昭恵夫人のモンタルバンご訪問
今月、12月9日(土)の午前10時過ぎ、安部総理夫人の昭恵さんがモンタルバンの「聖心の家」をご訪問されました。この日の夕方のニュースでシスター有田の姿をテレビで見かけた方も多いのではないでしょうか。昭恵夫人は東京の聖心女子学院の卒業生で、シスター有田の双子の妹さんと同級生でいらっしゃいます。また、以前、同窓会でのシスター有田のフィリピンでの活動に関する講演にも参加されたことがあるということで、熱心にシスター有田の活動に関する説明に耳を傾けられ、質問などもされているご様子でした。
<厳重な警備>
当日の朝7時前にはフィリピン政府の警備とモンタルバンのバランガイ警察が警備にやってきました。大きな警察犬(ベルギー犬らしい)を連れて、まずは敷地内に不審物がないかの確認です。白のバロン(フィリピンの正装)と黒のズボンに身を包み、サングラスをした警備班が敷地内をウロウロしています。「Good
Morning!」と挨拶するとその外見の迫力とは別に、優しい笑顔で答えてくれるところがフィリピン人の良いところです。
しかし、朝の9時にやってきた子ども達はしきりに「あのおじさんたち恐いから近づかない〜!」と言って私達スタッフにまとわりつき、普段見かけない服装の人々に少々緊張気味でした。
<取材班>
時間が近づくと、大きなテレビカメラとマイクをもった人たち、黒のスーツ姿の大使館の方々がどんどん集まってきてきました。リゼット先生が緊張する子ども達に今日は大切なお客様が訪問されるということ、またテレビの取材で大きなテレビカメラがみんなに近づくかもしれないけれども、騒がず、落ち着いて今日の特別授業をしていきましょうと説明しました。
<ご訪問>
10時過ぎ、白バイの先導をうけて、ものすごいサイレンなか、昭恵夫人が到着されました。Sr.有田をはじめ、モンタルバンコミュニティの聖心会のシスター方がお出迎えし、まずは2Fの図書室にご案内です。ここでは、シスター有田が「聖心の家」(タハナン幼稚園)をはじめ、聖マグダレナ・ソフィア基金(SMSF)の活動について写真の展示をお見せしながら説明しました。続いて1Fの教室にご案内し、日本の聖心の生徒が作った数々の手作り教材や寄付をご紹介です。

(写真展示にて活動内容の説明) (図書室にて)
「Good Morning Visitors!」子供達は大きな声でご挨拶です。昭恵夫人をはじめ、山崎大使夫人や他のスタッフの方々のお顔がいっきに笑顔で和みました。この日は子ども達に折り紙で「犬」の頭の部分をつくって、画用紙に貼り付けクレヨンで胴体などを書く作業です。昭恵夫人はしきりにデジタルカメラで子ども達のアップを撮影されていました。昭恵夫人は今回、聖心のほかの同窓生からの寄付も集めてモンタルバンまでもってきてくださり、その方々へのご報告なども兼ねて撮影されていたのではないかと思います。

(沢山のカメラに囲まれる子供達) (デジカメでジョシュアを撮る昭恵夫人)
お別れの時間が近づき、子ども達の沢山の手形の中央に「Dear Madam Akie, Thank
you for visiting us. Maraming Salamat po」と書かれたカードが子どもから昭恵夫人に手渡されました。これはジョシュアが書いた手書きのメッセージです。幼稚園でこんなにも上手に字が書けることに昭恵夫人も驚かれ、褒めてくださいました。
(子ども達からお別れのご挨拶)
予定ではご訪問はここまででしたが、”ぜひ修道院にも”ということで、シスター方が生活されているところに向かわれました。実は、この修道院からは、とても綺麗なお庭が見渡せます。目の前の大きなアカシアの木にはマリア様がおられ、自然と心が平和で満たされる場所です。早朝には綺麗な青の鳥がやってきます。世界中どこの聖心の修道院にいっても感じる懐かしく、温かい雰囲気を感じられたのではないでしょうか。
(修道院にて)
訪問を終え、車に向かわれるとき、子ども達が教室から外に走って集まり、「Good
Bye, Visitors!」と昭恵夫人にお声をかけていました。あの猛烈に走る姿と元気な笑顔はすっかり緊張がほぐれた、いつもの子ども達の姿でした。

(お見送りをする子ども達) (訪問を終え、門で取材を受ける昭恵夫人)
<感想>
この貴重な機会なご訪問にご一緒させていただいたことは私にとっても非常に心に残るものとなりました。正直、ご訪問が決まったとき、私自身は、この静かな街に厳重な警備と長い車列を組んで訪問されることを想像すると、現地の人々がどういった思いをもつか、反応があるか、心配していました。しかし、ご訪問を終えて私が見た人々の姿は‘喜び‘でした。
モンタルバンに住むこの貧しい人々、この小さな子ども達は社会的に無視され、厳しい生活を余儀なくされています。そんな人々のために、日本から総理夫人というお立場で昭恵さんがモンタルバンの「聖心の家」にいらしたことはとても大きな意味をもつのではないでしょうか。それは、この小さな人々を大切な存在として認め、心をかけてくださったことだと思うからです。
子ども達には彼女が総理夫人であるということはよく分かっていないと思います。ただ、普段見慣れない警備と取材によって、‘特別な方‘が自分達に会いに来てくださったということは分かっているでしょう。自分の子どもが取材されたと喜ぶ園児のお母さん達、良いご訪問になるようにと展示などの準備を一生懸命して、当日のプログラムを進めたスタッフ達の安堵と充実感。今回のご訪問は、現地の人々に数々の嬉しい足跡を残してくれたようです。
昭恵夫人をはじめ、山崎大使夫人、準備に心を尽くしてくださった方々、また寄付を集めてくださった同窓生、その他の方々に感謝したいと思います。
*昭恵夫人をはじめ、聖心の同窓生、そのほかの方々から寄付されたぬいぐるみや文具は先日開かれた「聖心の家」のクリスマスパーティで子ども達へのクリスマスプレゼントとして渡されました。大きなぬいぐるみを両手に抱えてとても嬉しそうでした。ありがとうございました。(TMPクリスマスパーティ参照)
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