6月1〜2日。


桜が早いと、夏も早くくるんですかね。
ましてデブは、一般人より早く夏を感じ、遅い秋を迎えるもの。ここ数日のオレは、すっかり夏体験物語でした。
そんな、不快指数ジャンピングチャンスの東京から、一路、「キングオブ・避暑地」信州へ。


いや、キングさすがだわ。避暑の看板に偽りなく、「暑くもなく寒くもなく」のイミを思い知りました。

ヒサビサに、気の置けない友人達と過ごした2日間は、東京の熱帯雨林のような生活に疲れ切った心を、スッキリと癒してくれたのでした。



それにしてもヤバいですね。
ナニがってもちろん、ベッカムのカッコ良さが。



フランス大会での挫折によって一回り成長し、間違いなく現時点で世界最強の男前。今年あたり、アンアンのランキング、キム様の牙城が危ういかも知れません。

とにかくもうそのイキオイたるや、女を勃たせ、男も濡らすとはこのこと。

「ベッカムの奥さんって、もとスパイスガールズの誰かなんでしょ? どれかわかんないから皆殺しにしちゃお♪」なんてオチャメなイスラム原理主義の兵士(口ひげ)さえ出てきかねないので、ビクトリアさん及びその他のメンバーは早めに身を隠した方がいいと思います。SP20人じゃ足りないってばよ。


オレ「生まれ変わるならベッカムの息子だな」

友人「どう考えても落合の息子だろ、キャラ的に」






6月3日。


夜中まで仕事をして研究室を脱出し、始発までの2時間を、朝までやってる居酒屋でつぶしました。



白々と明けていく繁華街の街角で、夜の闇に紛れて垂れ流された様々なモノが、次第にその無様な姿をさらけ出していきます。

生ゴミの詰まったポリバケツ、待ちくたびれた誰かが残した吸い殻の山、酔いつぶれて寝てしまったおっさん、電柱のたもとのゲロ、そういった醜悪なあれこれは全て、化膿した「昨日」から吹き出した「膿」であって、そうすることでようやく、人は今日を生きていけるのかも知れません。


そんな薄暗がりの街に半ば埋もれるように、道ばたに直に座り込み、アルコールのビンを回し飲みしながら語り合っている3人の若者。


その、若さが故の疑問や不満を孕んで燻るエネルギーは、この時間になってなお燃え尽きることを知らないかのよう。自分という存在をぶつける場所を知らず、ただ闇雲に無為を競い合う彼らもやがて、煩悶や逡巡の果てに行き着いた何処かに居場所を定め、そこでささやかな目標や幸福を見いだすのでしょう。

それを妥協と呼ぶのは、あまりにも悲しすぎます。



そんなことをぼんやり考えながら、彼らの側を通り過ぎようとしたとき、彼らの熱い言葉の一端が、聞くとも無しに耳に届いてきました。





「だからよ!!Hip-Hopどうのこうのじゃなくて、オマエの生き様なんだYO!!」

「ワカルワカル〜♪」




進めヒップホッパ〜。






6月4日。




日本 2ー2 ベルギー






最高の試合だったと思います。

開幕以来否応なく盛り上がっていたワールドカップテンションも、改めて最高潮。




オレ「こうなったら髪切るぞ!!ベッカムだ!!ベッカムの髪型にしてくれ!!」

横山「任せろ!!オマエをイングランドの英雄にしてやる!!」






横山「よしできたぞ!!完璧だ!!」









オレ「………………つ………つのだ……?」





メリージェーン。








6月5日。


日本中、昨夜の興奮冷めやらず、浮ついた雰囲気です。


今日からニックネーム「デビッド」となるはずが、何故か「ジェーン」と呼ばれているRiQです。とほっほ〜。
やっぱテンションに任せてはっちゃけすぎるとロクなことになりません。


まあこれはこれでオイシいんで良いんですが、問題は9日のロシア戦。




バイトのシフト入ってるんです。




もうアレだね。間違いなく陰謀だねこれは。
だってさ、そんな日にオレをフロントに立たせたところで、仕事になんてなるワケがねぇ。つうか仕事なんかしてやんないもん。ず〜っと唇とんがらかせててやる。樫の木の幹をそれでつついてアナを穿ち、その中にスクリーンとプロジェクターを持ち込んで家族みんなで観戦するんだ。そうだ近所の鳥たちもみんな呼ぼう。3本向こうの針葉樹に住んでるフクロウの一家はチェルノブイリから流れてきた亡命者だから呼んでやらないけどな。ロシアのスパイに決まってr



