其の壱:調剤薬局から病院に移ってみて
私が前に勤めていたのは、ベット数200床以上のまあままでかい病院のまん前にあるいわゆる「門前薬局」でした。
患者さんはほとんどこの調剤薬局に流れてくるため、一日の処方箋の枚数は200を越えることもざらでした。
薬剤師の数は変動はあったのですが、だいたい常勤の薬剤師が3〜4名、常勤に近いパートが1名、そしてパートが2名といった感じでした。事務さんは4名です。(こう書くとけっこうな数だなー)
一日に一人の薬剤師が投薬する患者の数は大体40〜60くらいだったでしょうか。冬場は一人70なんてこともあったけど。(これは死んだ!まじで。記載してない薬歴簿はたまりまくるし)
まーとにかくいそがしー日々でしたよ。
勤務時間は
○早番 9時〜7時
○遅番 9時〜8時
(昼1時間休憩、15分休憩あり)
そして週一で通しというのがあってこの日は
○通し 9時〜8時(これがいやだった・・・・)
(昼1時間休憩、45分休憩あり)←45分休憩って・・・・そんなんあってもねぇ・・・
○土曜日(2時までの営業)
9時〜12時半
9時半〜1時
10時〜2時
(このうちのどれか)
って感じでした。
休みは週休2日で、日曜日とあと週のうち土曜以外のとこで一日休みをもらいます。
(私はちなみに火曜日でした。火曜日ってあんまよくねーけど、祝日は重ならなかったなー)
そして最後は気になる給料ですが・・・安い!他の調剤薬局と比べて気付いたけどあそこは明らかに安かったぜ!だって手取り20万いかないんだもん(泣)。未経験者とはいえ安いよね。定期代が高いから、少しの間20万超えてないって気付かなかったぜ!(←マヌケ) 残業代も出さないし・・・残業した分はその分休んでくれだとさ。休めねーんだよ、このくそやろーが(怒)!
こんなんだから薬剤師募集してても全然来ませんでしたよ。俺やめてから入ったかなぁ、薬剤師・・・。
まあしらんわ。てゆーかもっと条件よくしねーと現状維持も危ういでしょ。
おっとグチだらけになってしまった。いかんいかん。話を元に戻そう。
えーとここの題名は「調剤薬局から病院に移ってみて」でしたよね。
調剤薬局ではなんせ門前だったから調剤の数も半端な数じゃないし、投薬で患者と接する時間も多かったです。調剤薬局のいいところは、患者さんと接する時間が多いってとこじゃないですかね。
人と接する仕事が好きって方にはお勧めですよ。患者さんとの世間話が弾めばその分情報を引き出すチャンスが増えます。実際、世間話をしている中から、思いもよらず聞けた重要な情報もありました(実は眼科にかかってて、緑内障だったとか)。しかし会話がやたら長くなってしまうというのも考えもんです、ハイ。
働き始めのころは、緊張してて会話もあんましうまくいかず、投薬もすぐ終わってしまうことが多かったです。
パートのベテラン薬剤師に「もっと会話をしたほうがいいわよ、いそがしくないときはね。そうしないと薬歴簿が書けないでしょ。」なんて言われて、がんばりましたよ・・・・その結果、大変なことになってしまうんです。
患者さんの世間話を延々と聞かされることを、薬局の業界用語で「捕まる」と言うのですが、捕まることがだんだん増えてきてとうとう・・・”NO.1捕まり薬剤師”になってしまったんです(笑)。もーダントツでした。
こうなると仕事に支障がでてきて、他の薬剤師が10人投薬してるのに俺はまだ一人目(泣)なんてことも。
先述のベテラン薬剤師さんに今度は「会話が長すぎるのも考えものよ。ぱっと切り上げるよーにしなさい。ぱっと!」と言われる始末・・・。でもねー・・・なかなか切れないのよねー、会話。夢中になって話してるおばちゃんに「すいません・・・後つかえてるんで。」とか言えないし。結構聞き上手なのかなぁ、俺。たいして人生経験無いくせにいろんなアドバイスしてましたよ(俺に聞くなんてやばいぜ!みんな)。
まあそんな調子で・・・・患者さんと接していました。投薬は嫌いじゃなかったですよ。無論、いやな患者もいたけど楽しかったですね。
さてこんど移ってきた病院はというと・・・・調剤は100パーセント院外処方なので院内の患者さんだけで処方箋枚数は少ないけど、ほとんど分包しなきゃいけないんですよ。理由は看護婦が配りやすいから・・・・。なんだかなぁ。朝は赤線、昼は青線、夕は黒線を引いて渡してます。しかも全部1つ1つ名前書いてるんですよ。これも看護婦が他の患者さんのと間違えないためだってさ。なんかすごい過保護ですね(笑)。
服薬指導は仕事の合間を縫って病棟に行くって感じです。時間がないとやれません。
なんせ薬剤師2人しかいないから・・・・。一人が薬局待機、一人が服薬指導と言う感じですね。
91床とはいえ一人で回るのはなかなか大変です。入院患者さんは暇してるから、指導に行くとまってましたと言わんばかりに話をしてくれて・・・そう、捕まるんです、ここでも(泣)。長く捕まると全然回れませんね。
1時間回って、3人だったなんて時もありました。でも俺が話を聞いて少しでも気持ちが晴れるなら・・・・
て思いもあるから、聞いてあげてます。でもこんなんだと、怒られちゃうんだよね。やっぱ。数こなさないと点数全然とれないし。薬剤師の唯一点数の取れる仕事ですからねぇ、服薬指導は。患者さんの情報は最小限で書いてけばいいです、と何度か注意されたんですけど・・・俺は書きます!ずらずらと。だってお金取ってるんですからねぇ、小さな情報もいつか役にたつ日がくるかもしんないじゃないですか。コレだけは譲れません、怒られてもね(笑)。うちはあと注射の一本出しとか混注の業務はありません。中央材料室で看護婦が混注はやってます。なんせ薬剤師二人だもん、そこまでできないよね。他にうちは事務的な業務も少々こなします。それの最たるものが調剤薬局さんからの疑義照会の応答です。
うちが間にたってドクターに疑義をかけます。これ、何件も来ると大変なのよね。一人でいそがしーときにくると、もー泣きそうです。でもなるべく迅速に返事を返すように努力してますよ。電話の向こうでは調剤薬局で待たされている患者さんがいるんですから。調剤薬局にいたから良く分かります。ああ・・・でも前のとこの病院(目の前の病院)は返事がやたら遅かったなー・・・ちくしょう!やたら高飛車だったし・・・見習ってはいけません。あーゆー病院は。
うーんやたら長くなってしまいました。終わりにしましょう。・・・・あっそうだうちいまだに電子天秤じゃなくて、レトロな天秤ばかり使ってます。(買ってくれよ、電子天秤)そんじゃー。