SMSF 夏のプログラムのこと


少しさかのぼって今年の夏(4月‐5月)に開催されたSMSF夏のプログラムについて書きたいと思います。

月曜日から金曜日まで午後4時から5時まで、学校に行くことのできない貧しい子供たちを対象に1時間保育が開かれました。参加者は約30人。05−06年度のタハナン幼稚園に通う子どもが5人未満で、それ以外は近所に住む学校に行けない貧しい子供たちです。

活動内容は、歌を歌ったり、絵本の読み聞かせ、アルファベットの勉強などです。
毎日5人のSMSFユースがボランティアでこのプログラムを手伝いました。


            
3時半には沢山の子供たちが門の前にあつまり、クラスが始まるのを待ちます。
待っている間、飛び跳ねたり、歌ったり、登ったり(?!)元気一杯です。


          (絵本の読み聞かせ)                  Juden(SMSFユース)が
                                         子供たちの工作をサポートします。


このプログラムのために集まったSMSFユースはLizetteの呼びかけに答えて、自らのボランティア精神で集まりました。Juden(右:写真)は、毎日このプログラムを手伝いに来ていたそうです。いつもなんとなく恥ずかしそうにして、決して前にでるタイプではない彼ですが、この頑張りはとても立派でした。

                 
                          (Liza 最終日に作品と修了書を受け取りました)

このプログラムの参加者の中で気になる子どもが何人かいました。そのうちの一人がLiza (右:写真)ちゃんです。彼女はもう9歳になります。本来なら小学校3年生の彼女ですが、これまで一度も学校に通ったことがありません。3歳半から5歳を対象にした保育ですが、彼女は楽しく小さい子供たちと歌い、遊び、そして学びました。最終日に自分の作品と修了書を受け取ったときの笑顔はとてもとても嬉しそうでした。きっと生まれて初めて受け取る自分の作品、そして修了書だったのでしょうね。

そのほかにも、本来なら小学校に通うはずの子供たち。。体はすこし大きいけれど絵本を読む姿は3歳、4歳です。「1 One,2 Two,3 Three, 4 Four, 5 Five!」 数を覚える絵本、色を覚える絵本、それを何度も何度も読み、また私に読んでくれとせがみます。

レイモンド(左写真:左側に座る子ども)も本来なら小学校3年生。彼はとってもヤンチャで時々悪ふざけをします。あるとき、友達とふざけてタハナンの絵本を床に投げつけました。リセットはつかさずレイモンドを呼んで絵本を読むのを禁止しました。そのときの顔といったら、こちらが悲しくなるほど残念そうな顔をしてシュンとして座っていました。まあ、それだけじゃすまないのがレイモンド。数分経つと友達が読み終わった絵本をそっとよこしてもらってチラッツ、チラッと隠れながらに読んでいました。

プログラムの最終日には、年長さん組と年少さん組に分かれてお歌の発表をし、SMSFユース手作りのトマトスパゲティでのメリエンダ、そして作品と修了書の授与がありました。

毎日欠かさず参加していたレイモンドがこの日は来ていません。最後の日なのに。。。と残念に思っていたところ、終了間際になって雷雨の中、全身ずぶぬれになって駆け込んできました。「よく来たね。」と声をかけると嬉しそうに笑ってずぶぬれも気にせず終了の会を共に過ごしました。

この夏のプログラムは、この貧しく学校に通えない子供たちに共に学ぶ喜びと楽しみを経験する貴重な機会を与えることができたのではないでしょうか。嬉しそうに学ぶ子供たちの笑顔はその機会の大切さと必要性を教えてくれました。

SMSFでは、こういった学校に通えない子供たちにも学ぶ機会を毎日1時間でも継続的に提供できるように個人指導プログラムなどを企画中とのことです。ぜひ実現させて欲しいと思います。

     

2006年5月