…しまった、つい我を忘れてしまった。

つうかマジなハナシ、フロントにいたってフテくされてるだけだと思いますよ?
「いらっしゃいませ」だって言ってやるもんか。来る客来る客片端から「こんなトコでなにやってんだよクズ!!グズ!!グズのめがね!!いやむしろケジラミ!!それも中2の!!」って罵詈雑言を浴びせかけてやる。言葉の暴力で身も心もズタズタにしてやる。一生消えないトラウマを刻み込んでやるんだ。山手線で池袋を通過するたびに発汗するぐらい強烈なヤツをだ。もちろん心の乱れは服装の乱れだ。金髪にしてムラサキのメッシュ入れてレンズナナメのサングラスかけて木刀片手にフロントでシンナーだ。いやむしろ靴下だ。「千葉で一番足の臭い男が三日間履き続けたって上物」「うっ千葉モノ」梶みつを。みつをといえば梶センパイだよなやっぱ。二光のエレキ。相田はイカンよ。癒されている場合じゃない。オリンピックはお祭りだけど、ワールドカップは戦争なんだから。ススメイチオク火の玉d



…しまった。またしても。

気を取り直して、大体さあ、こんな日に営業するっつう事自体がバカバカしいよな。前提から完全に間違ってる。ソーシャルロジックを無批判に受容しやがって、その構成要素としての、粒子としての独創性が欠落してんだよウチの会社は。フレキシビリティゼロ。頭悪い頭悪い頭悪い。誰も得しないってば。神様だって日曜日は休んだんだぜ?そうだミサだよ、ミサに行かなくちゃ。長いこと忘れていた自分のクリスチャンネームを不意に思い出したんだ。ひらひらと空から舞い降りてきたそれは、ああなんてことロシア戦のチケット、そしてそこにはオレの忘れていたミドルネームがはっきり刻印されていたんだよ。行かなくちゃミサがあるんだ。横浜国際競技場でミサがあるn






悔しいよう。





おまけ。

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6月6日。


ろくがつむいかでした。

ろくがつむいかといえば、えかきうたには欠かせない日。もしも世の中にろくがつむいかがなかったら、世の中の全てのちびっこは、「ドラえもん」も「かわいいコックさん」も描くことができず、途方にくれて夕暮れの公園、ブランコをこぎながら帰らぬおかあさんを待つハメに陥るのです。ろくがつむいか、超重要。とか言って、今時のガキンコときた日には、えかきうたどころか、携帯でオリジナル絵文字とか作ってそうでイヤ。








6月7日。


たま〜に、ムリして六本木に行きます。



その度につくづく実感するのは、「六本木のおねいさん達は、やはり新宿や渋谷よりもレベルが高いなあ」ということなんですが、女友達にそのハナシをしたところ「当然でしょ、お金かかってるんだから」という回答が帰ってきて、なるほどそうかと納得しました。


「美」もある程度までは金だしゃ買えるんですね。


ちなみに収入のハナシをすれば、加護ちゃんや辻ちゃんが1000万超の納税を果たし、二倍近く生きているオレはそのおよそ1/10です。納税額じゃなく年収そのものが。とほほ。



というワケで今日も、そんな身の丈に合わないことをしてきました。
イングランドvsアルゼンチン戦を見に、スポーツバーへ。ついでにおイタなフーリガンの体に大和魂と猪木イズムを叩き込み、額に「肉」と刻み込んでやろうという企画です。



両国の因縁は、フォークランド紛争を越えて1966年まで遡ります。アルゼンチンの挑発によって当時のキャプテンが不当に退場処分になったというエピソードには、前回のベッカムの退場劇と似た構図があったようです。さらにサッカー史に名高い86年、マラドーナの「神の手」ゴールもイングランド戦。今回の大会直前、ベッカムに対するファウルタックルの一件がダメ押しの格好。



そんな風ですから試合ももちろん、期待を裏切らない白熱の展開。スシ詰め状態の「BAR TOKYO」のボルテージも、否応なく青天井です。
ベッカム効果でどうも日本人はイングランド寄りの様子。巨大スクリーンに大写しになる度に、満場のオーディエンスから歓声とため息が漏れます。ゴールの後は、ナショナリティ無関係に全員が両手を突き上げ「England!! England!!」の大合唱でございました。



あ〜面白かった……え? フーリガンですか?




