劇団四季のファミリーミュージカルです。どんな作品かもわからないのに、チラシの猫の絵がかわいかったので、チケットを買ってしまいました。
ストーリー
魔法使いステファヌス博士の飼い猫、ライオネルは人間に憧れて、是非一度人間になりたいものだと思っている。
そこで、ステファヌス博士に「魔法で人間にしてください」と頼むが、人間嫌いの博士は激怒。それでも口答えするライオネルに、「罰」として2日間人間にしてしまう。人間になりたかったライオネルは大喜び。博士に「ピンチになったら使うように」と渡された、「どこでも希望したところへ一瞬で行ける、魔法の鶏の叉骨」を持って、人間の住む町へと出発する。
道中行き会った旅の薬屋のタドベリには、「自分が猫だと思いこんでいる生活に疲れた青年」と思われ、魚屋のトリバーには「人間なんて、欲が深くて楽しいことばかりじゃないよ」と言われるライオネル。それでも3人は一緒にブライトフォードの町にやってくる。
賑やかなマーケットに驚くライオネル。ついさっきまで猫だった彼は、人ごみでスリを捕まえたり、インチキのばくち打ちを見破ったりして、町の人の注目を浴びる。
そこに、町の衛兵隊長のスワガードがやってくる。何も知らないライオネルにスワガードはなんだかんだと因縁をつけ、偽者の鑑札と引き換えに、ライオネルの持っていた銀貨をまきあげてしまう。その上、「宿屋の娘のジリアンにキスすればご馳走がもらえる」と、ライオネルをからかう。スワガードは実はジリアンが好きでたまらないのに、ジリアンには意地の悪いことばかりしてしまう。
宿屋に行ったライオネルは、先に来ていたタドベリに「キスってどうやるの?」と聞いて、いきなりジリアンにキスして激怒される。
ジリアンは父の死後、一人で宿屋を切り盛りしているのだが、スワガードが衛兵隊長になってからというもの、営業の邪魔ばかりされて客が減り、途方にくれている。スワガードはインチキな規則をたくさん作り、それに罰金を課したり賄賂を強要したりで、町の人々みんなの反感をかっている。そんなジリアンに、タドベリは「知恵を使えば楽しくなる」と、材料持ちよりパーティを企画する。人々を集めてみんなで唄い踊っていると、スワガードが「集会禁止だ!」と乗りこんでくる。商売禁止にするという圧力に負けて、人々が帰った後、ジリアンと親しくしているライオネルにスワガードは嫉妬し、剣を向ける。「人間は、自分の仲間を傷つけるような恐ろしいものなのか」とライオネルは驚き、恐怖に怯え、ステファヌス博士のもとに帰ることを決心する。
タドベリとともに森の入り口まで逃げたライオネルは、残してきたジリアンが心配になる。いつのまにかライオネルは、ジリアンを大切に想うようになっていた。ジリアンのために引き返したライオネルとタドベリをを、待ち構えていたスワガードの部下が捕まえ、檻に入れてしまう。ジリアンにもう一生逢えないかも知れない、と、ライオネルは生まれて初めての涙をこぼす。そこに、「ジリアンの宿屋が火事だ!」と知らせが入る。
どうする、ライオネル?
感想
とにかくかわいい舞台でした♪
主役のライオネル、演技の端々が「猫」なの。ちょっとした仕草が「猫」。かわいい。
敵役のスワガードも、ただの敵役ではなく、三枚目的で「ジリアンかわいさあまって憎さ百倍」というのがおもしろい。周りの衛兵たちも、昔のアニメのガキ大将のとりまきって感じで、かなりコミカルで憎めない存在です。
ステファヌス博士、なんだかんだ言ってライオネルのことが心配で、色々な扮装でその後の舞台に顔を出します。魚屋の樽の中から出て来たり、マーケットの人ごみにちょろっと出て来たり、宿屋のオブジェになりすましていたり。それがとってもおちゃめです。
町の人たちの衣装もかわいい。子供向けミュージカルだからかな。
ライオネルは人間の影の部分を知らない、とてもまっすぐで純粋な青年です。人間のイヤらしい部分に触れて、悲しくなったりしますが、それでもやっぱり人間が好きです。みんなに嫌われているスワガードのピンチに、ひとり助けの手を差し伸べます。「どんなに悪い人だって同じ命じゃないか!」と叫ぶライオネルに、町の人も、スワガードさえも、心を開いてみんな仲良くなっていきます。
しばし、日常生活の色々を忘れることのできる舞台でした。一緒に行った息子も喜んでた。
筋には関係ないけど、チラシやパンフレットの猫のイラストは「三毛猫」なの。ライオネルって雄猫の設定なのに、毛色が三毛じゃおかしいじゃん、とツッコミを入れたくなったのですが、舞台に出てきたライオネルは、白地に黒のぶち猫でした。