vol.1
ーニューヨークの人々ー

(前列右から3番目がhayatoくん)
ニューヨークに来て、二ヶ月が経ちました。
一ヶ月目は、もうウキウキして、ほとんど観光客気分。休日ともなればガイドブック とデジカメを片手にあちこち行きました。でも今年のニューヨークは数年ぶりの大寒 波到来で、最高気温がマイナス7℃など、今まで日本で経験したことのない厳しい寒 さを体験しました。といっても、建物の中は暑いくらい暖房が入っていて、これまた 自分の体温調整が難しかったのが本音です。
二ヶ月目にして、ニューヨーク、いや世界の情勢ががらりと変わりました。
スペースシャトル事故に続き、イラクという国家を相手にアメリカが戦争を始めてし まいました。戦争がはじまろうとしている日、また始まってしまってからも、ニュー ヨークのタイムズスクエアやユニオンスクエアでは毎週、いや毎日デモが行われてい ます。もちろん新聞各紙やニュース番組もトップは戦争についてです。市内の主要な 建物の周り、また内部では、武装した警官や、軍人の姿がちらほら目に付きます。テ ロ警戒レベルも上から二番目のオレンジのままです。
といっても、911テロが起きた後から、ニューヨークはオレンジになることがしばし ばあったようで、ニューヨーカーの生活自体はあまり変わっていないように見えま す。
ただ、どこに行っても戦争の話に触れないことはありませんが。

さて、こんな世界情勢の中、のんきにニューヨーク体験記を書いてもよいものだろう かと思っていましたが、こんな情勢の中だからこそ、みんなにニューヨークのことを 知ってもらうことって大事なんじゃないかなと思い、思い切ってパソコンに向かうこ とにしました。

ニューヨークに来て「Thank You」、「Excuse me」という言葉をよく耳にします。 くしゃみをしたときは、誰かが「Bless you!」。
初めは、「おぉ!アメリカだ!」なんて思っていた僕ですが、街中にいるともっとい ろんなことに目を向けることができるようになりました。
街中にいるホームレスの人に対して小銭を恵んでいる中年男性や、路上パフォーマン スをしている人のギターケースに1ドル札を入れてる若い女の人。この光景はSubway の中や駅でもよく目にします。
それから、困ってる人がいたら誰かしら「Are you OK?」、「May I help you?」なん て言葉もよく耳にします。だから、道に迷ったり、困った時には「Excuse me?」って 誰にでも話し掛けることができるんです。もちろん、すべての人が優しいわけじゃな いですけどね。
でも、なんか心地いいんですよ、ニューヨークって。人間の優しさが言葉に出てる街 なんだなぁって実感します。
以前、東京で道に迷った僕は通りがかった人に「すみません。」って声をかけたら思 いっきり無視されたことがあります。それも数回。ちなみに僕の人相はそんなに悪く はないと思っています。
もちろん、日本の人すべてがそういう人ばかりじゃないと思っています。
でも、ニューヨークでは声をかけて無視した人は今のところゼロです。
今日も、初めて乗る電車のホームで女性に「○○駅まで行きたいんだけど、このホー ムでいいですか?」って聞いたら、その女性は「確かじゃないけど、このホームか、 あのホームよ。で、あっち方面の電車に乗るといいわ。」ってすごく親切に教えてく れた。
なんかそういうのがニューヨークなんだぁと思いました。
逆に道を聞かれることもしばしばあります。
そういえば、ニューヨークに来て二日目に一日で、3人に道を聞かれました。
一人はこの電車は××駅に止まるか?って聞かれました。初めて地下鉄に乗った僕 に。。。もちろん答えは「I don't know.」でしたけど。。。(^^;)
それもニューヨークという街ならではなのかもしれません。

親切といえばもう一つ。
先日、日本から旅行で来た友人二人とLive Houseに行きました。
Liveの後、ラウンジでビールを飲んでいると、生粋のニューヨーカーの女性が日本語 で会話をしている僕らに声をかけてきました。
「何を話してるの?」「どこから来たの?」と。
僕らが日本から来たことを知った彼女は、一緒に来ていた友達に僕らを紹介し、それ からなんといままでStageでLiveをしていたBandのメンバーを一人ずつ僕らに紹介し てくれたのです!!!僕も大感激でしたが、日本から来ていた友人二人はおおはしゃ ぎでした。特にうち一人は昔からの大ファンだったので、たいへんな喜びようでし た。これがニューヨークのライブハウスのスタイルであり、気さくなニューヨーカー の振る舞いなんだなと感じた一日でした。(^ー^)

そんな気さくで優しい人たちの親分が戦争を始めてしまったことに、僕はすごく疑問 を感じています。Live Houseで出会った彼らとも戦争の話題が出ました。彼らも反戦 派でした。彼らもすぐにでも戦争を止めてほしいと願っています。
戦争がはじまってからも(もちろん始まる前からも)、全米の世論調査ではどんどん反 戦派が増えています。白人も黒人も、人種なんか関係なく反戦派が増えています。反 戦デモの規模も日々大きくなっています。

僕は日本を飛び出して、ニューヨークという街で、いろんな国の人たちと友達になり ました。でも友達の国の歴史は知りません。
イラクという国の歴史や、アメリカ合衆国の歴史は詳しく知りません。
でも、友達や無垢な子供を傷つけてしまう戦争をどんな理由であれ、正当化しないで ほしい。
早急に戦争が中止されることを心から願って、僕の体験記第一弾の括りとします。

次回はもっと明るい話題を提供できればいいな。

03/30/2003 hayato

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