Bird

そう 見下ろしたいつもの景色を 貴方は
窓の外に見える場所が 貴方の全て

薄暗い部屋の中差し込む光が
貴方の頬を照らす

翼を無くした鳥のように
貴方はここから動けない
眩しかったあの笑顔さえも
今では悲しげなもので…

ああ 戻りたい 自由でいられた あの頃へ
帰りたい いつかきっと あの場所へ

日の当たる部屋の中 佇む貴方に
光は届かない

貴方の瞳に映る
景色は変わる事も無くて
二人過ごした時が今
遠く離れていくようで

僅かに見える空を
羽ばたく鳥達を見て
翼が欲しいと呟く貴方が
悲しくて

貴方は自分のその背中に
翼を持てぬ事を悲しみ
窓から見える僅かな空を
今もただ眺めるだけで…


コメント
  幼少期、体の弱かった私は入院しがちでした、自分のベッドが窓際に有ると、どうしても外の景色が気になる。 窓の外を見ても、見えるのは切り取られたその景色だけ、壁の向こう側は見えません。その限定された空間の中でのみ、生活する事を許された、逆にいえば、そこから外に出る事を許されない、常に閉塞感を感じる状況、 そんな状況を思い描いて書いた詞です、鳥かごの中の鳥は翼を広げる事を思い出せるでしょうか? 当初この詞のタイトルは「Like a Bird」でした、しかし、鳥のように、と明確にタイトルをつけてしまうのでなく、敢 えて「Bird」にとどめておく事で他者への共感を得られる部分が出てくるのではないかと思い、改めました。


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