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消えゆくシンガポールの古い街角散歩。たぶん3〜6年先にはなくなっているだろうと思う町々の一角を、少しずつ紹介していきます。[by BON]
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第10回 JALAN-JALAN - Pulau Ubin - シンガポールの原風景を求めて

 第10回ジャランジャランは、最近、こちらの新聞で話題のウビン島まで足をのばしてまいりました。シンガポールの原風景の残るひなびた島の干潟、Tanjong Chek Jawaを目指します。
 チャンギの船着場から10分程度の船旅で着くウビン島。散歩間隔でも行ける気軽な島でもありますが、ちょっと田舎をナメくさっていたBONは、今回かなり痛い目に遭うことに・・・・

今回のジャランは、なかなかハードな旅でありました。


 ウビン島に渡る船着場で。
 
ウビン島へは、チャンギ・ビリッジ奥にあるチャンギ・ジェッティーから、渡しの舟で渡ります。舟の時刻表などというものはなく、乗客が10人程度集まれば出航するという実にのんびりした”渡し”。ですが、最近のウビン島の自然保護に関するニュースが大きく地元の新聞にとりあげられたおかげで、島を訪れる人は週末には数百人に上り、この船着場もラッシュ並の混雑になるのだそうだ。
 しかし、今日は平日の昼下がり。10分程度待って船は出港しました。ちなみに、ウビン島へは片道2ドル。












この日の舟の乗客は、ウビン島の住民半分。そして、ウビン島散策あるいはデートにやってきた
カップル2組。そしてBONとその連れ1人。
乗客のおいちゃんが舟にあった本をパラパラめくっているうちに、ウビン島の船着場に間もなく到着です。



 ウビン島に渡る船の中で











船着き場を降りると、ここはマレーシア?と問いたくなる風景がそこに
広がってます。船着場近くにあるコーヒー・ショップでくつろぐ親父達に、のんびりと道を行き交う
犬達、そして静かな波の音・・・・シンガポール本島からわずか10分程度だというのに、
本島とはまた別の時間がここには 流れているようです。



   
 船着場近くで・・・ここの犬はとても幸せそう 




インフォメーションで地図をもらい、レンタサイクル屋で自転車を借り、
本日の目的地、チェック・ジャワ岬を目指します。
この島は、サイクリストのために舗装された道路が全島を張り巡らしていて、便利。
しかし、レンタル屋の自転車はちと整備不足なので、事前に要チェック!です。前回来たときには、
「東京製」だというママチャリのチェーンが途中で切れてしまい、コロコロ押して回ることになったので、
今回は変速ギア付き、本格派自転車をレンタルしたのでありました。


 








 
  


島の内部には、木造の平屋に、庭には鶏が駆け回るという昔ながらカンポン(村)の生活が垣間見られます。
美しいヤシの林を通りぬけ、エビの養殖池などを脇に見ながら、ゆっくりと自転車を走らせます。
美しい景色ですが、途中の家々には本島に移住して廃墟となった家が目立つのも気になります。
この島にも一時は開発計画で、公団住宅地となる計画もあったのですが、その計画も去年撤回され、
なるべく自然のままで残そうという英断が下されたのでした。ただ、その前の開発計画の下で移住してしまった人も多く、
ここに残ったわずかな人もかなり高齢化してしまっていることから、この島の10年後、20年後の将来がちょっと心配です。










さてさて、快適な散歩はここまで、今回のジャランはここから急にハードになります。

島の東部にあるチェック・ジャワに至る道は、サイクリング路から外れて、どろどろの土の道に入ることに
なります。晴れてれば問題なのですが、この日は数日の間降りに降った後の翌日。もう道はデロデロ。さっそくBONは
数分後には泥のプールに足を突っ込むことに。。。。念のため持ってきたビーチ・サンダルに履き替えることにあいなりました。
この悪路にも係わらず、ふと海岸をみやると、ボロボロの小さな桟橋の上で寝ながら抱き合うカップルが一組。この泥んこ道を
あの2人も乗り越えてきたのか、「愛は強し!」などと思いながら、BONとその連れ(女)は泥んこの中を自転車を押しながら
進んでいったのでありました。





なんとか、チェック・ジャワ岬に到着。すると一斉に蚊の猛攻撃を受け、痒い!と悲鳴をあげながら、
自転車を置き、海岸に飛び出していったBONとその連れ。しかし、そこに先客のカップルが1組。
なにやら、先客様はいちゃついているようですが、かまわず干潟に向かいます。

この岬は、月何度かある干潮の日に行くのがベスト。大きく広がる干潟にはヒトデやカニ、エビやカブトガニなど
豊富な海の生物に、マングローブが生い茂り、こんな自然はもう本島では見られず、ここでしか見られないものでしょう。
ここも本来の計画では2001年12月から埋め立て工事が始まり、軍事訓練場が建設される予定でしたが、自然保護団体
などからの反対もあって、直前に計画は廃止されました。というわけで、この自然は今しばらく残されることになったようです。



せっかく保存がきまったこの干潟ですが、干潟保存をめぐる報道が原因で特に週末には人がおしよせ、
カニが歩き回るその干潟を数百人単位の人たちが踏み荒らし、ヤドカリや貝を持ち帰るばかりか、ヒトデなどを
切り刻むやからも現われるなど、注目されたばかりに新たな問題を抱えることになってしまったChek Jawa。

というわけで、2001年12月29日から干潟を訪れるには国立公園の事務局に事前の予約を入れることが必要となることに。BONが訪れた28日は、
自由に干潟に来れる最後の日となったのですが、この国最後ともいれる自然の砦を守っていくには、予約制度は止むを得ない措置なのでしょうね。

この日は小さなカニ、そしてムツゴロウの一団がピョコピョコと走りまわっておりました。思わずムツゴロウを追いかけようと思った
矢先、足がズブズブと埋まり、もう底なし沼状態。気を取り直して海側に行ったら、今度は足をとられすっころびカメラは海の中。上の映像を
撮ったのを最後に、カメラは息をお引き取りになったでありました・・・うう
連れは底なし干潟に足をとられ、ついでに靴もとられ、ついに片足裸足となっております



美しい自然には堪能し、野生の猿にも出会え、今回のジャランの収穫も大きかったが、その代償も大きかった今回のジャラン。
島から帰ったあと、この岬に関するホームページには次の注意書きがありました


*チェック・ジャワを訪れるには・・・
1.裸足は危険なので、足をすっぽり包む靴をはこう。
2.虫よけスプレーを持っていこう。でないと蚊に大量献血をすることになります。
3.ショートパンツをはいていこう。
4.カメラを落さないよう注意しよう。

時、すでに遅し・・・・・

 [Jan 1 2002]



*注) Chek Jawaのホームページ。干潮の日程が載っていて、参考になります。
http://habitatnews.nus.edu.sg/news/chekjawa/







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Created by Bon in Apr. 2001
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