春思しゅんし



 
我が透明なる魂は
     くうを霞に おぼろなる
         想いはの手に残されし
しとど 満華まんげの夜もよい

       我が透明なる魂は
打ちてられし 朽木くちきゆえ
       
眠り子 迷い子 祈りつつ
汚れなきの命にも
更なる果てに 身は置かず

しかして

 我が透明なる魂は
おびえ 震えて 散り 乱れ

宵明星に 泣きぬれる