Jalan
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消えゆくシンガポールの古い街角散歩。たぶん3〜6年先にはなくなっているだろうと思う町々の一角を、少しずつ紹介していきます。[by BON]
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第7回 JALAN-JALAN -
昔のシーフロント、Telok Ayer Streetを歩く

チャイニーズ・メソジスト教会、中華風なデザインに注目!

 第7回ジャランジャランは、またまた都心に戻り、Telok Ayer Streetを
歩きます。"Telok Ayer"とは、マレー語で水際のこと。文字通り、この通りは19世紀のイギリス植民地時代には、シーフロントだったそうなのだ。中国からはるばるジャンクに乗ってきた華僑が降り立ったのもここ。旅のこれまでの無事を感謝し、そしてこれからの幸運を祈った古い寺が数多く残るテッロク・アイル通り。

寺だけでなく、教会とイスラム教のモスク、そしてヒンズー教の寺院も通りに並ぶこの通りは、
いろんな国から移民がながれついたこの国の歴史そのもの。
それでは、ジャランジャランは、タンジョンパガー近くのチャイニーズ・エソジスト教会からスタートです。





1924年に建てられたという、チャイニーズ・メソジスト教会。西洋的建築と寺様式のなんともミスマッチ感覚が良いです。
屋上にはまさしく寺が乗っていて、なんとも味のある建物です。建物の姿の通り、この教会はチャイニーズのクリスチャンのために建てられた教会。中国語(確か福建語)で説教する最初の教会だったのだそうだ。珍しく礼拝堂は1階ではなく、2階に あります。










教会を過ぎて、ショップハウスが立ち並ぶ通りを歩きます。ここは、かつてラッフルズがチャイニーズが住む区域と
定めたところ。こうしたショップハウスの地階がそれぞれアーケード状につながっているのは、日差しが強くても、
また激しいスコールが降ってもブラブラ歩けるようにと、ラッフルズの指示通り建てられたものなんだそうだ。

ショップハウス群を歩く







Al-Abrarモスクを過ぎると、観光客も訪れるシアン・ホッケン寺院が見えてきます。

   
シアン・ホッケン寺院の入り口 
  シアン・ホッケン寺院は、その名の通りホッケン(福建)からの人々が建てた寺。
創建は、ラッフルズがこの国に来た翌々年の1822年。現在の寺に建て代えられたのは1839-42年という
この国としては、えらく古い寺です。この数年続けられた修復がようやっと終わり、最近また中が見学できるように
なってます。
ここの柱、戸に描かれた絵、屋根の飾りとすべて、大変凝ったつくりになっていて、当時の技巧の巧みさにウーンとうなります。
それに比べて、現代建築となんといい加減なことか!



 

この寺をでると、こんどはNagore Durgha Shrineというヒンズー寺院が目に入ります。ただいま、修復中のため中には
入れませんでした。
 










ここで、ちょっと左に曲がりBoon Tat Streetを覗きます。
ブーン・タット通りの床屋さん

ここらへん一帯のショップハウスのテナントの多くが、普通のオフィスに転用されているなかで、
ここは数少ない昔ながらのお店のようです。ずいぶん古そうな床屋で、おじいさんが散髪をしておりました。
 











また、Telok Ayerに戻り、ラッフルズプレイスへと向かいます。

Cross Streetを渡り、しばらく進むと小さなお寺、Fuk Tak Ch'i Templeが左手に見えてきます。

このお寺は、今は小さな博物館となっていて、寺機能は別の場所へと移転してしまったそうです。
小さいながらも、小さな中庭があり、薄暗い建物に光を与えています。

フッタチー寺院の中で



寺の裏は、ファーイースト・スクエアという軽薄なつくりのテーマパーク。かつてのショップハウスを
へんちくりんな色に塗り替え、現代風のレストランやパブが店を陣取ってます。クラーク・キーといい、
ボートキーといい、なーんで開発というとテーマパーク化になってしまうんでしょうか。。。

 












Telok Ayerを過ぎて、Philip Streetに入ります。
ラッフルズ・プレイスの高層ビルの谷間にひっそり埋もれている
この寺はWak Hai Cheng Bio Temple
「広東地域−穏やかな海」という意味の名前らしい。海を越え、商売する
当時の華僑がつけたって感じです。

Wak Hai Cheng Bio Temple ここの装飾は最高だ



ここは、寺の屋根の飾りに注目!
中国の古い神話か、民話を元にしたと思われる漆喰と陶片で
できた小さな人形と屋敷で埋め尽くされた屋根は一見の価値有りです。
入り口には、この寺を守るオジサンがのんびりと座り、渦巻き状の線香が
いくつもユラユラと揺れてます。









Wak Hai Cheng Bio Templeの敷地から上を見上げる


かつて、波がうちよせていたというテロックアイルは、今では高層ビルの谷間
波の音は、もう遠くなりにけりです。

 [Sep 30 2001]







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bon
Created by Bon in Apr. 2001
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