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第39話 2004年総選挙
今年の選挙は前回1999年に比べて、与党連合のバリサン・ナショナルが下院では3分の2の議席を占め、圧倒的勝利を収め、PAS党与党だったトレンガヌ州はBNが与党として返り咲き、ケランタン州ではPAS党が2議席の差でかろうじて、与党の座を守りました。 ケランタン州は1999年のときには州議席が43議席中、2議席がBNで41議席はPAS党でした。 ケランタン州は夕方のお祈りの時刻になると、お店が全て閉まり、お祈りに行きます。 店員であろうとお客であろうと関係ありません。 イスラムの州です。 お祈りが優先です。 これは、あのメッカのあるサウジアラビアでもそうでした。 ムスリムの女性はスカーフ着用、女性の夜勤などできないなど制約があります。 これは、宗教上のしきたりです。 イスラム教徒にすれば好い行いです。 しかし、ケランタン州の開発が他州に比べて、遅い、州の財政が大赤字を抱えているなど、州民にすればアップアップの状態だったかもわかりません。アブドラー首相が投票前日にケランタン州を遊説し、BNならば改革するぞと、あの柔らかい微笑みのポーズで約束したのが、 相当効いたようです。 PAS党のハルン宣伝部長もアブドラー首相のクリーンなイメージに負けたと断言しています。
トレンガヌ州ではPAS党の党首、ダト・スリ・ハディが州知事でしたが、今回の選挙では当選できず、議席も32儀式中28議席をPAS党が占めていたのがその逆に、BNが28議席を獲得し、BNの人が新州知事として就任しました。 これもアブドラー首相の遊説が効いているようです。投票前日にはハディー党首は「これまでにPAS党は敗れた経験があるので痛みは無いなどと弱みの発言をしていました。 巷では、トレンガヌ州では一人が5会場で5投票し、BNの勝利になったという話 や州外から大勢バスで投票にやってきたなどの噂がありますが、真意のほどは分かりません。 バスでやってきたというのは丁度、国家服役訓練でバスが数台手配されたそうですが、警察は根拠の無いでっち上げとし、必要以上にこの話を大きくするもの、携帯電話などで話の輪を拡大するような行為には罰則が与えられると言っていますのでご注意を!
投票率は前回に比べてはるかに良く、83%ぐらいだったとか。 特に、PAS党の根強い、ケダ州、ケランタン州、トレンガヌ州などは90%以上だったそうです。 それだけ、今回の選挙は激しかった。
今年の選管、チョンボが一杯あったようです。 先ず、投票者名簿が指定の投票場になく、他の投票場にあったとか、投票用紙に記してある候補者の党のマークが間違っていたり、開票に4回も数えなおしたり、ある選挙区では2時間投票時間が延長されたなど色々。 5年間に1回しかない総選挙。 なぜ、こんなにチョンボが多いのか!と、知人達は憤りを隠せません。
さて、マレーシアにはいくつの政党があると思いますか? 5政党、8政党、10政党? いやいや、そんな甘い数字ではありません。 実は29政党あります。 その上に、無所属政党が20政党あります。 与党連合(BN)とはUMNO党(マレーシア統一党)でマレー人の政党、MCA党(マレーシア華僑党)、MIC(マレーシアインド人党)、その他サバ州、サラワク州の政党など合わせて12政党から構成されています。 これに反する野党はPAS党(汎マレーシアイスラム党)が一番大きく、次にDAP党(民主行動党)、KEADILAN党(国家平等党)など28政党あります。 PAS党はケランタン州、トレンガヌ州、ケダ州、ぺラック州、パハン州、セランゴール州などで勢いがあり、続いてDAP党はクアラルンプール、マラッカ、ペナン、ぺラック州で勢いがあり、KEADILAN党はケランタン州、ペナン州、パハン州、ぺラック州、トレンガヌ州で勢いがあります。 数年前に当時副首相だったアヌワールがホモだの女性とのスキャンダルなどといってISAで拘置されてしまい、その妻のアジザーが平等を訴えて党をつくりました。 当時、アンワールはタカ派で当時の首相、マハティールにより押さえつけられたような格好でした。 このときは国全体が緊張状態になりました。 何が悪かったのか良く分からないという感じでした。 傍からみていると、マハティールのアンワール封じ込めみたいにみえる事件で、内外からの注目を集めました。 2年前にメッカに行ったときには、サウジアラビア人からお前はアンワール派かマハティール派かと聞かれたくらいです。
これは下院の議席確保数です。
これは州議会の議席確保数です。
マレーシアはマハティールの先進的な見方、力強いリーダーシップでワワサン2020という、いわゆる2020年までに先進国の仲間入りを果たすというビジョンにのり、急速に発展しました。 また、ルックイーストといって東国に見習えと、日本の高専などに留学させ、即戦術に使える人材の育成など果たして来ました。 これに加えてここ数年は多民族国家マレーシアでの民族の協調を図り、一つのマレーシア人の国として成功を果たしてきました。 その反面、海外へはイスラム国家と断言し、マレーシアはこれだけ発展した,、尚且つ、テロのないイスラム国家としてのお手本となっています。
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