大好きな樹村みのりさんの詩です。
 早春って,なんか不安な気持ちとみずみずしい期待感がありますよね。
 樹村さんはそういう季節に旅をしてこんな素敵な詩を書かれました。