はじめてのオオケガ

時:5歳
場所:幼稚園
心境:私このまま死んじゃうのかしら

私が覚えている自業自得で血を流した事件だ。

私はほんとうに不器用な子だった。いまもそうだが、
目も当てられないほどの子供だった。
ハーモニカは全部いちどに息を吹き込もうとしていたため、ひとつも正しい音をだせなかった。
足がすぐにもつれやすく、すぐにころぶ。
親は病院に連れていったが、強制ギブスをするときいてびっくりしてやめたらしい。
まだある。
三歳になってもパパ、ママ、クックぐらいしかしゃべらなかったらしい。
だから三年保育をしていない幼稚園に三年間通わされた。(年中を2年やった)
なにをやってもとろく、その上世話好きのため自分のことをやらずに他人のことばかり構い、グループお片付けタイムは私のせいで毎回負けていたらしい。
まゆみんはいい子、というよりとろくておバカなお子様だった。

そんな私は年長のとき、工作に夢中になっていた。ボール紙をきってなにか組み立てていた。
先生が、「ホチキスを使うときは気をつけてね」といっていた。
お友達がいなかった(と思う)まゆみんは一人、ホチキスと格闘した。
鈍い感触がした。確かに刺さった。が、留めたのは自分の指だった。
血が出ていた。本当は先生のところにいきたかったけど、注意したのに守らなかった悪い子と思われたくなかったため、一生懸命自分のハンカチで指を押さえた。
買ってもらったばかりの「ベルサイユのバラ」ハンカチが血で赤く染まっていったのだった・・・。