スウェーデンのテキスタイル
-スヴェンスク・テンとヨーゼフ・フランク-

北欧のテキスタイルと言えば、フィンランドのマリメッコですよね。日本でも手に入るし、特に今年の夏はスカート、ワンピース、鞄などが大流行し、誰もが知っているブランドになったのではないでしょうか。

では、スヴェンスク・テンって御存じですか?スウェーデンの家具メーカーです。丸ビル内のBEAMSがそのテキスタイルを日本では初めて扱い始めました。植物や動物をモチーフとして扱ったものが多いのですが、その形と色使いにはなんとも力強いものが感じられます。

このテキスタイルのデザイナー、ヨーゼフ・フランクについて少し。 オーストリア生まれ。アドルフ・ロースの影響を受けながら、機能主義の建築家としていくつかの作品を残しています。バウハウスやヴェルクブンドとも交流があり、1927年にシュトゥットガルトで行なわれたヴェルクブンドのエキシビジョン「Die Wohnung」において、オーストリアの代表をつとめるも、フラワーのパターンや柔らかいクッションといった彼のインテリアデザインによって、保守的であるという烙印を押されてしまいます。 その後、1933年12月に、スウェーデン人の妻アンナとともにスウェーデンに移り、スヴェンスク・テンの代表、エストリッド・エリクソンとのパートナーシップの中で、たくさんの作品を残します。スウェーデンにおいて彼がつくった建物は1つだけで、主にインテリアデザイン、家具、テキスタイルを手掛けました。その時代にドイツで賞賛された「厳格な」機能主義ではなく、機能的だけど快適に生活できるデザイン、というのかな?「良いインテリアデザインには厳格なルールはない。(1934年 Form magazine)」

私が北欧のデザインからいつも感じるのは、「クールだけどどこかあたたかい」雰囲気です。頭だけで考えられていない、手仕事のようなものが感じられたり、モチーフに愛嬌があったり。やっぱり、寒い国だから「厳格な」クールさは受け入れられないのかな。

へんなまとめになってしまいましたが、またひと味違った北欧テキスタイルが楽しめると思うので、丸ビルに行ったらチェックしてみてくださいね。

前ページ

TOP