あの日


取り戻せない物がある、無くした物だ
もう二度と戻らない一番大切な物
叫んでも崩れてもその時のままに何も変わらない
その瞬間のままに


あの日から一年が過ぎた
まだ憶えている、あの日の空を
暑い、そうまるで今日と同じ様に暑くて
だけど異様に静かで
朝見た飛行機雲は何処にも見えなかった

今思えば時は物凄い速さで全ての物を変えて行く
体も景色も社会も、そして人の心も

人々はあの日をどう過ごし何を考えたんだろう
行動を起こした人もただそれを見ている事しか出来なかった人も

俺はあの瞬間を理解する事が辛かった
時間がどんどん過ぎて行くのが怖かったし
人の小ささも大きさも噛み締めた
俺なんかよりとてつもなく心が動いた人もいる
心が動かなくなった人もいる
今日の日を生きられなかった人もいる

自分の意思とは関係なく
暗い闇の中で一握りの幻の糧にされ
彷徨い、うずくまり泣いているのかもしれない、あの場所で
自分の意思とは関係なく
何かが起こる事は自分に取っても有り得る事だ
何度もそういう目にあっている人もいれば
一度だけって人も、全くない人もいると思う

何でも一生懸命にやろうとする事が大事だと思う
俺は何事も何とかなると思っていている
でも何もしないでそう思っていればいいとは思わない
やはり自分の意思を持ち
やりたい事や夢や希望をいつも心に描き
前を見ているからこそ何とかなるのだと思う
そしてそれが継続する源になり
達成する事が出来る粘りになるんだと思う


あの日
あの場所でたくさんの人達が
次元は違えどそう思って戦ったはずだ

飛行機の中で戦い
ビルの中で戦った

生きる為に、そして生かす為に


今生きている俺達が学び活かさなければいけない事は何だろう


思想や妄想に左右されず
明確に自分のすべき事を考え、見つめ
勇気と意思を持って行動する

そう言う事ではないだろうか
あんな悲惨な光景を二度と見ない為にも
大事な物を無くさない為にも
そして後悔しない為にも


本田宗一郎の言葉

理念の無い行動は凶器であり、行動の無い理念は無意味である


殺しあわなければならない理由なんて何も無いんだ
人は人でしかないんだから