さぁ!走り出そう! ‐絶望からは何も生まれない‐
 

 名作「阿Q正伝」の作者で、中国近代文学の父といわれる魯迅が若者たちを励ましています。「青年が不満を持つのはよい。しかし断じて悲観してはならぬ」
希望を捨てようとしている人たちに尋ねたい。あなたは頭をかかえ青い顔をし、ため息をついている。
が、あなたの目は見えるでしょう。耳は聞こえるでしょう。口はきけるでしょう。




 目は見え、耳は聞こえ、口もきけるのに何故絶望しなければならないのか。目・耳・口の三つの自由を奪われ、見事三重苦を克服したヘレン・ケラーの奮闘記は「奇跡の人」という名作映画になって人々に深い感動を与えました。彼女は血のにじむような努力の末、口で話す技術を覚え、ハーバード大学を優秀な成績で卒業し、教育家として本を著わし世界中を講演して回りました。
 彼女こそ障害に屈せず、敗北を敵としてゴールインするまで希望の灯を消さなかった、いわば人生の長距離ランナーでした。

  ヘレン・ケラーは言っています。「希望は人を成功に導く信仰である。希望がなければ何事も成就するものではない」 五体そろっていて人生に希望がもてないというのは、まったく恥ずかしいことではないか。
 
 もしあなたが、わずか走っただけでつまづき、思うようにいかず落ち込んでいるなら、次の言葉を自分の心に投げつけなさい。
 「失ったものを数えるな。残ったものを数えよ」これは国際身体障害者オリンピック(現在のパラリンピック)を創始した英国脊髄病院長グッドマン博士の名言ですが、今や体の不自由な世界の若者たちが博士の言葉に励まされ、胸を張って、明るく国際競技に参加しているのです。
 やれない理由をあれこれ考えるヒマがあったら、やれる方法を一つ考えなさい。そこから希望がわいてきます。
 「イン・メモリアム」等を書いたイギリスの詩人テニソンは力をこめて言う。「絶望からは何ものも生まれない」
 
 私自身、入院してた去年までを振り返ると、障害を持った人からどんなに励まされたかを思い知らされるばかりです。腎臓からくる高熱や吐き気などに苦しみながらも、ヘレン・ケラーの味わったものと比べたら「自分はまだまだ」と奮起せずにおれません。
 辛いこと、苦しいことも彼女の奮闘記を思い出して!さぁみんな!走りだそう!