去年の今ごろ、全く同じ公演を違う劇場で観ました。そのとき、息子が
「もう一度観たい、きっと連れて行ってね」と言いましたので、今年は気合を入れて
チケットを取ろうと思っておりました…が、一般発売日に大切な仕事が入ってしまい、
電話をかけられたのが昼過ぎ。S席でも、3階席しか残っていませんでした。「どこまでSなんだよぉ」
と、一時期悪態をついておりましたが、実際に見てみると、意外とよいポジションでした。
3階席の2列目、中央よりやや上手寄りの席で、舞台全体を見下ろす感じです。1階席からは死角に
なって見えないオーケストラピットもしっかり見えるので、コンダクターとダンサーの動きを
同時に見たり、なかなか楽しめました。3階席ばんざい。
開演までの間、1階に下りて、息子と2人でオーケストラピットを覗きこみ、「あの大きい平たい
太鼓がティンパニ」「あのピアノみたいで小さいのがチェレスタ。きれいな音が出るんだよ」
などと、端から端まで、楽器を上から見て回っていました。
コントラバスのお兄さんが手を振ってくれたのがちょっと嬉しかった。
ストーリー
クリスマスの夜、シュタールバウム家のパーティーで、
一人娘のクララは、ドロッセルマイヤー判事から
くるみ割り人形をもらう。醜いくるみ割り人形を欲しがった子どもが、クララしかいなかったのだ。
その夜、くるみ割り人形を抱えて眠るクララに、ねずみの大群が襲いかかる。クララは必死に
人形を守り、人形も必死にねずみと戦う。人形の兵隊たちとねずみたちの戦いは、ねずみの
敗北に終わり、人形にかかっていた魔法が解けて、人形は王子に姿を変える。
王子の案内で、クララは雪の国、水の国を旅して、お菓子の国に辿り着く。お菓子の妖精の
歓迎を受け、幸せなクララ。でも、やがて王子との別れの時はやってくる…
感想
第1幕のはじめ、シュタールバウム家の居間の場面が、私は大好きです。
例えば、くるみ割り人形の別の場面(雪の精や、花のワルツなど)での、一糸乱れぬ群舞、
というのも素敵ですが、シュタールバウム家の場面の群舞は、それぞれの役割(成人男性
・女性 男の子・女の子)を演じながら踊ります。舞踊なんだけど芝居の要素も大、という
ところが好き。観客の目は、ついついクララやドロッセルマイヤー、フリッツに行ってしまう
のですが、それ以外のダンサーも全く手を抜いたところがないのが、すごくいい。ぞくぞくします。
3人の人形のソロも、好きです。
第2幕では、おなじみの音楽が次々に出てきます。お菓子のコマーシャルや、紅茶の
コマーシャル、ちょっとしたBGMによく使われている音楽で、「へぇ〜、これもくるみ割りの
曲だったんだ」と、改めて感心したりします。衣装も振りつけもかわいい。個人的に、中国の
踊りが、曲も振りも衣装もみんな好き♪ ギゴーニュおばさんとボンボンの子どもたちの
ところに出てくる児童バレエのオチビちゃんたちもかわいかった。一番小さい子は1年生くらいかな
。舞台に立てることが嬉しくて誇らしくって仕方がない、って踊りで、凄くかわいかった。
女の子が欲しいよな、と、こういうとき思います。
バレエですので、全編台詞は全くありませんが、舞台の一番最後、シュタールバウム家を
後にするドロッセルマイヤーが 雪の女王がクララに与えたストールを
取りだし、クララの肩にかけてやる場面で、
「…やはり、夢ではなかったのね。」
というクララの声が、聞こえたような気がしました。
それと、そういう人、わりと多いと思うのですが、私は「フィギュアスケートならエキシビジョン、
コンサートならアンコールが一番の楽しみ」という人間です。
この公演も、アンコール(つい、ボーナスステージと言いたくなる…)が本編同様 素敵です。
「ジングルベル組曲」という名前がついていましたが、アンコール用に編曲された、
クリスマスソングのメドレーに乗せて、木馬や橇を引いた妖精たちが、手に手にプレゼントの包みを
持って登場する様は、ほんとうに「クリスマスの美しい夢」という感じで、幸せな気分に満たされます。
途中で、ひょこっと現れたドロッセルマイヤーが杖を一振りすると「もういくつ寝るとお正月♪」
の曲が流れたりして。
いつまでも拍手が鳴り止みませんでした。
今日の評価
評価というか…息子が大喜びで、「アンケートカードに感想書く!」と言い張りますので、
何を書くのか見ておりましたら「あついぶたいで、すごくよかったです。ぼくはこのバレエ
を見るのは二回めです またみれてうれしかったです。これからもがんばってください。」
と、きったない字で書いてありました。これ見て、松山バレエの方たちは喜んでくださるかしら。
全然関係ありませんが、S席 小学生は半額なので、お子様連れがとても多かったです。
9割がた女の子(そんで、いかにもバレエやってます、って感じの子)でした。ウチの息子のような
のは、他に見当たりませんでした。
おまけのSHU語録
「バレエ踊ってる人はみんな化粧してるから、顔見たら男か女か分からないかもしれないけど、
またのとこ見たらすぐわかるよ。」
