Silent whisper


割れた鏡の欠片 映る無数の自分
変わり続ける感情 何かに操られるように

踊らされている事 気付いた時には遅く
心に潜むあなたの声に耳を閉ざせない

力無く落とした肩に触れた手のひら冷たく
抗えない僕はまたあなたを求める

何かが壊れている 気付く自分
抱きしめた人の心はすり抜ける様に
後ろさえ振り向かず歩いてゆく
あなたにもう僕の声は届いてない

折れた背中の羽を 癒せるのは僕でも
あなたを抱きしめるのは僕じゃない

凍えた体暖めているあなたは僕にいつか
さよなら告げ遠くへゆくのだろう

何かが間違っている 気付けない自分
微かな笑みを浮かべるあなたの顔
すぐ側にいるはずのあなたは遠くを見つめ
空へ飛び立つ時を待っている…

あなたを抱きしめる度 虚しさ感じ
愛したその全てが夢のように…

心さえも委ねたあなたは美しく
まるで穢れなど知らない瞳で
静かに空を見つめあなたは還るのだろう
美しすぎるその空へ一人で…


コメント
  自分が愛した人、肌を重ねても残る不安、いつか自分を置いてどこか居なくなって
 しまうのではないか?そんな雰囲気を持った人が居ます。そして自分が不安に囚われ
 れば囚われるほど傷は深くなり、憶測は現実に近くなると僕は思います。
  作品的には中期後半、1年前に満たない、その頃ぐらいの作品。 

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