マッチョな黒人の乳首、鼻面に押しつけられても笑顔のジャパニーズ。
いやガイジンはデカイネ〜。








6月8〜9日。



ねえ聞いて〜。






ロシアに勝ったの〜♪ byやべっち



日本 1ー0 ロシア





最高。なにあの審判あいつマジ最高。



八日は、家から一歩も出ず、全裸で断食をして一日を過ごしました。「禊ぎ」です。


九日は不機嫌極まりない顔でバイト先へ。フロントに立ちながらも、心はやはり試合の行われている横浜へそぞろ歩き。いつもならば人通りかしましいホテルの前の通りも、この日ばかりは閑散としています。


午後八時をまわり、いよいよ仕事が手に着かない状態に。緊張で吐き気がします。この時間帯、テレビ中継に間に合わせようとする客のチェックインが集中し、フロントは結構忙しかったのですが、どう捌いたのかよく覚えていません。


フロントには3人の人間がいて、順にメシ休憩をとります。このままいけば、オレの版が回ってくるころが丁度、後半の開始時刻と重なる計算。前半はヤフーのテキストライブと、掲示板「H組 日本vsロシアスレ」の実況で我慢することにし、早々とページを開いていました。


午後八時半。キックオフです。社員の一人が休憩に入り、速攻で事務所に上がっていきました。
テキストライブの更新を待ちわびつつ、再読込しまくり。やはり何人か客が来たような気もしますが、定かじゃありません。


そんなこんなで前半は我慢の子。後半開始と同時にメシ休憩、テレビのある中華屋へ。
席につき、注文を済ませてタバコに火を点けた瞬間の、先制ゴールでした。


もしも、ひとり中華屋で、「野菜つけめん・大盛り」が出てくるのを待っているのでなければ、全開のアクションと大声で、喜びを表現したことでしょう。大人的にそこまではしゃぐことはできず、それでも思わず声とガッツポーズは出ちゃいます。


後半20分過ぎ、中山投入。おもわず涙腺がゆるみそうになります。
ボールを追いかけ回し、カラ回りして転んでばかりいる中山の姿には、間違いなくサッカーにおける「老醜」でありながらなお、ヘンな感動を覚えました。


30分。メシ休憩終了の時間です。後ろ髪ひっぱられまくって額が広がるような思いで中華屋を後に。渚の「…」。

フロントに一旦戻り、そのままホテルの会議室へ。次の日の団体のための会議室の準備はバイトの仕事ですが、通常、5分強で終えるところを、15分かけてやることに決定。だって会議室にはテレビがあるんだもん。池袋と横浜をつなぐ魔法の窓。30+15=45で、ちょうど試合終了まで。ナイスアイデアすぎる。サボりじゃないのよこいつは。飾りじゃないのよ涙は。そんな心境。


終盤は、ロシアの攻撃するシーンばかり印象に残っています。単発のチャンスがいくつかあったことも、後からハイライトを見て「こんなんあったっけ」と思うほど。


そして。


待ちわびたタイムアップ。


魔法の窓に映し出されるいくつものガッツポーズ。スタンドでうねる青い波。笑顔、歓声、アナウンサーの声。


その瞬間は、妙に静かな気分でした。
フランス大会から4年、ドーハからは8年と約半年。カズも、ラモスも、井原も、松永もいないフィールドで、喜びが爆発していました。たかが一勝。その日を待っていたことに、気づきました。






いや〜、マジで泣いちゃうとは思わなんだ。完全にジジィですな。





11時から2時は、仮眠のための休憩です。
すぐさま、タクシーに飛び乗りました。友人が集まっている場所へ行くためです。
深夜の交差点で抱き合い、改めて大喜び。イヤってほど繰り返すニッポンコール。道行く他人を捕まえては、強引に喜びを分かち合います。ずっと自分の内側だけで押さえ込んできた感情を発散して、一週間ぶりのオナニー後の如く清々しい気分に。




