通常、芝生の新芽が出る前か、出揃った後に行います。
当施設では新芽が出る前の、3月初旬から中旬にかけて
行っています。
| ○穴あけで発根をうながす |
| 芝生は密生した状態で長く生育を続けるので、地下部では根が過密状態になります。
おまけに上からは絶えず踏み固められるので通気が悪くなり、根の発育も弱ってきます。そうなると、いきおい芝生全体がしだいに弱ってきます。
この状態は、目土を入れることによってかなり緩和されますが、年数を経ると芝生はしだいに老化して衰えてきます。 このような場合、一般の草花や植木であれば土を耕して通気をよくしたり、水の浸透をうながすことができますが、芝生の場合は芝生をはがさないかぎり土を改良することができません。 そこで、この穴あけ(エアレーション)という作業が考え出され、効果をあげています。 原理は、芝生面に穴をあけることによってからみあった根茎をほぐし、その穴に新しい土を入れます。 こうして新しい根の発根をうながすとともに、通気性や透水性をよくし、芝生の若返りをはかる、というものです。 |
エアレーション終了後、1週間ほど根に新しい空気をいれます。
その後、目土の全面補給を行います。
まず、黒土で不陸を修正し、その後、川砂又は山砂を
全面に均一に撒布します。
| ○目土は芝生の若返り薬 |
| 芝生の上から、葉が隠れない程度に薄く土をかけるのを、目土といいます。この目土は、芝生の手人れのなかでも重要な作業ですが、
その重要性はあまり知られていないようです。 芝は匍匐(ほふく)茎を横に伸ばし、その節ごとに発根して生育しますが、放っておくとこの匍匐茎が地上部に露出してしまい、 姿が乱れるぱかりでなく、芝生は老化してきます。また、株立ち性の芝は、株の元の方からしか発根しません。したがって、匍匐性の芝も株立ち性の芝もそのまま放っておくと、 株がだんだん浮き上がって弱ってしまいます。 目土を人れることによって、浮き上がった株を押さえ、ここからの発根をうながし、芝生を若返らすことができます。それと同時に芝生面に多少の凹凸があっても、 これを平らにならすことになります。そのうえ、下葉の枯れたものや刈りカスなどが地際にたまっていれば、それらの分解を早め、根の発育しやすい状態にもなります。 このような理由から、目土作業は欠かすことができない重要な手入れといえます。 |
| ○目土入れの時期 |
| 日本シバは、新芽の動きだす前の3月と、生育期に人る4月下旬から5月初めが適期です。家庭では、旺盛な生育を始めている春の第1回目の芝刈り後に行なうのがよいでしょう。 寒地型の西洋シバは、9〜10月ごろに行ないます。 |
| ○目土の入れ方 |
| まず、きれいに除草し、下葉の刈れたものや刈りカスをできるだけていねいに取り除いてから、土をかけます。 用いる用土は床土と同じものか、これに近い土質のものを便います。雑草や雑草の種子が混入していない、粘土分の少ない山砂が理想的です。 また、肥科や土壌改臭剤を混入すると、より効果的です。 |
| ○目土の量 |
| 芝の葉が、隠れない程度に薄くかけるのがポイントです。葉が隠れてしまうほど人れると、葉の光合成がざまたげられ、芝の生育が悪くなります。
適切な量は、芝生の刈り高によっても異なりますが、大体の目安は厚さ約5mmぐらいが適量です。 目土によって芝生面の凹凸を直したいときは、1回の目土で平らにしようとすると、厚目土になり、かえって芽がでなくなって枯れてしまいます。 葉が隠れない程度に何回にも分けて少しずつ土を入れ、徐々に周囲の高ざまでもっていくようにします。 |
芝生地に散布された除草剤の地下水,河川汚染の実態芝生にまかれた農薬,特に除草剤が地下水に流れ込んだり,河川に流出して水を汚染し,人間の健康に悪い影響を与えるのではないかと不安感をもつ人が多いので, そうした恐怖が全く無いことを説明しておく。
日本の水田では,水は1日平均3cm下方に浸透するので,3か月では270cmも下方に動くことになるが, こうした条件下でも除草剤は,そのほとんどが表屑1〜3cmの所に吸着され,それ以下には極めて微量しかみられない。 深くとも30cmよりも下には全く検出されない。
除草剤は土壊中の有機物や粘土に吸着されるので,水が下方に多量に移動しても,土中深く移動することはない。 もし移動すれば,農作物は薬害で枯れてしまう。
特に芝生地の場合,土壌表層にサッチがあるので,土壌中への浸透量が著しく少ないうえ,除草剤がサッチに多量に吸着されるので, 通常,表層l〜3cm,深い場合でも4〜5cmより下には動かない。もし芝生地で土壊中5〜10cmも移動する除草剤を使えば,除草剤は根を通じて芝草に大害を与えるので, そうしたものは芝生地に使うことはできない。
