◇当時のカルチャーショックをリアルにお伝えするため、その時ハロハロ会メンバーに宛てたメールをそのまま掲載させていただきます。
(1)トイレ事情:用を足した後、トイレットペーパを使わず、水で流す。
日本のように、ジャーと水が流れるわけではなく、バケツで流すのは承知していましたが、フィリピンの庶民はトイレットペーパーを使わないとは驚きました!インドと同じですね。でも洋式のトイレでどうやってお尻を流しているのか?流した後、洋服はぬれないのか?外出した先では、水もない場合もある。そうすると、拭かない場合もあるの?と疑問は募るのだが、「水で流す」らしい。地域によってはトイレもないところがあるぐらいだから、この疑問はそもそも間違っているのかもしれない。ともあれ、ティッシュはこちらでは結構コストが高いということと、トイレに誤って流すとパイプが詰まるということから水で流すのが習慣となり、子供もそのようにしつけられているのではないかと思います。
(ちなみに私の場合は衛生的に悪く、病気になる可能性があるということで、ティッシュを使わせていただくことになりました。)
※写真にあるトイレのレバーは使用できず手杓子で勢いよく流します。
(2)騒音
大きな道路沿いに家があるので、24時間走る車、特にジープニー(アメリカのジープを改良して作られたバス)の大音響と騒音がすごいです(中途半端な騒音ではありません!!!すごいのです!)加えてクリスマス、お正月は爆竹が信じられないぐらい激しくなっていました。なれない私は何度か心臓が止まりそうになりました。耳にも悪いです。この騒音のおかげで初日は一睡もできず、体が疲れているのに眠れないことが辛く、なんだか悲しくもありましたが、これから長い間この騒音と付き合っていかなくちゃいけないので、二日目は気分を入れ替えて、寝る前に水浴びをして(少々今は寒い)、さっぱりした後、ティッシュで耳栓を作って詰めて、深呼吸し、お祈りしました。寝れました!人間気持ちの持ちようですね。うるさいうるさいと思うと余計眠れないんですね。もう考えないことが一番。
※ジープニー
(3)ダスト
道路に面し、家は隙間だらけなので排気ガスとホコリが入り込み、部屋はホコリだらけ。初日は、扇風機に積もるホコリは芸術的なぐらいで見とれました。タンスの中も、Tシャツを入れたら真っ黒になるぐらいです。ほかの家族はすべてビニール袋に入れて収納しているみたいで”なるほど”と納得しました。ともあれ、このホコリは体に悪い!ということで気合を入れて掃除しました。思いのほかきれいになりました。それから朝一番の雑巾がけはここでも日課となりました。
(4)水事情
水と電気の事情が悪いのは覚悟していましたが、この家は修道院のようにタンクを持っていないので、水はかなり貴重です。水が出るときにドラム缶に水を溜めておきます。井戸水もあるのですが、できるだけ溜め水を使います。水の貴重さ。バケツいっぱいの水しかなければそれで髪と体を洗うしかなく、足りるように使います。この”足りる”と”満足”の間を日本にいる間は忘れて無駄に使っていたように思います。
※こうやって水を大切に溜めます。
(5)クリスチャン教育
ホストファミリーは大変敬虔なクリスチャンです。朝6時からごミサに行き、寝る前にはロザリオの祈りをします。ですので祈りに対する取り決めが厳しいのです。特に私は修道院から預かっている子(=将来シスターになる子)として扱われているので、いろいろな期待というのでしょうか、教育をしようとしてくださるのです。これには少々困っています。なぜなら、みんなの期待にこたえて修道院に入るとは今のところ考えていないからです。私なりの考えを説明はしているのですがなかなかわかってはいただけません。
ホストマザーはここの協会区で非常に積極的な活動をしている方なので皆さんから尊敬され、慕われています。ですので教会のいろんな活動に快く招いていただいてはいるのですが、「シスターへの道」的な前提があって少々プレッシャーです。
この件については語りつくせないのでこの辺でやめておきます。。。^^;
こういった私の受けたカルチャーショックををモンタルバン修道院のシスターにこのお話をしたところ、ビニール袋にトイレットペーパーと清潔なタオルを詰めてて、「がんばるのよ」と励ましていただきました。修道院の生活はある意味特殊だったんだなと思います。本当のフィリピンの体験はこれからなんだなと改めて感じます。修道院は広い庭に囲まれ、川が見えてとても静かで平和です。私にはこうやって落ち着ける場所もあるので幸せです。
