近所の子ども達へのクリスマスパーティ

12月23日朝9時から開始予定のパーティですが、8時半には門の前に大勢の子ども達が集まってきました。最終的には予定していた200人を越える人数の子ども達があつまり、彼らのために準備したクリスマスプレゼントが足りるかどうか心配するほどでした。今年のプレゼントは日本から寄付された文具や小物に加え、リンゴ、ポンカン、キャンディ、そしてSMSF手作りホットドックです。

朝6時からユースと一緒にホットドック作りを始めました。

           
                     (SMSFホットドック工場?!)

クリスマスパーティはゲームに歌に踊りに盛りだくさんです。
         
      (椅子とりゲーム)                (手作り楽器でクリスマスソング)

                  
     (ゲームに盛り上がる子どもたち)        (クリスマスプレゼント)

このクリスマスパーティの前日にクリスマスプレゼントの袋詰めを終えた私達は、近所の子ども達とその親ににパーティ開催を知らせるために二手に分かれて人々に声をかけながらコミュニティを歩きました。川沿いの小さな家々を訪ね、そしてモンタルバンの一角にある小さなゴミの山にたどり着きました。ここには「聖心の家」(タハナン幼稚園)に通っている子どもがひとり暮らしています。

ちょうどこのゴミ山を訪ねる直前に私達の目の前に大きな綺麗な虹が出ていました。「わぁー!綺麗な虹が出てる。きっと良いことあるわよ!」などと笑って言いながら、鉄の門を開けて中にはいると、沢山のプラスチックが山積みになっていて、そのゴミ山には子どもを含む10人ぐらいの人々が働いていました。一緒にいたSMSFユースも一瞬入るのを躊躇し互いに譲り合いながら中に入っていきました。ものすごい異臭とハエが沢山飛ぶなか、私達は奥のほうに進み、その中にお母さんらしき女性に近づいていきました。私達に気づいた彼女はゴミを拾う手を休め「ゴミのなかで臭いでしょ。ごめんなさいね。」と言いました。彼女の私達を気遣う言葉に胸がぐっと詰まりながらも「Ok lang po(大丈夫です)」と答え、クリスマスパーティのことを伝え、私達は更に奥に進みました。小さな掘っ立て小屋が並ぶ川沿いにでるとそこから川でプラスチックを洗っている人が見えました。プラスチック1キロはいくらで売れるのかと聞くと15ペソ(約36円)ということでした。

「聖心の家」から歩いて5分ぐらいにあるこのゴミ山は、プラスティックを大量に燃やすことで近所に住む人々にもひどい健康被害が出ていることでも問題になっています。また、このゴミ山には沢山の小さな子どもが暮らしています。プラスティックを1キロ15ペソで売って生きる人々に他のオプションはないのでしょうか。皆さんもきっとそう思われることでしょう。しかしモンタルバンでは人々の仕事の機会が非常に限られ、多くの人が定職に就けず、失業状態にあります。日の収入がゼロであるよりは、一日50ペソでも100ペソでもあるほうがいいのです。

このゴミ山からの帰り道、一緒にいたひとりのSMSFユースが私に「Ate、3年前、私のお母さんも仕事がなくて彼らと同じようにゴミを拾って生活していたの。私も手伝ってた。私達はその日食べるものがないとゴミの山から残飯を拾って食べていたの。」 彼女は私が2002年にモンタルバンに来たときから知っているユースです。積極的にSMSFの活動に参加し、タハナンを手伝いながら奨学金をもらって大学に通い、来年の3月には卒業です。彼女は小さいときに父親を亡くし、母親がひとりで彼女を含む4人の子どもを育てきました。大学に進学したのは彼女一人です。彼女の家は台風の時には1階が全て浸水するという状態でその生活が厳しいことは知っていましたが、いつも笑顔で元気な彼女からは全く想像つかなかったその過去に私はガツンと頭を打たれたように言葉を失いました。「人生って本当に厳しいね。でも頑張ったよね。もうすぐ大学卒業だし、これからが楽しみだね。」まるで人事みたいで自分でもイヤになるような返事しかできなかった自分でしたが、彼女は私にいつもと変わらない笑顔で答えてくれました。

あの日にみた綺麗な虹はこのように一生懸命生きる子ども、人々の尊厳や生きる力を私に教えてくれたように思います。今年の待降節はイエス様がいろんな人々との出会いの中で私の心をノックして語りかけてきてくださいました。それは子ども達の笑顔であったり、彼らの抱える厳しい生活の現実であったり、助けを必要とする人々のために働く人々、子ども達に心をかけてくださる人々との出会い、それはさまざまな形ででの語りかけでした。その語りかけに私はどう答えていくのか。2007年も私に与えられた彼らと共にいる機会と時間に感謝し、頑張っていきたいと思います。