去年、留学生支援団体「まんまる会」の「夢を叶えますキャンペーン」に応募したら、運よく当選した。「まんまる会」に費用を負担していただき、僕は沖縄(11月4日―11月6日)に行くことができた。4年間抱いてきた夢をやっと実現できた。
世の中、自分が懐かしく思っていたものが必ずしも自分が欲しいものとは限らない。別れた初恋の彼女を恋しく思うが、彼女と結婚しようと思わない。このように思っている人は僕一人だけではないだろう。今度の旅はまさに初恋の彼女と再会したように思えた。
4日の朝一番の便だったため、3日の夜は寝なかった。そして翌朝3時半頃家を出た。6時に羽田に着いた。6時半に出発して10時前に那覇に到着した。今回空から見た沖縄島は6年前ほど綺麗ではなかった。客観的に美しさは同じかもしれないが、僕が感じたのは違う。
空港を出て、バスで昔のバイト先の工場へ移動した。町並みは依然変わっていない。けど、雰囲気は違う。建物も、街を歩いている人々も異様に素朴に見えた。見えたというより間違いなく単に僕が感じただけだ。6年前聞き取れなかった日本語は沖縄訛りだったのだ、と僕はいささか困惑した。
4年の東京での生活はいったい何を僕にもたらしたのだろう?窓外の風景を見ながら、僕は考え込んだ。
工場の近くのバス停で降りて、覚えた道順で工場へ向かった。ちょっとだけ迷ったが、すぐ工場のビルを見つけた。
工場に入ると、課長さんが入り口で待っていた。事務室の事務員は全員知らない顔だった。聞いてみたら、昔の二人は一人が産休、もう一人が結婚して、家庭主婦となっていた。ご主人は工場長だ。昔バイトしていた時、二人がデートしている噂が立ったのを思い出して、釈然とした。
しばらくして、工場長もみえた。東京から持ってきたお土産を出した。3人一緒にいろいろ話した。そして、課長の案内で工場内を回って見ることにした。2年近く汗を流した作業室に戻ると、気持ちは意外に平静だった。やはり雰囲気は変わったような気がする。昔より狭くなった感じだった。正午だったため、稼動していない。ここで作業しながら日本語の単語を一生懸命覚える日々を過ごしたのだ。
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