悲壮


夕陽は輝いていました、
ぽつぽつとある雲に映し出された光景はいつもと同じ光景
でもひとつだけ違う事がある事に気がつきました
そう、飛行機雲が無いんです

NYで起きたテロ事件の事は今では知らない人はいないでしょう
歴史的に見ても何百というテロ事件がありました
しかし、今回の様な悲惨な、苦しい事件は私は記憶にありませんし
誰の心からも消える事は無いんでしょうね

人は何で生まれてきたんでしょう
人は何の為に生きるのでしょう
どうして苦しむのでしょう
どうして苦しめるのでしょう
なぜ人をあやめるのでしょう
なぜ繰り返すのでしょう

人種、思想、貧富、性別、学歴、階級
差があれば同等の人間では無いのですか?
共存は不可能ですか?融和する事は不可能ですか?

違った形で努力する事は出来ないのでしょうか
人を殺したら何かが変るのでしょうか?変ると思っているのでしょうか?
それじゃぁ世界中の人間が絶えてしまうその日が来るまで
殺戮は繰り返されます

人々の心は病み、復讐の念にとりつかれ
国をあげて報復し、また繰り返されるのでしょうか
なぜ同じ歴史を刻むのでしょうか

今回の事件では報道は何故簡単にナイフや武器が機内に持ち込まれたか
そんな事ばかり言っているけど俺は違うと思う、そんな事じゃないよね
一番危険なのはそれを持っている人間とその意志なんだから
それが変らないと何も変革しないんだよね

人生は一瞬にして変る事もあると思う
今回の様な事故、知人の死等、ある種の認識において
その時にそれに関わる全ての人の人生が変ってしまう事もある
人は変れないなんて事はないと思う
争いをしなくても解決出来ると思えるかもしれない
違った方向を向いて、違う手段で、
自分より大きな、強い人であっても、国であっても
結局は人間だし人間が構成しているものだ、テロでも大統領でも構造は同じ人間
違うのは考え方だけ、理解する事は出来ると思う、変わる事は出来ると思う
自分が変われないから、相手が変われないから
変われない、そう思っているだけだと思う
何かが変る事が信じられない、信じたくないのかもしれないけどね
それ以上に欲や利害が影響しているから変われないのだろうか

今回のニュースの中である消防士のシーンがありました
煙の中から一人の消防士がぼろぼろの防火服を着て這い出してきました
その消防士は防火服を着替え、再び火の中に行こうとするのです
その時インタビュアーが問い掛けたの「どこに行くのですか?」
消防士は「ビルの中です、これが私の仕事ですから」って

涙が止まらないよね・

人はここまで信念を持って行動が出来るんだよ
死ぬかもしれないのに、人の為に行動できるんだよ
それなのに何故彼らはあんな行動を取ったんだろうか

何故もっと別の方法で、、、、
答えは出ないのかもしれないね


人々の心の中には悲しみが溢れています
事故で亡くなった人、ビルの中で亡くなった人、周辺で亡くなった人
その全ての関わりがある人も、そうでない人も、もちろん俺もこれを見ている人も
辛く、そして悲しんでいると思います

今アメリカではアラブ系住民に対しての虐待が始まっているそうです
どこにも怒り、悲しみをぶつける事が出来ない人達は
何も罪の無い彼らに矛先を向け始めている
テロリストと同じ様に我々も過去の歴史からは何も学んでいないのかもしれない

人々が悲しみや苦しみから開放されるには
途方も無い時間が必要だと思う
幾千の夜に、闇に恐怖を覚え
それでも耐えて行かなければならない
むしろ辛いのはそれに耐える事なのかも知れないね

生きていかなきゃいけないのだから