第五話 第2版 2003年02月02日

     初版  2002年02月25日

チャイニーズニューイヤー(中国正月)

カテゴリー : 習慣&宗教
第 5話 「チャイニーズニューイヤー(中国正月)  

 パチパチパチパチ、ドドドンドン、ヒュー、パラパラ、ドーン。 今年2003年は2月01日午前0時と共に一斉に近所から聞こえてきました。 花火を上げる音です。 寝ていた女房が何〜?うるさいわね〜、と起きてしまいました。 今日は中国正月です。 

 中国正月は月と太陽の動きによって決められている中国古来のカレンダーに基づいているそうです。 新月の出る初日から満月になるまでの15日間がお祝いの時期となり赤い提灯の飾りで玄関は華やかになります。

 初日前夜は家族が全員集まり、年に1度の大晩餐会となります。 マレーシアではマレー語でマカン ブサーと言います。 マカンは食べる、食事で、ブサーは大きいで、大晩餐会となります。 

 

初日は天国と地の神の歓迎。 多くの人が肉を食べません。 こうすることで長生きと幸福な生活がおくれるからだそうです。 また、今年はこの初日はスーパーやデパートも休みでした。 

 

 2日目は神と同様、祖先を拝みます。 また、2日目が全ての犬の誕生日でこれを祝うために犬を特にかわいがるそうです。   

 

 3日〜4日目は婿が義理の両親を敬う日。 

 

 5日目はポーウーと呼ばれて、皆、家に閉じこもり、神の恵みを歓迎。 不吉を運ぶと言うことで、他の人の家を訪問しないそうです。 

 

 6〜10日目は親戚や友達の家を訪れます。 また、お寺へ幸運と健康を祈りに行くそうです。 

 

 7日目は農夫が神様に収穫を見せる日。 7つの種類の野菜からジュースを作って祝います。 また、7日目は人類の誕生日でもあるそうです。 麺類は長寿、生の魚は成功として食されるそうです。 

 

 8日目は福建の人が家族ディナーをする日です。 深夜、ティアンゴンという天国の神を祈るそうです。 そう言えば、この夜はあちこちで花火や爆竹が聞こえました。  

 

 9日目は翡翠皇帝への提供。 

 

 10〜12日目に、友達がディナーに呼ばれる日。 たくさんのご馳走を食べ終わった13日目はシンプルにおかゆとチョイサムとか。 

 

 14日目は15日目に行われる提灯フェステバルの準備だそうです。 

 

 店によってはこの15日間、休業しているところも結構あります。 通風で悩む友人が、行きつけの薬屋さんで買っている薬が買えなくて痛さと闘っているのを見たことがあります。

 

 日本でもそうですが、お正月と言えば獅子舞です。 中国正月もライオンダンスと言って飛び回ります。 竜ダンスもあります。 日本に比べると、太鼓やシンバルなどの音で賑やかこと。 華僑の若い人たちがやっていて一回のダンスで200〜300リンギット(約7千〜1万円)くらいの祝儀をもらっているようです。 

 もう1つ、お正月の食べ物はこのお菓子。 バナナの葉に入れております。 クエーバクールとマレー人の間では言われていますが、籠に入ったお菓子という意味です。 また、ミカンもお正月ならではのもので、赤い色が縁起を担いでいるようです。 今年、中国人の方からこんなに小さなミカンをいただきました。 皮を剥かずにそのまま口に入れて食べます。  ミカンは毎年、チャイニーズニューイヤーには欠かせないものですが、、去年は2月12日だった正月が今年は2月1日と早くなっており、それに合わせてミカンがちゃんとあるのです。 

 昨年9月11日の米国テロ同時多発事件の影響か、今年は中国正月のオープンハウスに沢山の人が集まりました。 ケダ州は州主催のオープンハウスを開いたり、ぺラック州イポーでは国王などの来賓を招いての催し物です。 人種を超えて互いに結びつきを、親善をもっと深くしてマレーシアの振興に、発展に貢献しようというもの。 以下に新聞の要約を載せます。 

2002年02月13日(水曜日) 中国正月、全民族により歓迎 

中国正月を迎えるマレーシア国民は伝統的かつユニークな家庭訪問により迎えられた。 あらゆる人種の国民が政治家など厭わず華僑の家を訪問して中国正月を祝った。 

クアラルンプールではマレーシア華僑協会党(MCA)がジャランアンパンのMCAビルにてオープンハウスがあり、ダト・スリ・アブドラー副首相を始め数人の政治家が訪問した。 MCAはその党首ダト・スリ・リン、ダト・リム党首補佐、ダト・フォン副党首、ダト・チュア副党首、MCA夫人部長ダト・ンらが参加。

アロースターでは州知事にとる州主催オープンハウスがあり、7,000人の人出となった。 州与党バリサンナショナル(BN)と州との共同折半によろもので全民族を集めての催しとして始めての物となった。 ケダ州知事ダト・サイ・ラザック、ダト・チョー副知事、ケダ州MCA州代表ダト・ベー、グラカン党州代表ダト・フォン、マレーシアインド人党(MIC)州代表サラバンらが参列した。

2002年02月17日 (日曜日) イポー、マレーシア最大の中国正月を祝う 

イポーはマレーシア最大の中国正月オープンハウスで昨夜無数の人々、赤い提灯の輝きで賑わった。 夕方5時には何千人もの人が着物、持ち物など幸運の赤に染まって会場に集まった。 100軒に上る屋台が出店し、モヤシチキン、クイテアオウ、チキンライス、チェンドールなどを売り出した。 トゥンクー・サイド・シラジュディン国王、トゥアンク・フォージア王妃、スルタン・アズラン・シャーぺラック州王、トゥアンク・バイヌンぺラック州王妃、ダト・スリ・アブドラー副首相、ダト・スリ・タジョール・ぺラック州知事らが参列した。 国王、王妃がマレーシアレコード更新した竜ダンス157.28mとライオンダンスにより歓迎された。

 例年とは違う今年の中国正月。 テロ問題で頭の痛いマハティール内閣。 イスラム教徒を巻き込んでの多民族、多宗教国家マレーシアをひとつにまとめて行こうという姿勢は果たして全国民の絶対的な理解を得られるだろうか?

 

第 04話 マレーシア人も脅かされれば木に登る