HIROSHI PIANO LIVE(JAN.27.2002)
第1夜 不思議な不思議なピアニスター


 一度観たかった聞きたかったHIROSHIのピアノ。チケットは即日完売だったそうです。
正直言って、文章で表せるのか非常に自信がありませんが、とりあえず…

世紀末組曲「日本の四季」
 黒の上下に、派手な赤のパシュミナストールのようなものを巻きつけて、HIROSHIが舞台上に 出てくると、それだけでただ事ではない雰囲気になります。
 おもむろにピアノの前に座り、はじまった一曲めは、「夏の思い出」「小さい秋みつけた」 「ペチカ」「春よ来い(はーるよこい、はーやくこい、っていう)」という、日本の四季を あらわす清々しい童謡唱歌のメロディなんですが。
 なんですが。
 「世紀末組曲」というタイトル通り、よくもまあ、こんなに禍禍しい印象に編曲できるもんだと 感心する一曲でした。

お座敷体操第1 アイネクライネ“スーダラ”ムジーク
 傾向が同じ曲なのでまとめちゃおう。「お座敷体操第1」は、ラジオ体操第1とお座敷小唄 をミックスした曲です。「アイネクライネ“スーダラ”ムジーク」は、アイネクライネナハトムジーク にスーダラ節をミックスした曲です。 もとの曲のイメージがかけ離れているほど面白い。 座敷芸的な曲ですが、技巧が光ります。安心して笑えます。

珠玉のビートずるっ
 これもミックスパロディの仲間の曲です。「乙女のオブラダ」(乙女の祈り+オブラディオブラダ) 「月光ミッシェル」(月光ソナタ+ミッシェル)「軍隊ビートずるっ」(軍隊行進曲+ ビートルズナンバー色々。ヘイ ジュードとかイエローサブマリンなど色々)という、 発表会でおなじみのピアノ曲とビートルズのミックス。本当に自然に(?)、メロディが錯綜 するので、笑いながら感心しきり。

さよならも言えずに
 HIROSHIのオリジナル曲です。日本語の語感をそのままメロディにする、という コンセプトで作ったそうで、「さよならも言えずに」という言葉が自然に乗る感じでした。 普段ふざけてばかりの人が、思いがけずしっとりとしみじみと何かを呟いたのを聞いたような 感じがしました。さよならも言えなかったその人との思い出は、どんなものだったでしょう。

  音楽モノドラマ「水戸黄門珍遊記」
 種々雑多な曲と水戸黄門の主題歌のミックスに、HIROSHIのナレーションがつきます
…水戸のご老公様に着てはもらえぬセーターなんて編まないわ…「+津軽海峡冬景色」
…ご老公様は偕楽園あたりでぶらぶらしてらっしゃるのね…「+小さい秋みつけた」
…中国で食べられてしまう北京ダックを救いに行かなければ…「+中国の…ちゃかちゃかちゃちゃ〜ちゃっちゃっちゃ〜ん」
…助けていただいてありがとうございました。実は私はロシアの姫で、 月光の下でだけ姫の姿に戻れます…「+月光ソナタ」
…私と一緒にロシアまで参りましょう…「+ボルガの舟歌」
…皇帝は喜んでベリーダンスの一行を呼んだ・・・「+アラビアの踊り風の曲」
…そのベリーダンスの一行の中にいた女性の名はエリーゼだった…「+エリーゼのために」
…ご老公とエリーゼは二人でアンダルシアに移住して、幸せに暮らしましたとさ「+フラメンコの曲」
ストーリーもメチャクチャですが(こうして思い出して書いてみると、かなりメチャクチャだなぁ) 組み合わせもかなりメチャクチャですね。

シネマ・コンチェルト バレエ音楽「ロメオとジュリエット」より
 2曲続けての演奏です。シネマコンチェルトは、HIROSHIのオリジナル曲。(編曲かな) 映画音楽を組み合わせた曲です。オリジナルのタイトルがパッと出てこないのがちょっと悔しい けど、わたしの耳にも慣れている、有名な曲のメドレーです。
ロメオとジュリエットは、プロコフィエフ作曲のバレエ音楽。第1部のおしまいに、ロマンチックな 音楽でした。

ラプソディー・イン・ブルー
 第2部はじまりです。白の燕尾服に色とりどりのお花をつけて、オレンジのロングマフラーを 垂れさげて、やはり普通でないいでたちのHIROSHI。 ガーシュインのピアノ協奏曲の、オーケストラの部分もピアノでやっちゃおう、という 編曲だそうです。

客席からのリクエストによる即興メドレー
 「太陽がいっぱい」から始めて、しりとりでリクエストを集めます。 「いっそセレナーデ」「展覧会の絵」「(忘れた)」「白い恋人たち」 「ちびまるこ」「心模様」「上をむいて歩こう」 それぞれの曲がそれぞれの編曲で演奏されてました。

即興曲3番OP.51
 ショパンの「即興曲」同じ即興でもこの格調の高さは…と、笑いをとってました。 HIROSHIはクラシックの名曲を情感たっぷりに弾くこともできる。笑いは練達のバックアップが あってこそ。

50年目のラブレター
 7年くらい前に、「日本一の恋文」という公募で第1位になった作品は、戦争中に亡くなった 夫にあてた、おばあさんのラブレターだったそうです。その手紙にヒントを得て作った オリジナル曲。穏やかで暖かい曲でした。ばあちゃんになってもこういう艶っぽい 気持ちを持ちつづけていられたらいいなぁ。

美空ひばりの主題による5つの楽章
  「愛・燦燦」「悲しい酒」「りんご追分」「お祭りマンボ」「川の流れのように」 の、5曲のモチーフで編曲された組曲。 美空ひばりの曲って、やっぱりすごいな、と思ってしまいました。




今日の評価
頑張ってチケット取った甲斐がありました来月は第2夜です。楽しみ♪