平成御近所偉人伝


File No.2 W・Y(仮名)21歳

 私が彼と出会ったのは三年前、専門学校に入学した年である、同じクラスになった彼はその年の入試の成績最優秀者であった。入学式の際、入学生が挨拶をするのだが、これはその年の入試で最も成績の良かった人間が行う事になっている。その為に彼が入試トップ合格なのだな、と私にも判った訳だ。
 入学当時、彼の明るく、面白い人柄に惹かれるようにして多くの人間が男女問わず彼の周囲に集まった。その中に私の姿は無かった。一次的な接触は彼の方からだった。私と彼に共通する話題はコンピューターゲームの事とヴィジュアル系音楽の事だった。この頃、と言うよりこのクラスの中では私はアウトロー的な存在だった、悪戯に多くの人と交流をもつのではなく、自ら付き合う人間を選んでいた、従い、クラスの中で私と個人的な付き合いを持つものは3人程度しか居なかった、無論このW・Yは除外されている。
 このクラスの悪い所は結束力の無さだった、学校行事等でクラス全体で協力して行わなければならないような作業を行うと必ずトラブルが起きる、つまり個人個人に協調性が無いのである。かと言って私もまとめようとした訳では無いので同罪なのだが。 そんなクラスで一番最初に問題を起こすのがこの成績優良児であろうとは一体誰が予測したであろうか?ある日クラスの中に一つの噂話が流れた、その内容が他者のプライバシーを著しく侵害したものであり、そんな憶測交じりの噂を聞いているだけで私は苛付いていた。私に親しい友人がその話を『聞いたかい?』と持ちかけてくる。私は「聞いた」と短く答えた、怒っていたのだ。その噂話の中心人物(誹謗中傷を受けた人物)は精神的に参って遂に飲み会の真っ最中に泣き出した。私はこの時、情報の出所を独自に探した、あたかも何も知らぬかのように振る舞い、突き当たった先はW・Yだった。彼は事実を面白おかしく脚色し、まるで他人の中傷のような噂を流していたのだ、そして私は彼(W・Y)に強い警告を出し、周囲の人間に今までの噂話の真相を説いて回った。これでこの事件は終わりを迎えた。しかし、その後も彼の
悪癖とも言えるこのテの事件は留まる事を知らなかった、そして私は遂に彼の胸倉を掴むところ迄至った、私をここまで激昂させたのは22年の人生の中で2人しか居ない、(敢えて一人目が誰かは言うまい)結局殴らなかったのだが。(ちなみに平和主義者ではありますが、私、ここまでやられて黙ってられるほど善人でもございません)。 
それから一年後、彼は2年に、私は2度目の一年生をやり直す事になった時、私と仲の良い友人、そしてW・Yの三人が一人の同じ女を好きになる、そして私は先にフラれたので次の恋を探し求めていた時にその女とW・Yが付き合う事になった。その直後、W・Yから相談を受ける、もう一人の私の友人がストーカー気味の行為をしているので何とかしてくれないか、と言うものであった。その相談を受けてその友人と接触している時にW・Yは彼女に私が「友人が怪しいと言う事を建前にしてストーカー行為を働いているのは自分(私)」という話をしていた。
        「…俺かよっ!Σ( ̄ロ ̄lll) 」
「畜生…、甘く見てたぜ…。さすがにウルフ(嘘つきの狼少年の意をこめて)の異名を取るだけの事はある…」(事実です)
 そして私は我慢できなくなりW・Yの彼女に対して事実と今までの行為を全て暴露した、アンフェアだとは思ったがそれすら気にさせない程私は怒っていた。そして彼の悪癖を止めさせるように私は彼女に言った。この時彼女が唯一W・Yを止める事の出切る人物だと決めてかかり、余計な負担を持たせてしまった事は後悔している。その後W・Yがクレームと共に私の誹謗中傷の情報を流したが、彼の今までの行いを見れば…。
誰も信じません!普通!( ̄ー ̄)ニヤリ(勝利の笑み)むしろ
またなんか言ってるよ?」と笑って電話をかけてくる方が多数(あんた達は偉いよ…)、そして俺、「日頃の行いってこういう時に出るんだなあ…(感慨にふける)」それでも未だに懲りずに嘘を付く彼はある意味「偉人」であろうと私は思う、おそらくもう二度と会う事の無い彼に私はこの称号を手向けにして贈ろう…。
P.Sなんかこのコーナー、平成御近所異人伝になってるような気がするのは俺だけか?(笑)

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