したがって除草剤は,一般に考えているように土壌中数メートルも浸透するものではなく,ましてや, それよりもはるかに深いところにある地下水まで到達することはあり得ない。
芝生地は傾斜していることが多く, 土壌が固結している場合,短時間に多量の降雨があると,雨水は芝生土壊の中に浸透しきれないため,芝生地の表面を流れるようになる。 このような時でも,多くの除草剤は水溶解度が小さく,多量の水に薄められるので,極めてわずかしか水中に出てこない。
また水に溶けて流れる場合も土壌に接触すると,直ちに土壌に引き寄せられ,吸着されるので,水中の除草剤濃度は著しく減少する。 激しい雨の時に,除草剤が吸着している粘土や有機物の細かい粒子が流れ出しても,それらを含んだ雨水が芝生の落葉の間を通過したり,やがて平坦なところに出ると,土壌粒子は吸着沈殿してしまう。
また林や笹ヤプなどに入ると,ほとんどは直ちにそこに沈殿吸着され,そこでやがて分解する。土壊表層では,除草剤は微生物や光などによって分解を受ける。 多くの場合,処理後2週間くらいで初濃度の1/2位まで,急速に滅少し,その後は比較的ゆっくりと分解される。
土壌中の残存期間は早いものでは2〜3日,長いものでも120日もすれば,ほとんど分解され,土壌中の天然の成分にもどってしまい,土壌中に残留することがない。 このため,全国的に実施されたゴルフ場の排水口から採取された水の中の除草剤の分析結果をみると,多くの場合,全く検出されないか,検出されても一時的に極く徴量検出される程度である。 魚に影響を与えたり,河川や水道水を汚染する恐れはなく,まして人問の健康にまで影響を与えるようなことは全くない。
また,散布された除草剤が空中に舞い上がり,人体に影響するのではないかとの疑問を持たれるが,散布後数時問すると,土壌に落下してしまい,再ぴ揮散して人問の健康に影響を与えるようなことはない。

芝刈りは2台のトラクターをフル稼働させ、回数を決めず
芝生の状況に応じ、随時行っています。
"十分な施肥" と "こまめな芝刈り" が、丈夫な芝生を育てる。
これが私たちの理念です。
| ○刈り込みで適度な刺激をあたえる |
| 美しい芝生をつくるための重要な作業のひとつに芝刈りがあります。刈り込むことによって芝生に適度の刺激をあたえ、
上に伸ぴようとする力をおさえて新しい匍匐茎や株が緻密に発育する働きがあるからです。また、刈り込みをすれぱ日光が根元まで十分当たり、
健全な芝生になります。 芝刈りは、刈り込む予定のおよそ2倍ぐらいの草丈になれば半分の高さまで刈り込むようにします。 一般には、l.5〜2cmぐらいの高さに刈るのが標準です。 ただし、放任していて長く伸ぴすぎた芝生を、一度に刈り込むのはよくありません。 これでは地上部の多くを急に失うために、地上部と地下部とのバランスをくずし、葉は黄色っぼくなり、芝生は弱ります。 したがって、長く伸ぱしすぎたときは、一度に刈り込まないで、日をあけて段階をふんで徐々に低く刈っていくようにします。 植え付けて間もない芝生は、根が十分に活着し、伸ぴ始めてから刈り込みます。 |
| ○刈り込みぱ定期的に |
| 美しい芝生をつくるには、間隔をあけすぎないで定期的に何回も刈り込むことがコツです。刈り込みを怠ると、
芝生は下葉のほうから黄色くなって枯れ上がり、徒長した茎の先端にしか葉が残らず、雑草が発生しやすくなります。
雑草が生えると、草丈は芝生より高くなるので、陽光を好む芝はだんだん弱ってしまいます。 一方、雑革の多くは、たぴたぴの刈り込みによって枯れてしまうものが多いので、定期的に刈り込みを行なうと雑草の発育をおさえるという効果もあるわけです。 芝を刈るときは、毎同同じ方向ばかりに刈ると、葉が同じ方向になぴいてしまいますから、反対方向や対角線の方向にも刈るようにします。 |

芝生の状態を観察しながら適切な時期に
適切な肥料を施します。
"十分な施肥" と "こまめな芝刈り" が、丈夫な芝生を育てる。
これが私たちの理念です。
| ○肥料の種類 |
