「復元 信濃国絵図」制作進捗状況

 

 字境図作成の仕事には、市町村の委託をもらうという外交的作業を必要とした。市町村の財政事情の困難と重なり、市町村の委託を受けるこ とは、字境図作成の労力そのものよりも至難な馴れない仕事であった。

 それでも20年かけて県下1880の旧村数のうち、55%に相当する1030村 が完成した。特に17市部922村のうち、13市部784村が完了し、すなわち 85%が完了し、市では飯田市、諏訪市、駒ヶ根市及び大町市の4市を残 すだけとなった。しかし、信濃国絵図には市町村の区別は存在しないの であるから、町村部の作業の遅れは如何ともし難く、特に中南信の市町 村の作業の遅れは決定的なものがある。

 飯田下伊那は、歴史が詰まっている。

 字境図を作って早く開けたいが、その字境図の作成が県下で一番遅れていることは悲しいことだ。大沢和夫・生駒勘七などケレンミのない勝 れた学者が多くいたが、みな死んだ。それでも後学のために、まず中南信の最大都市飯田市から始めなくてはならない。

 

旧村1880のうち、字境図・旧村境の作成作業が完了したもの

[旧村数]

 
旧村数
922
507
451
1880
100%
完了旧村数
784
156
90
1030
55%
未完了村数
138
351
361
850
45%
完了比
85%
30%
20%
55%

[経費]

 
総額
32,805万円
24,209万円
42,791万円
99,805万円
100%
完了分
22,038万円
4,161万円
2,942万円
29,141万円
29%
未完了分
10,767万円
20,048万円
39,849万円
70,664万円
71%
完了比
67%
17%
7%
29%