いよいよ2006年度のタハナン幼稚園の新学期が始まりました。新しい建物での入園式です。今年は39人の子どもが集まりました。

(シスターYukaから一人一人名札を受け取る子ども達) (お母さん達も嬉しそうです)

(少し緊張気味の面持?!) (神に感謝をこめて主の祈り:
Ama naminを共に歌いました)
緊張気味の子供たちも15分もすれば、なにやらあちらこちらでゴソゴソ、ガサガサ。
机の上に座って教材を取り出し遊び始める子ども、シスターがお話中でもお構いなしで床にゴロゴロと転がり、また走り回る子どもたち。わぁー今年も元気一杯の子どもたちです!
(右側: 机の上で絵本を広げる子どもがいます) (お話中にお構いなしに走り回る子ども達)

(入園式のあとはもちろんみんな大好きなメリエンダ(おやつ)!日本のアンパンのようなパンとジュースが配られました。)
<感想>
タハナンでは非常に貧しく、子どもに必要な教育の機会を与えることのできない家庭の子どもを受け入れています。なかには不衛生なゴミ捨て場のなかに住む子ども、台風が来たら一気に吹き飛ばされそうな川沿いのスラムに薄い木材を重ね合わせて作ったような家にすむ子ども、4畳一間の家に6人で住む家庭の子ども・・・タハナン幼稚園で見る上下きちんと清潔な服を着てやってくる子どもの姿と実際に彼らの家を訪問して見る子どもの姿とは大きく異なって映ります。
今年から1年、タハナン幼稚園で学ぶことができるこの39人の子供たちは、フィリピンの同じような貧しい環境で暮らす子供たちのごく一部です。マニラ市内で最近更に増えてきたように思えるストリートファミリー、物乞いの子供たち。マニラで暮らし始めて3年経っても、物乞いの子どもを目にしながら通り過ぎる時の胸の詰まる思いは変わることがありません。家に帰ってから思い出して「あー、Jolibeeのハンバーガーでも買ってあげればよかったな・・」と後悔することも度々です。しかしこの増え続ける貧しい人たちの数に思いをめぐらし、心を痛めても何も変わらないのです。たとえ、Jolibeeのハンバーガーがその場で彼らに与えられても、彼らを取り巻く環境は変わらないのです。
そんな思いもあるなか、タハナンの入園式に参加して、明らかに昨年度の入園式と何かが違っている様子に、”繋がっていくこと”また”人々に働き続けていくこと”の大切さを改めて感じさせられました。
なぜなら、このタハナンの活動は急に出来上がったものではありません。聖心会の20年近いSMSF(聖マグダレナ・ソフィア基金)の活動があっての今です。シスターYukaのプログラム総統括をはじめ、タハナン・SMSFコーディネータを担当しているリセット(SMSFユース卒業生)や、SMSFユースのなかでもリーダ的な存在のマーシーの存在はこの長い歴史なしには語れません。
堂々と保護者の前で入園式を進行するリセット、手際よくそれをサポートするマーシー、今年から新しくお手伝いしてくれることになったエレン(イエズス会のボランティア団体から派遣)の働きはとても立派でした。入園式終了後には、前年度から子どもをタハナンで学ばせているお母さんが積極的にお掃除やゴミ集めをしているのが印象的でした。また、別の日には2Fに設置された図書室で何時間も本を読み続けるSMSFユースの姿がありました。
タハナンに集う子供たちやお母さんたち、SMSFユースがここでの”教育”を通し、生活や生き方が変わっていくこと。。。その人数がたとえ少数であってもこのSMSFの活動が人々の人生に与える影響は、いつしか人間の尊厳と権利が守られる社会への変革へと繋がっていくのでなないでしょうか。そう願ってこれからも子供たちの健やかな成長を見守りたいと思います。
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