| 市販されている肥料は、大体次のように分けられます。 有機質肥料 油カスや骨粉のように、植物性や動物性のものを原科としてつくられた肥料で、三要素のほかに徴量要素も含んでいて、土の性質をよくするといった働きもあります。 肥料成分の含有量は比較的少ないのですが、肥料効果は長く、徐々に効いてくるので、元肥として使うには最適です。 無機質肥料(化学肥料) 化学的につくられた肥科で単一成分の肥料が多く、ほとんどのものが速効性です。このタイプの肥料は続けて使うと土を悪くする場合が多いので、 なるべく有機質肥料を主体に施し、不足する成分を化学肥科で補います。化学肥料には濃度の濃いものが多いので、やりすぎに注意してください。 化成肥料(粒状複合肥料) 三要素を含んだ粒状の肥料で、チッソ、リンサン、カリの順に、その含有%を、たとえぱ[16-10-1 〕と記号で示してあります。 この種の肥料は、肥効が長続きするものが多いので、芝生面にぱらまくだけですむので扱いやすく、非常に便利です。 有機配合肥料 有機質肥料と無機質肥料を混合し、三要素がバランスよく配合されているので、手軽で安心して使えます。 無機配合肥料 無機質の原料を便ってつくられた肥科で、三要素のほかにマグネシウムなどの微量要素も含まれています。 液体肥科のように水にさっと溶けて…という手軽さには多少難点がありますが、速効性の肥料として、安心して便えます。 液体肥料 肥料の三要素を水溶液にしたものです。速効性で、肥効もすぐれているので、早い効果をねらった追肥として使います。 使用時は、少なくとも500倍以上に薄めて施します。 |
| ○肥料の三要素とその役割 |
| 芝生は生育期間が長く、しかも何回もの刈り込みによって養分の貯蔵庫である葉を失いますので、
そのつど必要な栄養分を施してやらないと、密生した美しい緑を保つことができません。芝の生育には、水と各種栄養分が必要です。
なかでも特に大切なのが、チッソ、リンサン、カリで、これらを"肥料の三要素"といいます。 チツソ(N) 葉肥ともいわれ、芝が育つために一番基礎になる成分で、芝ではとりわけ大事なものです。しかし、多く施しすぎると、葉や茎は黒々として、 一見よく育っているように見えますが、軟弱に育ち、病害虫にかかりやすくなりますし、環境変化に対する抵抗力も弱くなります。 リンサン(P) 植物の糸細胞分裂を盛んにしますので特に生長の盛んな部分に必要です。芝生が匍匐茎を伸ばし、根を十分に張って、株を丈夫にする働きがあるので、病害虫に対する抵抗力を強めます。 カリ(K) 茎や根を丈夫に育て、根の発育をうながし、病害虫や暑さ寒さに対する抵抗力を強くします。 |
| ○微量要素 |
| 三要素のほかに、ごく少量ずつですが生育に必要な成分があります。カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、棚素(ほうそ)などで、これらを微量要素と呼んでいます。 これらの成分は、カルシウムを除くと大体の土には含まれているので、わざわざ施す必要はありません。カルシウムは、直接養分として必要であるぱかりでなく、土の性質をよくする働きをします。 たとえぱ、酸性土壌を中和したり、土中で溶けにくい肥科の分解を助けたりします。 |
| ○水やりぱたっぶりと |
| 芝生は過湿を嫌う植物ですが、かといってあまり乾燥しすぎると生育は衰えます。ことに日本シバは20℃以上になると生長を始め、25℃以上で旺盛な発育をする性質があります。
わが国では7〜8月がこの時期にあたりますが、あいにくこの時期は雨量が少ないので、水もやらずに放任しておくと、せっかくの生育期に生長をストッブさせてしまうことになります。 芝生は地面を覆っているため、案外乾燥に気づかず、水やりを忘れられる場合が多いようです。葉先が丸まってきたり、全体にカサカサして元気がないのは水分の不足を示しています。 このような状態になれば少しぐらいの水やりでは表面しか水がゆきわたらず、地中深くまではなかなかうるおいません。 地表面だけぬれる程度の水やりを繰り返していると、芝の根は水を求めて地表近くの浅い部分にしか伸ぴませんから、ちょっとした乾燥にも弱くなってしまいます。 水やりの同数は少なくしても、一度にたっぷりやることが一番大切です。 |
| ○盛夏の水やりぱ朝がタ方に |
| 生育期に入り、晴天が続けぱ3〜5日に一度、たっぷり水やりすれば申し分ありません。盛夏になると葉からの蒸散も多く、地温も上昇してきますので、
1〜2日ごとの水やりとなります。なお、風通しが悪く、日陰など、あまり乾燥しないところは適当に回数を減らします。 また、夏の暑い日中は避け、朝か夕方にやるのがよいでしょう。 日本シバなどの夏シバを秋に植え付けた場合は、冬の水やりを忘れないようにしなけれぱなりません。 |
| ○散水 |
| 散水の目的は,乾燥により硬化した表層を最良な含水比にしてコンディションを調えることと, 強風やスライディングなどによる粉塵の飛散を防止することである。 |