安いナショナリズムといえばその通りでしょう。
普段はベツにすっげ〜サッカー好きでも、愛国者でもない。日本以外のサッカーには、正直、そんなに興味はありません。「熱くなっちゃってバカじゃん」「ナニがそんなに嬉しいの」「所詮にわかファンでしょ」ごもっともでございます。


それでも、なんでか嬉しいワケです。もうムチャクチャに。今ならトルシエにケツを差し出しても構わないと思うほどに。それはちょっとウソ。


あ〜楽しい。






6月10日。


バイト明けでいくつか用事やお仕事をこなした後、夜10時過ぎのタイ飯屋で、ようやく祝杯をあげることができました。こんなに美味い「アサヒスーパードライ」は久しぶりです。


友人と二人、ビールとトムヤムクンラーメンをすすりながら、ロシア戦やチュニジア戦や愛や恋について語り合っていたら、終電はあっさりと行ってしまいました。


車目当てに呼び出されたのは、例のセックス嫌いの彼女とついに別れ、傷心のタイツEです。


タイツE、またちょっとバカが加速していました。あきらかにオナニーのし過ぎです。
ちょっと聞いてみたところ、コンスタントに一日2ラウンドはこなしているとのこと。



オレ「すげ〜な。中2男子のペースだぞそれ」
タイツE「いやいや。サスガに、一日7回はムリだよ、もう」



筋金入りかタイツE!!







6月11日。


珍しく夕方に家にいることができ、スーパータイムを見ていました。


特集の内容は、「急増する中高年の万引き」ってやつでした。


この手の特集になるとかならず登場するのが、「万引きGメン」というよくわからない肩書きのおばちゃん。聞けば「その道」のエキスパートで、万引きに悩むスーパーマーケットの依頼に応じて現れ、「長年の経験に基づく眼力」で万引きしそうな客を見抜いては、片端からパクり上げていくという用心棒のような存在らしいです。
このおばちゃん、ベツに品出しを手伝うでもなくひたすら店内を徘徊し、怪しい人物をロックオンしたら徹底マークして現場を押さえるワケなんですが、ベツにこの人じゃなくてもヒマなおばちゃんが一人いりゃそれで足りる仕事のような気もします。市原悦子みたいに。


万引きなんていうのはそもそも通過儀礼みたいなもんで、誰だって大人になる過程で必ず、一度や二度や百度や二百度経験するのが普通。「大人」の時代を過ぎてなお、そういった行為に手を染めてしまうばあさんやじいさんの姿には、なんか得体の知れない不気味さが感じられたのは事実。


オレも子どもの頃はよくやったな〜万引き。肉とか。肉かよ!いやオナカすくとね。つい。






6月12日。


「スパイダーマン」を見ました。すばらしかったですよ、非常に。






MJ(ヒロイン)のおっぱいが。







6月14日。




ここ何日かの日記は、とりあえずすっとばします。



なんせ、こんなトキですから。




勝利の味を知ってしまったら、もう戻れない。ひょっとしたら、勝たない方が幸せだったのかも。





「おめでとう」も「ありがとう」も、なんか違う。





それでも嬉しくて嬉しくて嬉しくてしょうがないです。






とにかく、一位通過。







やべぇ!!!!!すげえ!!!!!






6月15日。


ご機嫌指数。



ご機嫌  10  ドリームジャンボが的中する。
 ↑    9  予選リーグを一位で通過する。
 ↑    8  両手骨折で入院中、看護婦さんが。
 ↑    7  第一ツモでカンチャンが入る。
 ↑    6  110円の自販機をみつける。
 普通   5  「ごきげんよう」のゲストが磯野貴理子。
 ↓    4  家に携帯を忘れる。
 ↓    3  街角でつぶやきシローを見かける。
 ↓    2  1分差でバスに乗り遅れる
 ↓    1  妥協したつもりがフラれる。
ブルー   0  信じていた動物に裏切られ、親指を食いちぎられる。











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